「亜人」のスタッフが集結したNetflixのアニメ
人体と機械を融合させた「機関拳闘」に挑む少年レビウスの姿が描かれる
なかなか面白かった
似非ボクシングだと期待していなかったが、かなり本格的なスポコン物している
次々と強敵が現れてワクワクした
試合シーンはかなりの迫力
トレーニングシーンにも力が入っていて、いっそう試合を盛り上げてくれる
レビウスの仲間、ザックスジムの面々が魅力的
クライマックスの盛り上がりも熱かった
けっこうベタな展開が多かったが、王道少年マンガという感じで、個人的には好感が持てた
熱い作品が見たい人にはおススメ!!
予告編
作品情報
作品名「Levius -レビウス-」
総監督:瀬下寛之
監督:井手恵介
原作:中田春彌
キャスト:島崎信長、諏訪部順一、櫻井孝宏、佐倉綾音、大塚芳忠、小野大輔、早見沙織
全12話
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
ざっくりあらすじ
孤独な少年レビウスは伯父ザックの元で、機関拳闘の才能を開花させていく………………
感想(ここからネタバレ)
全12話
いっきに最終回まで配信
改めて考えると凄い
あらすじ
アガルタ・ウォーターの採掘の領有権をめぐる紛争
少年レビウスは片腕を失い、母親は植物人間になった
死んだ父親の兄である伯父ザックのところに引き取られたレビウス
毎日が無気力で、ザックにも心を開かなかった
そんなレビウスの目を覚まさせたのが「機関拳闘」
あらゆるものに蒸気を用いるこの時代
機関拳闘とは人体に機械を融合させて、競う格闘スポーツだ
以前に拳闘をやっていたザックの指導の下、レビウスはメキメキと才能を開花させていった
機関拳闘Grade-Ⅲで急成長の新星として、注目されるようになったレビウス
だがランクが上がっていくほど、敵は強大になっていく
心配するザックを尻目に、レビウスは機関拳闘に没頭していった
そんなレビウスに注目する謎の男、Dr.クラウンの姿があった………………
原作
原作は中田春彌のコミック
現在「ウルトラジャンプ」で連載中
全編横書き&左開きという世界基準で描かれている
シャープで繊細な絵が特徴
内容はなかなかハードでダーク
アニメ版はマイルドになっている印象で、この辺りは原作ファンからは評価が分かれるかも知れない
Levius/est[レビウス エスト] 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
ポリゴン・ピクチュアズ
アニメーション制作はポリゴン・ピクチュアズが担当
日本を代表するCGアニメーションスタジオだ
「シドニアの騎士」「GODZILLA 星を喰う者」「BLAME!」「亜人」など代表作は多数
どれも高いクォリティを誇っている
初めて「シドニアの騎士」を見た時は衝撃だった
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この「Levius -レビウス-」は格闘アクション
格闘とCGアニメはとても相性がいいと感じた
目まぐるしい動きと迫力
最初から最後までクォリティが高かった
機関拳闘
ボクシングマンガやアニメで代表的なものといえば「あしたのジョー」や「はじめの一歩」である
どちらも名作だ
「Levius -レビウス-」の世界はいわゆるスチームパンクである
人体と機械を融合させた「機関拳闘」が描かれる
そのためボクシング物としては眉唾ものかと思われた
ところが内容はかなり王道のスポーツ物だった
厳しいトレーニング
相手の弱点の研究と対策
手ごわいライバルたち
努力と根性
ボクシング物に欠かせない要素が、ぎっしり詰まっている
また試合のシーンはかなりの迫力
強敵たちとの熱い戦いに、目を離せなかった
ボクシングアニメとしてもかなりの満足度
レビウス・クロムウェル CV.島﨑信長
端正な顔立ちの少年
戦争で片腕を失い、母親は重傷を負った
そのトラウマをいまだに引きずっている
機械なのは右腕だけで、左腕は生身
通常は両腕を義手にする「機関拳闘」の選手としては、珍しいタイプ
そのためにハンデを背負っている
美しい顔立ち
大人しくて素直な性格
最初は主人公として魅力を感じなかった
あまりにあざとく思えたのだ
けれど物語が進むにつれ、じょじょに好きになっていった
静かな闘志
強い意志
仲間への信頼感
いつ死んでもおかしくないハードな競技で、純粋さと優しさを失わないレビウス
自然とその姿を応援していた
矢吹丈や幕之内一歩とは違うが、なかなかの魅力的な主人公だったと思う
ザックス・クロムウェル CV.諏訪部順一
通称”ザック”
レビウスの伯父であり、トレーナー
元地下拳闘の選手だったが、左目の病気で引退した
ザックを最初に見た時の感想
これって丹〇段平!?
