Netflix「ザ・ルースレス ~とあるマフィアの転落人生~」感想 イタリア版”グッドフェローズ”

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Netflixオリジナルのマフィア映画である
殺人、裏切り、女、ドラッグ、強盗、銃撃戦、成り上がり
マフィアものに求めるものは、おおよそ揃っている
連想するのはマーティン・スコセッシ監督の傑作「グッドフェローズ」
それに比べると数段落ちる出来
主人公も個人的には魅力を感じなかった
だが、本場イタリアの作品ならではのリアリティがある
印象に残るシーンもいくつかあった
マフィア映画が好きなら、過度な期待をしなければ、それなりに楽しめるだろう


予告編

作品情報
作品名「ザ・ルースレス ~とあるマフィアの転落人生~」(原題Lo spietato)
監督:レナート・デ・マリア
キャスト:リッカルド・スカマルチョ、サラ・セラヨッコ、アレッシオ・プラティコ、アレッサンドロ・テデスキ
上映時間:111分
製作国:イタリア、フランス(2019年)

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ざっくりあらすじ

イタリアのミラノ。10代の不良少年は野心溢れる冷酷な犯罪者へと成長していく………………

感想(ここからネタバレ)

本作は2019年4月8日、9日、10日という3日間だけイタリアの映画館で上映された

犯罪者の道へ

1970年代、サント・ルッソは家族と共にイタリアの南部からミラノへ引っ越してきた
遊び惚けているサントを厳粛な父親は気に入らなかった
大みそかの夜、サントはいわれのない罪で警察に捕まる
父親は助けてくれなかった
サントは少年院に入った
そこでスリムという友人が出来る
二人は意気投合した

少年院から出所後、成長したサントとスリムは強盗を繰り返した
組織の人間に取り入り、宝石店を襲撃
その功績を認められ、サントの名は知られていった

そんな中、サントはマリアンジェラという女性と恋に落ちる
二人はとうとう結婚することになった
だが、結婚式当日、教会に警察が踏み込んできた
サントは宝石店襲撃の罪で捕まった

数年が経ち、刑務所から出所したサントをマリアンジェラが出迎えた
腕には赤ん坊を抱きかかえていた
家族といい暮らしをするために、サントはさらに危険なビジネスへと足を踏み入れていった………………

登場人物

サント・ルッソ
不良少年から犯罪者へ
強盗、誘拐、ドラッグの売買
様々な犯罪へ手を染めていく
野心の強い男
演じるのはリッカルド・スカマルチョ

出演作

「ジョン・ウィック:チャプター2」
キアヌ・リーヴスが伝説の殺し屋を演じるシリーズ第2弾
スケールはさらに大きくド派手な展開に
リッカルド・スカマルチョはジョン・ウィックと血の契約を交わしたイタリアン・マフィアを演じる

マリアンジェラ
サントの妻
信仰心が強く、大人しく甲斐甲斐しい女性
サントが裏でやっていることに苦悩するが………………
演じるのはサラ・セラヨッコ

アナベル
フランス出身の芸術家
サントの愛人
彼の裏の顔を知らない
演じるのはマリー・アンジュ・カスタ

グッドフェローズ

名匠マーティン・スコセッシ監督がギャングの世界を描き切った傑作

ロバート・デ・ニーロ、レイ・リオッタ、ジョー・ペシと出演者は超豪華
ジョー・ペシは凄みのある演技でアカデミー助演男優賞を受賞
軽快なカット割りとテンポで、あるマフィアの半生がつづられていく

少年時代から始まりマフィアの道へ
強盗やドラッグなど様々な犯罪に手を染め、大金を手に入れ成り上がる
しかし、やがて転落の道へ
「ザ・ルースレス ~とあるマフィアの転落人生~」と「グッドフェローズ」
両者は共通点が多い
主人公のモノローグで綴られていくところも同じ
自分が助かるために仲間を売る結末も同じである

作品としての出来栄えは「グッドフェローズ」の方がやはり
だが、本場イタリアの作品だけあって、マフィアの生態や生々しさは本作の方が上かも知れない

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ビジネス

強盗から誘拐、そしてヘロインビジネスへ
次々と危険なビジネスに手を染めていくサント
その障害となる者は皆殺し
考え方が合理的でシンプルだ
ビジネス感覚で迷いもなく邪魔者を消していくサントの姿には、ゾッとするものがあった

友人の死

少年院で出会い、それ以来ずっと相棒だったスリム
しかし、スリムはヘロインで身を滅ぼす
このまま奴を放置しておくと、こちらの身も危ない
サントと仲間たちはスリムを騙して、冷酷に始末する
けれど、そのことにより、サントの中に殺しへの迷いが生じる
そこからサントの人生が狂い始めていく

女の戦い

サントは芸術家のアナベルという女性と恋に落ちる
そのため妻のマリアンジェラとが出来る
マリアンジェラは愛人の存在に気づいていたが、大人しい性格のためサントを責めることが出来ない
アナベルは結婚をせがみ、サントは妻と別れることを約束する
そこからのマリアンジェラの行動が強烈
アナベルのところへ乗り込み、サントが裏でやっていること”強盗、殺人、ドラッグの売買”を暴露する

「わたしは彼を受け入れるけど、あなたには出来るかしら?」

サントのことを実業家だと思っていたアナベルは、彼から離れていく
マリアンジェラはアナベルからサントを取り返した
引っ込み思案で大人しい女性だと思っていたマリアンジェラ
女性の強さ、恐ろしさを思い知った

印象的なシーン

サントとマリアンジェラの結婚式
そこに警察が乗り込んできて、式の最中にサントは逮捕される
手錠をされたまま式が続行され、最後には記念写真
思わず笑ってしまった

ラスト、サントは自分の身を守るために、仲間を警察に売る
主人公として最低の行為
だが、次々と仲間たちが逮捕されていく場面が、妙に軽快でカタルシスがあった
自分だけまんまと生き延びたサント
身元を偽り誰も知らないところで生きていく
主人公の死などという劇的な結末は訪れない
このモヤモヤした感じが生々しい

まとめ

そこまで出来がいいわけではない
しかし、ところどころ演出が光る場面があった
この手のジャンルが好きな人なら、一見の価値はあるだろう
何故だか「グッドフェローズ」を見直したくなった


Lo spietato (2019) on IMDb

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