Netflixオリジナルのロマコメ映画
インフルエンサーの女子高生パジェットは友達と、冴えない男子生徒をプロムキングに変身させられるか賭けをするが…………
薄っぺらいストーリーとキャラクター
見ていてかなりストレスが溜まった
1999年の人気青春映画「シーズ・オール・ザット」のリメイク
主人公の女子高生パジェットが好きになれなかった
他のキャラクターも薄っぺらいのが多い
ただ冴えない男子生徒のキャメロンは魅力的だった
後半の変貌ぶりは分かっていても爽快
とはいえキャラクターたちの心ない言動に、見ていてかなりイライラした
基本的には安っぽい作りのロマコメ
無理して見る必要はない
暇すぎてどうしても時間を潰したいという場合は、選択肢に入れてもいいだろう
ただ期待はしないことだ
予告編
作品情報
作品名「ヒーズ・オール・ザット」(原題He’s All That)
監督:マーク・ウォーターズ
キャスト:アディソン・レイ、タナー・ブキャナン、マイラ・モリー、マディソン・ペティス、ペイトン・マイヤー、イザベラ・クロヴェッティ、レイチェル・リー・クック
上映時間:88分
製作国:アメリカ(2021年)
ざっくりあらすじ
インフルエンサーの女子高生パジェットは友達と、冴えない男子生徒をプロムキングに変身させられるか賭けをする。パジェットは外見を気にせず負け組と馬鹿にされているキャメロンを、ターゲットに選ぶが…………
感想(ここからネタバレ)
何も期待しなければ楽しめるかも…………
ハプニング
パジェット・ソーヤーはSNSで人気のカリスマ女子高生
88万人ものフォロワーがいる
金持ちの集まる高校に通い、恋人のジョーダンは学園で人気のイケメン
彼女はスクールカーストのトップにいる存在だった
そんなパジェットには秘密があった
母子家庭で母親は看護師
住んでいるのは高級マンションではなく、みすぼらしい家
SNSで稼いでいるのも、大学の資金のためだった
ある日、パジェットはお菓子を焼いて、恋人のジョーダンのところを訪れた
だが、ジョーダンは別の女と一緒にいた
ショックを受け、泣き叫ぶパジェット
その一部始終はネットで拡散されてしまった
多くのフォロワーが離れていった
スポンサーの化粧会社も契約を打ち切った
打ちのめされるパジェット
元々はジョーダンがあんな人気者になれたのは、自分のプロデュースのおかげだ
もう一度、同じことが出来るはず
それを聞いた友人のオールデンの冷ややかな物言いにパジェットはカチンときて、とんでもない賭けに乗ってしまった
学園の冴えない男子生徒を、プロムキングに変身させてみせる
上手くいけばスポンサーもフォロワーも戻ってくる
こうしてパジェットは、見た目も周りの評判も気にせずマイペースな生徒キャメロンを、ターゲットに選んだのだが…………
作品解説
本作は1999年の青春映画「シーズ・オール・ザット」のリメイクで、性別を変更している
脚本はどちらもR・リー・フレミング・Jr.が担当
オリジナル版のヒロインを演じたレイチェル・リー・クックは、本作では主人公の母親アンナ役で出演している
監督は「スパイダーウィックの謎」のマーク・ウォーターズ
アディソン・レイ
インフルエンサーの女子高生パジェット・ソーヤーを演じる
学園の女王的存在
周りには高級マンションと言っているが、実際は母親とささやかな家に住んでいる
いつもスマホを手放さず、隙あらば動画や自撮り写真をアップ
頭に血が上り友達と賭けをして、冴えない男子生徒のキャメロンに近づくが…………
アディソン・レイはTikTokのダンス動画で人気を博し、8000万人以上のフォロワーを持つ本物のインフルエンサー
本格的な映画出演はこれが初となる
タナー・ブキャナン
冴えない男子生徒のキャメロンを演じる
外見や周囲の評判を全く気にせず、負け犬扱いされているが動じない
いつもカメラを持ち歩いている
流行には全く興味なし
いきなり接近してきたパジェットを、最初は警戒していたが…………
タナー・ブキャナンは「コブラ会」のロビー・キーン役で有名
今時の高校生
いつもスマホを手放さず、日常をSNSにアップ
つねにフォロワー数を気にして、友人と優劣を競う
周囲からの評判を異様に気にする
ミスをするとあっという間にネットで拡散
本作で描かれている今時の高校生は恐ろしい
誇張されているのだろうが寒々しい気分になった
いつもネットの評判を気にして、フォロワーの増減に一喜一憂するパジェット
対してスマホを持ち歩かず、周囲の評判も全く気にしないマイペースなキャメロン
次第にパジェットはそんなキャメロンに惹かれていく
変身
友達との賭けで、冴えないキャメロンをプロムキングに変身させようとするパジェット
そのために様々な手を尽くして、キャメロンに接近
最初は警戒していたキャメロンも、次第に心を許していく
そしてパジェットのコーディネートで、誰もが振り返るようなイケメンに
この辺りの展開は見え見えだったが爽快
見事な変貌ぶりに素直に驚いた
問題点
主人公のパジェットが好きになれなかった
冴えない男子生徒をプロムキングに変身させる
その見下すような考え方がかなり気分が悪かった
もちろん最後には心変わりをするのだが、悪印象は拭いきれなかった
元恋人のジョーダンや友人のオールデンも、キャラクターが薄っぺらすぎる
ただただ不快なだけだった
軽いロマコメとはいえ、もう少し何とかして欲しかったところだ
それに対しキャメロンのキャラクターは良かった
周りに流されず、自分の価値観を持っている
賭けのことなど知らず、パジェットに心を許していくキャメロン
その辺りは見ていてかなりストレスが溜まった
クライマックス、プロムの会場で本当の自分をさらけ出すパジェット
今までの自分は偽りだった
会場を後にしたパジェットのもとへ、馬に乗って駆けつけるキャメロン(笑)
やりすぎだが嫌いじゃない!!
まとめ
見ていてかなりストレスが溜まるロマコメ
キャメロンのキャラクターは魅力的だった
見るなら頭空っぽにすることが重要だ
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/hes_all_that
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/378161
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