絶対にオマージュが入っているだろう
このザックが初見の印象と違い、本当にいい奴
甥っ子であるレビウスのことを可愛がり、心を閉ざした彼を立ち直らせるために拳闘を教えた
危険な競技に挑むレビウスを、いつも心配している
見た目はむさいが人情味があり熱い男だ
レビウスとザックの信頼関係が、とても心地よかった
ビル・ウェインバーグ CV.櫻井孝宏
ザックスジムの専属技師
高い技術と才能を持っている
ザックとは古い友人
無表情
人を小馬鹿にした態度
機関拳闘にもあまり興味がなく、何を考えているか分からない
そんな印象のビルだが、とても美味しいキャラだった!!
感情を表に出さないが、時折見せるレビウスを心配する素振り
ザックとの固い絆
他人に興味がないように見えて、とても人間味のある男だ
また機関拳闘の技師としての見せ場も、終盤用意されていて、なかなか見ごたえがあった
メガネ好きならたまらないキャラである
ナタリア・ガーネット CV.佐倉綾音
Grade-Ⅲ機関拳闘士
最速昇格記録を持っていたが、レビウスにあっさり敗れる
それをきっかけにザックスジムに転がり込む
レビウスをいつか倒すと宣言している
ナタリアは本当にいいキャラ
基本男ばかりの辛気臭い話なので、ナタリアの明るさと馬鹿っぽさ(笑)がいいアクセントになった
最初はレビウスを目の敵にして、ザックスジムに押し掛けてきたナタリア
孤児院育ちで家族の暖かみを知らない少女
それが次第にザックスジムの面々を信頼し、心を許すようになっていく
その過程がとても良かった
レビウスとの関係も、恋人というより姉弟のようだった
クライマックス、勝ち目のない最強の敵との戦いに赴こうとするレビウスを、必死に止めるナタリアの姿が印象的
佐倉綾音の声もばっちりハマっていた
VS マルコム戦
対戦相手を全て殺してきたマルコム
危険な戦いに挑むレビウス
序盤のハイライトである
大塚芳忠さん演じるマルコムが渋すぎる
反則行為を平気で行う男
しかし、ボクシングの技術もハイレベルという展開が良かった
レビウスに敗れ心を入れ替えたマルコム
クライマックスでレビウスを手助けに来るマルコムの姿にほっこり
まさかこんないい人になるとは(笑)
ヒューゴ VS A.J.戦
ヒューゴ・ストラタス
Grade-Ⅲ、最強の男
こんな強敵にレビウスは勝てるのか?
………………と思ったら、ただのかませだった!!(爆
だが、この試合が熱い
チャンピオンの誇りと意地
ボロボロになっても戦いをやめないヒューゴの姿に、涙が止まらない
レビウスを次のステージに向かわせる重要なキャラだった
VS A.J.戦
A.J.ラングドン
幼少時、レビウスの目の前でさらわれた少女
Dr.クラウンに洗脳され、謎の拳闘士としてレビウスの前に現れる
レビウスは今度こそ彼女を救えるのか?
最後の戦いだけあって、全部盛り
絶対に負けられない試合
ザックスジムの総力戦という趣で熱かった
かなり盛り上がるクライマックス
それとDr.クラウンが気色悪かった(笑)
まとめ
原作は未読だったが、なかなか面白かった
ボクシング物としても意外と本格的
キャラクターも魅力的だった
アニメ好き、スポコン物好きなら、序盤のマルコム戦まででも見てみるといいだろう
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/367705
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