Netflixオリジナル映画
人生に行き詰っていたジェニファーは、友人の紹介で催眠療法を受けるが…………
催眠療法を題材にしたスリラー
かなり秀逸な出来栄え
「ジェラルドのゲーム」や「真夜中のミサ」のケイト・シーゲル主演
邦題が淡白なので期待せずに見たら、非常に面白かった
悪役の邪悪さが凄い
暗示をかけられ、意のままに操られる恐怖
スピーディーな展開で、退屈する暇はなし
90分を切るタイトな上映時間も好感が持てる
スリリングなシーンの連続で、目が離せない
本作を見ると、誰もが催眠療法を受けるのが怖くなるだろう
ホラーやスリラー好きなら、見て損はない
予告編
作品情報
作品名「意のままに」(原題Hypnotic)
監督:マット・エンジェル、スザンヌ・クート
キャスト:ケイト・シーゲル、ジェイソン・オマラ、デュレ・ヒル、ルーシー・ゲスト
上映時間:88分
製作国:アメリカ(2021年)
ざっくりあらすじ
人生に行き詰っていたジェニファーは、友人の紹介で催眠療法を受けるが…………
感想(ここからネタバレ)
せっかく面白い作品なのに、邦題を何とかして欲しかった
原題のHypnotic(催眠)で良かったような…………
催眠療法
ジェニファーは優秀なアプリ製作者だが、今は無職だった
友人のジーナの新居祝いのパーティーに行くと、ブライアンがいた
ブライアンはジェニファーの元婚約者だった
2人はいまだにお互いを想っていたが、素直になれなかった
そんな時、ジェニファーはジーナから、ミード博士を紹介された
彼は評判のいい催眠療法士だった
催眠療法に興味はなかったが、ジーナの強い勧めで、ジェニファーはしぶしぶミードの診療を受けた
ミード博士は治療として、ジェニファーに催眠を施した
目覚めるとすでに1時間が経っていた
何も覚えていない
だが、ジェニファーは妙にスッキリした気分になった
それから色々なことが好転した
ジェニファーは就職し、少しだけ前向きになった
ある日、ジェニファーはミード博士に、ブライアンを夕食に誘い、よりを戻すべきだと言われた
ジェニファーは忠告に従い、ブライアンを家に誘った
そして、食事の買い出しに行く途中で、非通知の電話がかかってきた
「ジェニファー、火を放て」
気が付くと、自宅のリビングだった
目の前にはテーブルの上に用意された食事
そして、床にはブライアンが倒れていた…………
ケイト・シーゲル
アプリ製作者のジェニファーを演じる
ブライアンは元婚約者で同棲をしていた
しかし、子供を流産
それが原因で2人は別れた
それ以来、ジェニファーは塞ぎこんだ日々を送っていたが…………
ケイト・シーゲルは「ドクター・スリープ」のマイク・フラナガン監督の奥さん
「サイレンス」「ジェラルドのゲーム」「真夜中のミサ」など、マイク・フラナガン作品の多くに出演
もはやホラーの女王という印象だ
ジェイソン・オマラ
心理療法士のコリン・ミード博士を演じる
最初は誠実で信用できる人物に見えた
けれど次第に恐るべき裏の顔が明らかになっていく
ジェイソン・オマラは「エージェント・オブ・シールド」や「高い城の男」に出演
導入部
何かに怯える女性、アンドレア
エレベーターに乗ると、非通知の電話がかかってくる
「こうやって世界は終わる」
突然、止まるエレベーター
周囲の壁が迫ってくる
悲鳴を上げるアンドレア
謎めいた冒頭シーン
やがて何が起こったのかが明らかになっていく
催眠
本作のストーリーを簡単に説明すると、「かかりつけの催眠療法士が連続殺人鬼だった」というものだ
治療だと言って、ジェニファーに様々な暗示をかけるミード
「眠れ」
「動くな」
意に反してジェニファーは、ミードの命令に従ってしまう
そして、ついには愛する人を殺しそうになる
自分の意識を相手にコントロールされる
これは恐ろしい
本作を見ると、誰もが催眠療法を受けたくなくなるだろう
悪役
本作の悪役であるコリン・ミード博士
最初は人当たりが良く善良そうな人物に見えた
しかし、すぐにその恐ろしい本性があらわになる
ジェニファーへの異常な執着
2人の間を邪魔する者は、躊躇なく始末する
しかも証拠が残らない巧妙な方法で
先を読んでつねにジェニファーの上をいくミード
非常に強烈な悪役だった
まとめ
90分、存分にスリルと恐怖を味わえる
その娯楽に徹した潔さには好感が持てた
催眠を使った様々なアイディアも斬新
二転三転するクライマックスも見ごたえがあった
シンプルに面白い作品が見たい人には、お勧めできる一作だ
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/hypnotic
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/379054
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