Netflix「ハイ・フライング・バード -目指せバスケの頂点-」感想 NBAを出し抜け!!

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あのスティーブン・ソダーバーグ監督がNetflixに参戦
しかも脚本は「ムーンライト」でオスカーをとったタレル・アルヴィン・マクレイニー
これは期待するしかない
さぞ熱いバスケットボール映画なのだろう
そう思って見たのだが………………
バスケの試合のシーンが一つもない!!
そして白状すると
「スラムダンク」でしかバスケの知識のない僕には、ストーリーが途中までさっぱり理解できなかった(爆
NBAなどの知識のない人間にはかなり敷居の高い作品である
だが、理解のある人にはなかなかの良作だというのは分かる
NBAが好きな人やソダバーグのファンは見るべきだろう
ただこの作品で重要な要素である「ロックアウト」とは何か?
最低限、見る前にその知識は仕入れておくべきだ
でなければ絶対にストーリーに置いてきぼりになる
僕のように!!(涙

ロックアウトとは?

ロックアウト(Lockout)とは「締め出し」という意味である
労働者側が経営者側から給料などより良い労働条件を引き出すために起こすのがストライキ
対して経営者側が「文句があるなら給料はやらん」と労働者を仕事場から締め出すのがロックアウト
この「ハイ・フライング・バード -目指せバスケの頂点-」はロックアウトの真っただ中から幕を開ける
経営者側はNBAおよびチーム経営陣
労働者側は選手たちということになる
ロックアウトの最中は試合はいっさい行われず、チームの施設で練習することすらできない
その間、CMなどの副収入のあるスタープレイヤーを除いて、選手たちは無収入になる
生活が苦しい選手たちにとっては深刻な問題である

実際に起きたNBAでのロックアウト

1998-1999シーズン
高騰する選手たちのサラリーを抑えたい経営陣とそれに反対する選手側で交渉決裂
7月1日から翌年の1月6日まで半年に渡って続いた
シーズンは32試合を削った50試合に短縮され、オールスターも開催されなかった
そのためNBAの人気も大きくダウン
NBAが被った経済的損失は10億ドルと言われている

2011-2012シーズン
2011年7月1日から12月8日まで161日間続いた
プレシーズンゲームは全試合中止となり、レギュラーシーズンも82試合から66試合に減らされた

予告編

作品情報
作品名「ハイ・フライング・バード -目指せバスケの頂点-」(原題High Flying Bird)
監督:スティーブン・ソダーバーグ
キャスト:アンドレ・ホランド、ザジー・ビーツ、メルビン・グレッグ、ソーニャ・ソーン、カイル・マクラクラン
上映時間:90分
製作国:アメリカ(2019年)

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ざっくりあらすじ

NBAはロックアウトの真っただ中。スポーツ・エージェントのレイ・バークは、金に困ったドラフト1位指名のエリック・スコットの窮地を救おうとするが………………

感想(ここからネタバレ)

予備知識一切なしで見たので、見終わってから監督がスティーブン・ソダーバーグだと知った
この作品はある程度、知識を得てから見た方がいいかも

ロックアウト

NBAにドラフト指名された有望な選手のエリック・スコット
だが、NBAはロックアウトに突入した
その間は無収入である
金のないエリックは高利貸しから借金した
そのため窮地に陥ったエリックは、エージェントのレイ・バークに泣きつく
しかし、レイもロックアウトのせいで困窮していた
会社からはカードも止められ、給料すらなし
バスケットボール部門に収益がないせいだ
レイはエリックと自分を窮地から救うため、大胆な策を思いつくが………………

登場人物

レイ・バーク
スポーツ・エージェント
選手を金儲けの道具としか思っていない会社やNBAにうんざりしている
ロックアウトのせいでレイも無収入に
演じるのはアンドレ・ホランド

代表作

「ムーンライト」
アカデミー作品賞受賞
アンドレ・ホランドはケヴィン役で注目を集めた

エリック・スコット
NBAにドラフト指名された有望な選手
ロックアウトのため金に困窮している
演じるのはメルヴィン・グレッグ

サム
レイの助手
若いがやり手で、レイを助ける
演じるのはザジー・ビーツ

代表作

「デッドプール2」
超絶運がいいドミノを演じる

デビッド
チームのオーナー
選手たちと対立する
演じるのはカイル・マクラクラン

代表作

「ブルーベルベット」
デビッド・リンチの傑作
奇妙さが癖になる

監督

スティーブン・ソダーバーグ
「トラフィック」でアカデミー監督賞を受賞
「オーシャンズ」シリーズも有名
個人的には実は苦手な監督
あのオサレな感じがどうも肌に合わない
とはいえ新作が発表されるとやはり気になる
何だかんだで力量は凄い

マイケル・ファスベンダー、ユアン・マクレガー、ビル・パクストン、チャニング・テイタム、マチュー・カソヴィッツ、アントニオ・バンデラス、マイケ...

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撮影

この「ハイ・フライング・バード -目指せバスケの頂点-」はなんとiPhoneで撮影されている
ソダーバーグ監督にとっては前作の「アンセイン 狂気の真実」以来2作目


アンセイン ~狂気の真実~ (字幕版)

iPhoneを使う利点は経費の削減
素早く直感的に撮影が可能なこと
準備に時間がとられないからだ
また狭い場所を撮るのにも優れているという
巨匠でありながら、チャレンジ精神が貪欲なところが凄い


スポーツと金

選手たちを金儲けの道具としか思っていない
そんな会社やNBAにエージェントのレイはうんざりしている
レイはバスケットボールと選手たちを愛している
NBAの選手として有望だったレイのいとこ
だが、彼は自殺した
それ以来、レイは選手たちを守ると誓ったのだ
金のことしか頭にない連中の中で、レイは熱くて格好いい主人公である

奴隷制度

バスケットボールは黒人に有利なスポーツである
しかし、白人は編み出した
ゲームを支配するゲームを
プレイしているのは黒人でも、それを白人が支配すればいいのだ
ロックアウトはまさにその象徴である
誰が支配者かを黒人に思い出させる
そのためのロックアウト(締め出し)
この物語は現代でも奴隷制度が脈々と受け継がれていると、警鐘を鳴らしている

コンゲーム

ロックアウトで困窮する選手たちに代わって、NBAを通さずに大儲けする方法を提唱するレイ
そのため業界は大騒動になる
せっかくの旨い話を独り占めさせる道理はない
そう考えたオーナーたちは、急速にロックアウトを終わらせる

ロックアウトの終了
実はそれがレイの狙いだった
この展開は痛快である
さすがは「オーシャンズ」シリーズのスティーブン・ソダーバーグ
どんでん返しにまんまと騙された


まとめ

スポーツ映画を期待するとガッカリするだろう
これはNBAを支配する白人たちに、黒人が一泡吹かせる物語である
そう考えると内容も深くなかなか面白い
だが、基本は会話劇で専門用語も多く、敷居が高いのも事実
楽しみたいのなら、最低限の準備はして鑑賞にのぞむといいだろう


High Flying Bird (2019) on IMDb


rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/high_flying_bird
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=367047

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