Netflix「ホリデイ・イン・ザ・ワイルド」感想 アフリカを舞台にした心暖まるロマコメ!!

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傷心のヒロインが、アフリカで魅力的な男性と本当の自分に出会う………………
心暖まるロマコメ
アフリカに来て蘇ったように生き生きとしだすクリスティン・デイヴィスが魅力的
ちょっとワイルドなロブ・ロウが文句なしに格好いい
アフリカを舞台としたのが効果的
子ゾウのキュートさにノックアウトされるだろう
絶滅の危機に瀕している野生のゾウの問題も、物語に織り込まれている
その辺りも興味深い
とはいえロマコメとしても安定の出来栄え
不器用な大人の恋が過不足なく描かれる
85分でサクッと見れる
ロマコメ好きなら見ない理由はない


予告編

『ホリデイ・イン・ザ・ワイルド』予告編「ロブ・ロウとクリスティン・デイヴィスのワイルドなクリスマス」 – Netflix

作品情報
作品名「ホリデイ・イン・ザ・ワイルド」(原題Holiday In The Wild)
監督:アーニー・バーバラッシュ
キャスト:ロブ・ロウ、クリスティン・デイヴィス、ファジレ・ムペラ、ジョン・オーウェン・ロウ
上映時間:85分
製作国:アメリカ(2019年)

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ざっくりあらすじ

一人息子が巣立った時、ケイトはいきなり夫から離婚を切り出される。傷心のケイトは夫婦で行くはずだったアフリカ旅行に、1人で出かけるが………………

感想(ここからネタバレ)

ゾウ好きならたまらない作品

アフリカへ

ケイトはニューヨークで裕福な生活をしている主婦
一人息子のルークが大学へ旅立った
ケイトは心に穴が開いたようだった
夫婦2人でこれから、どう暮らしていけばいいのか

ケイトは最近ギクシャクしている夫とアフリカ旅行を計画する
第2のハネムーンだ
そんな時、いきなり夫から別れを切り出される

「もう愛情が残ってない」

ロクに話もせずに、夫は出て行った
ケイトは茫然自失だった

自分の人生が全く見えなくなったケイト
ふとアフリカへの航空チケットが目にとまる
ケイトは1人でアフリカへ旅立った

ホテルでは2人部屋が、ディナーの席も2人分用意されていた
食べきれない料理を前に、ケイトはヤケ酒を飲んでいた
そんな時、現地の人間らしい白人男性に声をかけられる
男は気さくで馴れ馴れしかった

「旦那さんは部屋かい?」
「別れを言い渡されて、1人でアフリカに来たのよ!!」

ケイトはまくし立てて、その場を立ち去った

翌日、サファリ観光に行こうとするケイトの前に現れたのは、昨夜の男デレクだった
彼はパイロット兼ね案内役だったのだ
プロペラ機で飛び立つ2人
機内では気まずい空気だった

「ここで降りる」

突然、何もないところに、デレクが飛行機を着陸させた
困惑しているケイトを残して、デレクはどこかへ走り去ってしまった
ケイトは意を決して、彼の後を追いかけた

そこで野生のゾウが死んでいた
牙を抜かれている
密猟者にやられたのだ
母親を亡くした子ゾウが一匹取り残されていた

このままでは死んでしまう
デレクの連絡によって、男たちが駆け付けた
子ゾウを保護区まで運ぶのだという

「私もついていく!!」

ケイトは一緒にトラックに乗り込んだ

そこはゾウ保護施設で、家族を失った子供のゾウが集められている
野生に戻れるまで、皆で面倒を見ているのだ
だが獣医は月に一度しか来ない

結婚して仕事を辞めたが、ケイトは獣医だった
もちろんゾウの治療などしたことはないが
ケイトはしばらくそこに滞在することにした

奥のテントが空いている
いわれて行ってみると、デレクとばったり出会った
デレクはそこに住んでいたのだ
彼のテントは隣だった

助けた子ゾウは”マヌ”と名付けた
マヌはケイトによく懐いた
ケイトもまるで自分の子供のように可愛がった

都会と違って何もないが、そこでの生活は充実していた
周囲の人も温かかった
あっという間に時は過ぎ、気づくとケイトが帰る前日となっていた
そんな時、デレクがとっておきの場所に案内するというのだが………………

