「劇場版 ハイスクール・フリート」あらすじとネタバレ感想 お祭りでピンチ!

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テレビアニメ「ハイスクール・フリート」の完全新作劇場版
正直言って、そんなに人気のある作品だと思ってなかったのでビックリ
前半は学園祭の平和で楽しい日常
後半は新たな危機が訪れ、大規模な海上戦闘が繰り広げられる
晴風のお馴染みのメンバーは健在
新キャラも増えて、キャラクター数が大変なことに
そして晴風の艦長と副長である明乃とましろに、新たな決断の時
2人の絆が試される
大画面で見る戦艦は壮観
映画向きの作品といえる
クライマックスはピンチの連続
手に汗握る展開で、思わずのめりこんだ
全体的にはなかなかの出来
ファンなら楽しめるだろう
残念なのは終盤で作画の残念なシーンがちらほらと
ほんの一部だが気になる人は、ブルーレイなどを待った方がいいかも知れない


予告編

「劇場版 ハイスクール・フリート」本予告

作品情報
作品名「劇場版 ハイスクール・フリート」
総監督:信田ユウ
監督:中川淳
キャスト:夏川椎菜、Lynn、古木のぞみ、種崎敦美、黒瀬ゆうこ、久保ユリカ、雨宮天、大空直美
アニメーション制作:A-1 Pictures
上映時間:105分
製作国:日本(2019年)

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ざっくりあらすじ

テレビアニメ「ハイスクール・フリート」の劇場版

作品解説

「ハイスクール・フリート」は2016年4月から6月に、全12話がテレビで放送されたアニメーション作品である
さらにその後、OVAが2話製作された
どちらもアマゾンのプライム・ビデオで見られる
通称は「はいふり」

「ストライクウィッチーズ」「ガールズ&パンツァー」の鈴木貴昭が原案を手がけた
「のんのんびより」の原作者あっとがキャラクター原案を務めた

国土が水没して海上都市となった日本
海の安全を守る「ブルーマーメイド」に憧れて、横須賀女子海洋学校に入学した岬明乃
彼女は教育艦「晴風(はれかぜ)」の艦長に任命される
クラスメイトたちと海洋実習に参加するが、安全なはずの航海が様々な危機に見舞われる波乱に満ちたものとなった
いくつものピンチを乗り越えていくうちに、明乃やクラスのメンバーは固い絆で結ばれていった………………

萌えミリタリー

萌えミリタリーとは萌え(美少女)ミリタリー(兵器)を組み合わせたジャンルである
女子高生の部活動と戦車を組み合わせた「ガールズ&パンツァー」は大ヒットして、劇場版も制作された

「ハイスクール・フリート」はその艦船版といえるだろう

少女と兵器を組み合わせるなど不謹慎
戦争賛美だ
そう拒否反応を示す人も少なくないだろう

だが「萌えミリタリー」とはそういったものの対極にある
戦車や戦艦は技術の結晶だ
兵器にはそれ自体に魅力やロマンがある
しかし、戦争や血なまぐさいものは見たくない

初心者に戦争や暴力を切り離して、ミリタリーそのものの魅力を伝えることができれば
そうして編み出されたのが萌えミリタリーなのである
少女を前面に出すことによって、マイルドなものにする
間口は広いが、入ると深い
意外と馬鹿にならないジャンルだ

感想(ここからネタバレ)

劇場版を見るために、急いでTVシリーズとOVAを見直した
キャラクターとか、けっこう忘れていた

競闘遊戯会

海洋実習の騒動から4ヵ月が経った
横須賀では呉女子海洋学校、舞鶴女子海洋学校、佐世保女子海洋学校を含めた全女子海洋学校の生徒が一堂に会し、文化祭や体育祭を行う「競闘遊戯会」が開催されていた
大和・信濃・紀伊など超大型艦のクラスも集結
それを見に来た大勢の見物客
横須賀は賑わいを見せていた

晴風クラスのメンバーも、準備にてんやわんやだった
様々な催し物、競技
彼女たちは至る所で活躍していた

晴風の艦長と副長である岬明乃宗谷ましろ
2人はクラスメイトの催しを見て回っていた
かつては対立したこともあった明乃とましろだが、今ではすっかり信頼し合い、気心の知れた仲となっていた

会場を歩いていた明乃とましろは、見覚えのない外国人の少女を見かける
その子はスーと名乗った
日本に行って音沙汰のない父親を捜しに来たという
たこ焼きをごちそうすると、スーはすっかり2人に懐いた

そんな時、急な呼び出しがあった
教育艦比叡の艦長が休校することになった
次の艦長にましろがならないかというのだ
ましろは成績も優秀で、前回の騒動での活躍も評価されていた
だが、そうなると晴風の副長をやめなければならなくなる
明乃とも離れ離れだ
ましろは返事を少し待ってもらったのだが………………

岬明乃 CV.夏川椎菜

晴風の艦長
大らかで決断力や行動力に優れている
その反面、悩み事を1人で抱え込みがち
両親を海難事故で亡くした影響で、海の仲間はみんな家族という信念を持ち、「船のお父さん」のような艦長になることを目指している
あと強運の持ち主

