Netflixオリジナルのオランダ映画
アムステルダムのアップルストアに銃を持った男が乱入し、人質を取って立てこもるが…………
実話に基づいたストーリー
まるでドキュメンタリーのような臨場感あふれる一作
2022年にアムステルダムで起こった立てこもり事件を映画化
犯人、人質、警察、特殊部隊、交渉人
事件に関わる様々な人物の視点で描かれる
銀行などではなく、アップルストアで人質立てこもり事件が起こるというのが今風
自分がこんな事件に遭遇したらどうするかと、つい考えてしまう
事件を解決に導くために、全力を尽くす人々のプロフェッショナルぶりも格好良かった
次々と起こる不測の事態
終始、緊張感がみなぎり退屈しなかった
リアリティあふれるスリルを味わえる良作
予告編
作品情報
作品名「iHostage」(原題iHostage)
監督:ボビー・ブールマンス
キャスト:スフィアン・ムスリー、アドミール・セホヴィッチ、エマヌエル・オヘネ・ボアフォ、フォクリン・アウウェルケルク、ローズマリン・ファン・デル・フック
上映時間:100分
制作国:オランダ(2025年)
ざっくりあらすじ
2022年2月、アムステルダムのアップルストアで銃を持った男が乱入。人質を取って、立てこもるが…………
感想(ここからネタバレ)
アップルストアで事件が起きるのが妙にリアル…………
「iHostage」
2022年2月22日、ブルガリア人のイリアン・ペトロフは仕事で、オランダのアムステルダムに来ていた
だが途中で、AirPodsを紛失してしまった
仕方なくイリアンは街の中心にあるアップルストアで、新たにAirPodsを購入することにした
イリアンが店員から、商品を受け取った時だった
迷彩服の男が店に入ってきた
店員が話しかけると、男は荷物から自動小銃を取り出した
「全員、床に伏せろ!!」
パニックになり、店から飛び出していく客たち
イリアンは逃げ遅れて、男に拘束された
男の身体には爆弾が装着されていた
人質がいるため、警察は手を出せない
そんな警察に犯人は、2億ユーロという大金を要求したが…………
作品解説
監督は「オーシャン・シールズ 海軍極秘作戦」などのボビー・ブールマンス
イリアン・ペトロフ
ブルガリア人
仕事でアムステルダムを訪れた
アップルストアで運悪く、人質になってしまい…………
演じるのはアドミール・セホヴィッチ
アマール・アジャール
アップルストアで人質を取り、立てこもる犯人
国家を憎んでいる
2億ドルという大金を要求するが…………
演じるのはスフィアン・ムスリー
オランダ映画
シナリオ、演出、撮影、編集
本作のクォリティはかなり高い
知らない役者ばかりだが、演技も申し分ない
オランダ映画をほとんど見たことがないが、力量の高さを思い知らされた
ちなみにNetflixで配信されているオランダ映画「正義のレジスタンス」はかなりの名作
人質立てこもり事件
人質立てこもり事件を描いた作品というと、アル・パチーノの名作「狼たちの午後」を思い出す
こちらも実際の事件に基づいた作品である
監督はシドニー・ルメット
「iHostage」が興味深いのは、立てこもり事件が起きるのが銀行などではなくアップルストアであること
そのせいで妙に身近な事件に感じられる
「iHostage」というタイトルも、意味が分かってニヤリとした
人質に取られたのは逃げ遅れたイリアン1人
しかし、実際には備品室に4人、2階に40人もの人々が隠れていた
犯人はそのことに気付いていない
それが大いにサスペンスの効果を高めている
また2階にも人が隠れていると、SNSに書き込むインフルエンサーのエピソードはいかにも今風
その対応に苦労する警察の姿には、悲哀が感じられた
プロフェッショナル
警察、特殊部隊、交渉人
事件を解決するために全力を尽くす人々
そのプロフェッショナルぶりに惚れ惚れした
ある意味、お仕事映画としての側面もある作品だ
アップルストアは大きなガラス張りで、中は丸見え
だが、ガラスは厚く、狙撃には向いていない
さらに犯人は身体に爆弾を装着している
非常に困難な状況に、次々と起こる不測の事態
それに懸命に対応する人々の姿が熱かった
そして、予想もしない驚きの幕引き
実話ということもあり、派手な展開はあまりないが、非常に見ごたえがあった
まとめ
なかなかの良作
オランダ映画の力量を思い知った
役者陣の演技も上手い
スリリングな作品を求めている人にはお勧めだ
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/ihostage
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/399910
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