クリスティン・デイヴィス

人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」で名の知れた女優
ここではヒロインのケイトを演じる

ニューヨークの裕福な専業主婦
昼間は暇を持て余し、友人と優雅なランチで、噂話にいそしむ
序盤の都会でのケイトには魅力を感じなかった
ロマンチック・コメディはヒロインの魅力が肝
こんなので物語が成立するのだろうか
そう危惧していたが、舞台がアフリカに移ってからは、ケイトの魅力が全開になった

はちきれない笑顔
自然体
子ゾウにメロメロな姿
年甲斐もなく恋にときめく表情

ヒロインにふさわしい魅力的な女性に変貌
自分の本当の居場所を見つけた喜び
そんな姿が印象的だった

ロブ・ロウ

「アウトサイダー」「ホテル・ニューハンプシャー」「セント・エルモス・ファイアー」「栄光のエンブレム」
ロブ・ロウは思い入れのある俳優である
しかし、将来が約束されていたロブ・ロウは、スキャンダルで人気が失墜
最近では映画で彼の姿を見ることは、ほとんどなくなった

本作で久々に現在のロブ・ロウを確認
いい歳だし、衰えてしまってるだろうな
そう思っていたら、めちゃくちゃ格好いい!!
むしろ今の方が格好いいまである
年齢を重ねたことにより、大人の余裕と頼もしさが感じられた
まさにロブ・ロウ復活!!
こんなに嬉しいことはない

こういう中堅どころの俳優が主役を張れるのが、Netflix映画のいいところの一つ
しかもロマンチック・コメディとは
嬉しいサプライズだった

余談だがケイトの息子のルーク
ジョン・オーウェン・ロウという名前から察せられる通り、ロブ・ロウの息子である

ロマコメ

ブルジョアな女性が都会から離れた僻地で、現地で出会った素朴な男にじょじょに惹かれていく
「クロコダイル・ダンディ」「愛と哀しみの果て」などロマンスの定番である

冒頭のニューヨークとアフリカのサバンナの対比が素晴らしい
アフリカで現地の男デレクと出会ったケイト
最初はそりが合わないのもお約束

この作品で好感が持てたのは、ゆっくり時間をかけて2人の恋が進展していくこと
一時の情熱的な恋ではなく、相手との距離を探り合う大人の恋
また中盤でケイトがニューヨークに帰ってしまう展開も良かった
離れてしまったことで募る想い
この愛が気の迷いではないことに気づく
とても丁寧に二人の恋愛が描かれていた

ゾウの保護

恋愛と共に、絶滅の危機に瀕しているゾウの保護の問題が、この作品の柱となっている
もともと主演のクリスティン・デイヴィスは、この問題に以前から取り組んでいた
ゾウの保護を訴えた「Gardens of Eden」というドキュメンタリーを制作したほどだ
「ホリデイ・イン・ザ・ワイルド」も、この問題をどうドラマに組み込むかというところから始まったらしい

本作は南アフリカで撮影された
劇中のゾウの施設はセットだが、ゾウを守るために大勢の人手と資金、システムが必要だった
その裏側を描いた「The Making of Holiday in the Wild」が、近いうちにNetflixで配信されるという
ただのロマコメの背景ではなく、いかにこの問題を描くのに力が入れられていたかが分かる

この物語は、助けた子ゾウであるマヌの巣立ちで締めくくられる
ケイトの”マヌ(次男)”として、劇中でも愛らしさを振りまいてくれた
この物語にふさわしい締めくくりだった

まとめ

良質なロマコメ
キャラクターも魅力的
知られざるアフリカの問題についても学ぶことが出来る
にもかかわらず気軽に楽しめるのが素晴らしい
クリスマス・シーズンに見るにもピッタリの作品だ


Christmas in the Wild (2019) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/holiday_in_the_wild
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/370331

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