劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」ネタバレ感想 懸念を吹き飛ばす良作!!

当日まで見るかどうか迷っていた作品

恋愛
難病
余命僅か

どれも苦手なフレーズである
興味がなかったので話題になった実写版も見ていない
こうして気が乗らないまま鑑賞したのだが………………

すごく良かった!!(笑)


予告編

作品情報
作品名「君の膵臓をたべたい」
監督:牛嶋新一郎
キャスト:高杉真宙、Lynn、藤井ゆきよ、内田雄馬、福島潤、和久井映見
原作:住野よる
上映時間:108分
製作国:日本(2018年)

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ざっくりあらすじ

いつも一人で本を読んでいる高校生の「僕」は、他人と関わることに興味が持てなかった。ある日、病院の待合室で『共病文庫』と名付けられた闘病日記を拾う。その本は天真爛漫でクラスの人気者の山内桜良がひそかに書き溜めたものだった。彼女は「僕」に重い膵臓の病気で余命わずかだと告白する。図らずも秘密を共有することになった二人。その日から桜良は「僕」に付きまとい、死ぬ前にやりたいことがあると言って連れまわすのだった。最初は迷惑に感じていた「僕」も桜良とのその時間が大切に思えてきて………………

感想(ここからネタバレ)

住野よるのデビュー作にして代表作
実写化やコミカライズもされているヒット作である
そして、とうとうアニメ化までされてしまった
ちなみに実写版よりアニメの方が企画が先だったとのこと
脚本も住野と監督の牛嶋が中心になって制作
そういう意味ではアニメ版の方が原作者の意向がより強く反映されているかも知れない

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

二人の秘密

他人に関心がなく、いつも一人で本を読んでいる高校生の「僕」
ある日、病院の待合室で『共病文庫』と名付けられた闘病日記を拾う
それを落としたのはクラスの人気者で天真爛漫な女の子、山内桜良だった
桜良は自分は重い膵臓の病気で余命僅かなのだと告白する
それに対し「僕」は返答する
「あっ、そうなんだ」

「ええーっ、リアクション、それだけ!?」

重苦しい物語がスタートしたと思ったら、何ともとぼけた展開である
だが、何故かそのことがきっかけで桜良は「僕」のことを大いに気に入り、まとわりつくようになる
図らずも秘密を共有した二人
「僕」はその日から桜良という女の子に振り回されることになる

山内桜良という女の子

重い膵臓の病で余命僅かな少女
にもかかわらず、明るく好奇心旺盛で喜怒哀楽が激しい
大胆に「僕」に迫ったかと思うと、ちょっとしたことで照れて真っ赤になる
この山内桜良という女の子を、この作品ではとても魅力的に描いている
その時点で映画は半分成功したといってもいいだろう
映画を見終わった観客の誰もが、この桜良という少女のことが胸に焼き付いているはずだ
演じるのは人気声優のLynn

その他のキャラクター

「僕」
いつも本を読み、他人とかかわろうとしない少年
自分が干渉することで相手を傷つけることを嫌う
その姿勢は徹底的で、桜良から病気のことを告げられても全く動揺を見せなかった
しかし、桜良に振り回される内に、自分も人とかかわれる人間になりたいと思うようになる
演じるのは若手俳優の高杉真宙
無機質な演技が「僕」にとてもよくハマっていた

恭子
桜良の中学の時からの親友
気が強いが心配性で桜良のことが大好き
「僕」と桜良が付き合うのを快く思っていない
演じるのは人気声優の藤井ゆきよ

関連作品

「君の膵臓をたべたい」を見て頭をよぎったのはこの作品

「四月は君の嘘」
難病を患う天真爛漫なヒロイン
キービジュアルの桜
色々と共通点が多い作品である
アニメとしての出来も素晴らしい
また音楽コンクールを舞台とした青春ものとしても秀逸な名作
現時点ではNetflixで見れる

四月は君の嘘 コンプリート コレクターズ BOX1 (1-11話)[Blu-ray Region B](海外Import版)

2018年の劇場アニメ

2016年、驚異の大ヒットを飛ばし社会現象にまでなった「君の名は」

エンターテイメントの要素をこれでもかと凝縮し、美しい映像美と共に、新海誠の名を世にとどろかせた快作だった
そして世間は「君の名は」の後に続く作品を求めた
だが、現時点ではその後継者と呼ぶにふさわしいアニメ作品は登場していない
もっとも期待されていたアニメ監督細田守も「未来のミライ」で興行成績を前作から大きく落とし、失速した

「未来のミライ」の感想はこちら

では、この「君の膵臓をたべたい」はどうだろうか?
物語の性質上、アニメならではの躍動感や派手な見せ場は少ない
だが、良質な物語や映像の美しさで、ムーブメントを起こすだけのポテンシャルは秘めていると思う

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実写とアニメの違い

しかし、同時にこの劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」は話題にもならず、ひっそりと終わってしまう可能性も大きい
最大の要因は実写版の存在である
実写版をすでに見ているのに、アニメ版まで見に行く必要があるのか?
どちらか片方だけを見れば十分ではないか?
そもそもアニメ化する必要があったのか?

いささか乱暴な区分ではあるが、いわゆる難病もの、お涙頂戴ものは実写の方が有利だと思う
2次元はどうしてもリアルの生々しさには勝てないのだ
目の前にあるのは、しょせんは絵だからである
いくら超絶な作画で描いても、リアルの情報量には勝てない
特にこういう人を感動させるジャンルは、絵だと没入感で劣ってしまう
実写の方が向いているのだ

では「君の膵臓をたべたい」は実写の方が優れているのか?
それは一概には言えない
アニメにはアニメの利点があるからである

アニメの長所の一つは作り手が全てをコントロールできること
透明感を感じさせる背景、美しい桜、光の加減
全てを作り手の意図通りに描くことが出来るのである
そのため、このアニメ版「君の膵臓をたべたい」は美しい統一された世界観が全編に渡って形成されている
難病ものではあるが、この美しい純粋なおとぎ話のような物語には、アニメの方がより適しているともいえる

まとめ

良質な演技、的確な演出、美しい背景、繊細な脚本
ほとんどケチをつけるところが見当たらない
そして、クライマックスでは周囲からすすり泣く声が
もちろん僕も泣いちゃいました!!(笑)
派手さはないが、これもまたアニメのあるべき理想の形
2018年を代表する傑作の一本の誕生である

allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=361463

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