Amazonオリジナル映画
Ｇ20サミットがテロリストたちに襲撃され、アメリカのサットン大統領は会場から脱出しようとするが…………
アメリカ大統領がテロリスト集団と戦うアクション・スリラー
かなり大味でノー天気な作品
アカデミー賞受賞者であるヴィオラ･デイヴィスが、テロリストたちを相手に孤軍奮闘する大統領を熱演
ぶっちゃけ「ダイ・ハード」の二番煎じ
とにかく大統領が強すぎて笑ってしまった
真面目に見るにはキツい作品だ
とはいえ見せ場は多くて退屈はしない
リアリティは皆無だが、頭を空っぽにして気楽に見るには悪くないだろう
それにしても現実が大変なことになってるのに、配信開始の時期が悪すぎた
とても「大統領、頑張れ！！」という気分になれない
B級のおバカ映画と割り切って、見た方がいいだろう
予告編
作品情報
作品名「G20 ～大統領を救出せよ～」（原題G20）
監督：パトリシア・リゲン
キャスト：ヴィオラ・デイヴィス、アンソニー・アンダーソン、マルセイ・マーティン、ラモン・ロドリゲス、ダグラス・ホッジ、サブリナ・インパッチャトーレ、エリザベス・マーヴェル、アントニー・スター
上映時間：110分
制作国：アメリカ（2025年）
ざっくりあらすじ
Ｇ20サミットがテロリストたちに襲撃された。アメリカ大統領のダニエル･サットンは、混乱の中で脱出しようとするが…………
感想（ここからネタバレ）
現実とのギャップが酷い…………
「G20 ～大統領を救出せよ～」
ダニエル･サットンはアメリカの大統領に就任したばかり
元陸軍でタフな彼女だが世間の目は厳しく、反抗期の娘セリーナにも手を焼いていた
南アフリカのケープタウンで、Ｇ20サミットが開催される
ダニエルは夫のデレク、セリーナ、息子のデメトリウスら、家族全員で訪れた
そこでダニエルはアフリカ救済の協力を、各国に求めるつもりだった
華やかな会場で、首脳たちが集まって記念撮影をしている時だった
突然、爆発音が会場に鳴り響いた
動揺する首脳たち
そこに銃を持った男たちが乗り込んできて…………
作品解説
監督は「チリ33人 希望の軌跡」「天国からの奇跡」などのパトリシア・リゲン
ダニエル･サットン
現職のアメリカ大統領
陸軍出身
娘のセリーナに手を焼いている
サミットでアフリカ救済を訴えるつもりだったが…………
演じるのは「フェンス」でアカデミー助演女優賞を受賞したヴィオラ・デイヴィス
演技派の彼女だが、本作では戦う女性大統領を熱演
他にもNetflix映画「マ・レイニーのブラックボトム」にも出演
エドワード・ラトリッジ
テロリストグループのリーダー
冷酷で非情な男
仲間を率いて、Ｇ20サミットを襲撃する
演じるのは「ザ・ボーイズ」のホームランダー役で有名なアントニー・スター
「ダイ・ハード」系映画
限定された空間で、圧倒的な数の敵と戦う
本作はいわゆる「ダイ・ハード」系映画である
「クリフハンガー」「沈黙の艦隊」「スピード」「ザ・ロック」
名作「ダイ・ハード」が公開されて以来、多くのフォロワー作品が作られてきた
本作がもっとも近いと思えるのは「エアフォース・ワン」
こちらもハリソン・フォード演じるアメリカ大統領が、テロリスト相手に単身戦いを挑む作品だ
戦う大統領
本作の邦題「G20 ～大統領を救出せよ～」
見る前は大統領救出作戦が描かれる映画かと思っていた
大統領、めちゃくちゃ強い！！
救援、いらないんじゃないの、これ！？
銃撃戦だけならまだしも、格闘でも大男を圧倒
絶対に就く職業、間違えてるだろ！！
あまりに強くて、途中から笑いが込み上げてきた
娘との和解など感動的なドラマもあるのだが、あまりに作品自体が荒唐無稽なので、全く心に響かなかった
サミットで各国と手を取り合い、アフリカ救済を目指そうとするサットン大統領
現実との寒暖差で風邪をひきそう
本当にこの映画は配信開始のタイミングが最悪だった
おたくの国の大統領のせいで、世界が大変なことになってますよ？
思わずツッコミそうになった
最後、ほぼ1人で事件を解決した大統領に、各国首脳たちが感謝の拍手を送るところは、もはや苦笑
アメリカ大統領、バンザイ！！
あまりにノー天気すぎる
それに比べてテロリストに殺された韓国とオーストリアの首相が可哀想すぎる
アメリカ以外はしょせんは脇役ということか…………
まとめ
本来は気楽に見られるアクション映画のはずだった
しかし、現実があまりにもアレなので、純粋に楽しめない
本当にサットンさんに大統領を代わってもらいたい
深く考えずに、ツッコミながら見るのが正解だろう
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/g20
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/400008
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