海洋実習の騒動で様々な危機を乗り越え、艦長として一回り成長を遂げた
副長のましろとも、すっかり息の合ったコンビに
そのましろが晴風からいなくなるかも知れない
明乃はましろを応援したい気持ちと離れたくない思いで葛藤する

クライマックスの戦闘では、艦長としての才能を披露
絶体絶命のピンチを何度も切り抜ける

宗谷ましろ CV.Lynn

晴風の副長
代々ブルーマーメイドを輩出してきた名家、宗谷家の三女
生真面目でクールな優等生
そのため予測不能の行動をする明乃と、何度も対立する
あと徹底的に運が悪い

明乃のことをすっかり艦長として信頼し、慕うようになったましろ
その以心伝心ぶりは周囲を驚かせるほど
そんなましろに夢だった艦長になるチャンスが訪れる
今や固い絆で結ばれた明乃のもとを離れ、念願の艦長になるべきか
ましろは思い悩むことになる

スー CV.大空直美

明乃とましろが知り合った外国の少女
たこ焼きをごちそうすると、すっかり2人に懐いてしまう
天真爛漫
人を疑わない性格
時々、相手の本心を見抜くような鋭いことを言う

本作のキーパーソン
父親を捜してくれるという海賊に騙されて、利用される
そのせいで事態が最悪の方向に………………

知名もえか CV.雨宮天

武蔵艦長
明乃とは同じ児童養護施設の出身で、無二の親友
「もかちゃん」「みけちゃん」と呼び合う仲
成績優秀で首席で入学

明乃の親友で幼馴染
重要なキャラに違いない
そう思っていたらTVシリーズでは出番は序盤と終盤だけ

いったい、この子は何だったの!?

そう思っていたら、劇場版ではまさかの大活躍
後半はまるで主人公かのような活躍を見せる
明乃との仲の良さも相変わらず

他のキャラクターたち

とにかくこの作品は登場人物が多い
晴風のメンバーだけでも31人
それだけでも覚えきれないのに、劇場版ではさらに新キャラが続々

このキャラは誰だったっけ?
TVシリーズに出ていたような………………

そんな風に考え込むことも多かった
基本的には主要キャラだけ覚えていればOK

晴風のメンバーは相変わらずで、文化祭で大活躍
特に「仁義なき戦い」もどきの自主映画が楽しかった
すっかり絆が深まり、本当の家族のようだった

大和・信濃・紀伊など大型艦の艦長も登場
上級生の貫禄を見せてくれる
誰が誰だか覚えきれないけど(汗

宗谷真霜宗谷真冬
ましろの姉2人も出番が多かった
真冬の人間離れした戦闘には驚愕

戦闘

人が死んだり、人を殺したり
そういったことは萌えミリタリーではタブーである
「ガールズ&パンツァー」では学校の対抗試合
つまり部活動だったため問題はなかった
対して「ハイスクール・フリート」では敵との戦闘が描かれる
その点で扱いが難しい
TVシリーズでの相手は、RATtという小動物のウィルスに感染して正気を失った学生たちだった
劇場版の敵はどうするのか?

今回の敵は海賊だった
そのため相手も銃を持ち、容赦なく攻撃してくる
もちろん誰も死なず、殺さない
だが、かなりギリギリの描写
これだけ大規模な戦闘になると、人の死を描かないことが不自然になってくるだろう
もし今後もシリーズが続くなら、課題の一つとなりそうだ

この劇場版では大和・信濃・紀伊など超大型艦の艦隊戦が見られる
大画面で見ると、さすがに大迫力
砲撃の音も凄い

晴風と武蔵
明乃ともえかの夢の共闘も見どころ
絶妙なコンビネーションを見せてくれる

戦闘は前半は艦隊戦で、晴風は出番なし
あれ? このまま終わっちゃうの?
そう思ったら、ちゃんと後半に晴風の見せ場が用意されていた
この構成はお見事
しかもTVシリーズ以上のピンチの連続
かなり燃えるクライマックスだった

作画がピンチ!

基本的には満足できた劇場版
ところが終盤になって作画が怪しくなってきた
ところどころキャラクターの顔がなのだ
大画面だけによけい目立つ

ストーリー的にはクライマックスで大盛り上がりしている場面

晴風、がんばれーっ!!
あと作画もがんばれーっ!!

そんな感じだった

後半で作画が息切れ
劇場版では時折、そういったことが起こる
あの「ルパン三世 カリオストロの城」「もののけ姫」ですら、間に合わないので作画のクォリティを終盤は落とす羽目になったという(素人目にはほとんど分からないけど)

スタッフが全力を尽くしているのは伝わってくる
とはいえTVシリーズならまだしも、劇場版は映画館まで足を運び入場料を支払うのだ
ちゃんと完成したものが見たかったというのが本音である
「ハイスクール・フリート」はTVシリーズの作画が良かっただけになおさらだ
まあ「ふしぎの海のナディア 劇場版」を映画館で見た人間からすれば、こんなの作画崩壊の内にも入らないけど(爆

まとめ

一部の作画の乱れは残念だが、なかなかよく出来ていた
ファンなら概ね満足できるだろう
楽しい日常シーンと激しい戦闘シーン
見たいものを見せてくれた
作画を修正したものを、いずれ見てみたい

allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/364000

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