「アベンジャーズエンドゲーム」は「名探偵コナン」に勝てるのか？【興行成績】

4月26日にいよいよ全世界で「アベンジャーズ　エンドゲーム」が公開される
事前の予想によると最初の週末だけで、世界で10億ドルの大台を突破するのではないかといわれている

米国、中国をはじめ、世界各国で初登場1位を記録するだろう
もはや疑う余地もない
MCU（マーベル・シネマティック・ユニバース）11年の集大成といわれている本作
1位をとれるかどうかではなく、どこまで記録を伸ばすのかが注目の的だろう

だが、世界で唯一、初登場1位を危ぶまれている国がある
日本である
この国には「名探偵コナン」という最大のライバルがいるからだ

名探偵コナン

ここ数年の劇場版「名探偵コナン」の人気は凄まじい
数年前から興行成績の右肩上がりを続け、昨年の「ゼロの執行人」では91億8000万円という驚異の興収を記録した

そして世界各国でオープニング記録を樹立した「アベンジャーズ　インフィニティ・ウォー」は、日本では公開3週目の「名探偵コナン　ゼロの執行人」に敗れ、初登場2位に甘んじたのだ
このニュースは世界中のマーベルファンに衝撃を与えた
おそらく完全試合をあと1打席で逃したような気分だったのだろう
日本のファンにも失望の声は少なくなかった
世界の潮流に日本だけ取り残されているような複雑な心境
マーベルファンでなくても、この現象がどういうことなのか、疑問に思う人は多かったようだ

日本ではアメコミ映画は流行らない
MCU作品は多すぎて、とても追いかけられない
「名探偵コナン」の方が日本では人気である
ぶっちゃけ「名探偵コナン」の方が「アベンジャーズ」より面白い

様々な意見が出たが、実際のところは分からない
世界でヒットしてるのだから、日本でもヒットしなければおかしいというのも乱暴な理論だ
しかし、日本だけガラパゴス化しているのではないかと思うと、不安になるのも確か
この辺りは人によって意見が分かれるだろう

「名探偵コナン　紺青の拳」

4月12日に劇場版「名探偵コナン」最新作「紺青の拳」が公開された

映画「名探偵コナン　紺青の拳（フィスト）」感想と解説（ネタバレあり）　コナン、パスポート持ってなかった！！

「名探偵コナン」の劇場版23作目今回のキーパーソンは怪盗キッドと400戦無敗の空手家、京極真初めて海外が舞台になるなど、見どころも多...

blockbuster01.com

2019-04-13 00:21

結果は最初の土日に14億6,400万円という驚異的な興収を記録した
これは12億9,600万円だった「ゼロの執行人」を上回り、コナン歴代1位である
翌週も土日で約8億8600万円を記録
強敵と思われた「キングダム」（興収約5億2600万円）を余裕で越え、2週連続1位だった
累計は早くも35億円を突破
ゴールデンウイークが10連休になることから、シリーズ初の100億超えの可能性も高いとマスコミは報じている
では「アベンジャーズ　エンドゲーム」は「インフィニティ・ウォー」に続いて、名探偵コナンに敗れてしまうのか？

ここでもっと詳しく去年のデータを見ていこう
「アベンジャーズ　インフィニティ・ウォー」が日本で公開された最初の土日（2018年4月28日、29日）の成績は動員43万7000人、興収は6億7200万円
その2日間（公開3週目）の「名探偵コナン　ゼロの執行人」の成績は動員は45万3000人、興収は6億1000万円
実は興収は「アベンジャーズ　インフィニティ・ウォー」の方が勝っているのだ
これはIMAXスクリーンや4DXの比率の高さが要因と思われる
やはり動員数で勝たなければ、真の1位とは言えないだろう

観客動員数

では観客動員数に絞って考えてみよう
「名探偵コナン　紺青の拳」の最初の土日（2019年4月13日、14日）の観客動員数は114万5,000人
これは「ゼロの執行人」の101万2,000人という数字を上回っている

公開2週目の「紺青の拳」の土日の観客動員数は67万8,000人
「ゼロの執行人」は62万人
また「紺青の拳」が上回っているが、差が縮まっているのが分かる
「紺青の拳」の方が落ち込みが大きいのだ

そして、公開3週目の「ゼロの執行人」の観客動員数は45万3,000人だった
前週より-27％の落ち込みとなっている
通常、興行収入は前の週の約7割で推移することが多いと言われている
ここから予想する公開3週目（4月27日、28日）の「紺青の拳」の観客動員数は67万8,000人の7割
おおよそ47万5000人前後ではないかと考えられる

47万5000人

この数字を「アベンジャーズ　エンドゲーム」が上回れば、「名探偵コナン」に勝てる可能性が高いのだ

「アベンジャーズ　エンドゲーム」

アベンジャーズの節目となる「エンドゲーム」はシリーズの最高記録を樹立するのではないか
海外ではそう予想されている
そして日本でもそれが当てはまりそうなのだ
「エンドゲーム」のデジタル映画前売券「ムビチケオンライン券」が、洋画販売枚数の新記録を樹立したと報じられている

「アベンジャーズ　インフィニティ・ウォー」の最初の土日（2018年4月28日、29日）の観客動員数は43万7000人だった
「エンドゲーム」はそれを上回る可能性がかなり濃厚だ
「名探偵コナン　紺青の拳」の動員数がもし本当に47万5000人前後だとしたら、十分に射程圏内
「アベンジャーズ」が昨年の雪辱を晴らす可能性は高い

まとめ

自分なりに分析した結果、「アベンジャーズ　エンドゲーム」は「名探偵コナン　紺青の拳」を上回り、日本で初登場1位をとるのではないかと予想している
それにしても改めて「名探偵コナン」の化け物ぶりを実感する
ここまで「アベンジャーズ」を苦しめるのだから
「名探偵コナン」派
「アベンジャーズ」派
それぞれ意見があるだろう
だが、個人的な感情は抜きにしても、日本でのランキングがどうなるか非常に興味深い
その結果はもうすぐ明らかになる
これもまた映画の楽しみの一つだ