見終わって茫然とした
「インフィニティ・ウォー」を見てから1年
ずっとこの日を待ち望んでいた
その間、ストーリーの展開をあれこれ予想していた
全く予想とは違っていた
というか完全に上を行かれた
2019年、最大のイベントと言ってもいい「エンドゲーム」
映画を見るというより、事件を目撃しにいくようなものかも知れない
観客は一つの時代の終わりを見届けることになるだろう
見終わって満足感と寂しさが胸を離れない
何しろあの「アベンジャーズ」が終わりを迎えたのだから
この作品はとにかくネタバレ厳禁
ネタバレを食らう前に、さっさと劇場に足を運ぶべきだ
どうせ結局は見るのだから
予告編
作品情報
作品名「アベンジャーズ エンドゲーム」
監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
キャスト:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ドン・チードル、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ホランド、ジェレミー・レナー、ポール・ラッド、ブリー・ラーソン、真田広之
上映時間:182分
製作費:$400,000,000(IMDb推定)
製作国:アメリカ(2019年)
ざっくりあらすじ
6つのインフィニティ・ストーンを手に入れたサノスによって、全宇宙の生命体の半分が消え去った。残されたヒーローたちの逆襲が始まる………………
感想(ここからネタバレ)
今日はなんだか朝から落ち着かなかった
足が地についていないような感じ
映画を見るのに、こんなに緊張したのは久しぶりだ
そして、反撃(アベンジ)へ
6つのインフィニティ・ストーンを手に入れたサノスによって、全宇宙の人類の半分が消滅した
ヒーローたちは敗北を喫したのだ
アイアンマンことトニー・スタークとネビュラは、宇宙船で地球への帰還を目指していた
一緒だった他のヒーローは消滅した
宇宙船の酸素や燃料も残りわずか
トニーは死を覚悟した
そんな彼の前に眩い光を発するシルエットが降臨した
キャプテン・マーベルだった
地球に帰還したトニーたち
スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)やナターシャ(ブラック・ウィドウ)やソーが彼らを出迎えた
ネビュラの情報によって、サノスの現在の居所が判明した
サノスが持っているインフィニティ・ストーンで世界を元に戻す
スティーブたちは宇宙船でサノスがいる惑星に乗り込んだ
サノスはその星で一人で作物を育てていた
ヒーローたちはサノスを取り囲んだ
彼はインフィニティ・ストーンを持っていなかった
目的は果たしたので、もうあんな石は不要
自ら消滅させたという
これで世界を元に戻す方法はない
ソーはサノスの首を切り落とした
そして、5年の歳月が流れた
人口が半分になった世界は活気を失っていた
ヒーローたちも各地に散らばり、思い思いに日々を過ごしていた
希望は潰えてしまったのだ
そんな時、スティーブ・ロジャースの前にアントマンことスコット・ラングが現れる
彼は量子世界から戻ってきたというのだが………………
開始30分でサノス死亡!!
衝撃の展開である
こんなの予想できるわけがない
ここから先の展開が全く読めなくなる
まんまと作り手たちの手のひらで踊らされている気分だった
ホークアイ=クリント・バートン
「インフィニティ・ウォー」で出番のなかったホークアイ
なんと「エンドゲーム」は彼のシーンから幕を開ける
彼の家族は全員消滅していた
希望を失ったホークアイは、ローニンとして悪を裁く荒んだ日々を送っていた
真田広之との斬り合いが凄まじい
ここは日本人として嬉しいシーンだった
ブラック・ウィドウとのコンビ復活も微笑ましい
しかし、思いもよらない悲劇が………………
アントマン=スコット・ラング
「アントマン&ワスプ」のラストで量子世界に置き去りにされたアントマン
何とか生還したが、世界は5年が経過していた
完全に浦島太郎状態
娘のキャシーが生き残っていたのには安心した
そしてアントマンの何気ない思いつきが世界を救うカギとなる
本作では思いもよらない大きな役割を担っていた
ヒーローとしても極小になったり巨大になったり大活躍
彼の陽気なキャラが物語に明るさを提供してくれた
キャプテン・マーベル=キャロル・ダンヴァース
いきなりアベンジャーズの仲間になっているので、「キャプテン・マーベル」を見ていない人は困惑しただろう
文句なしに最強のアベンジャー
圧倒的なパワー
宇宙空間も平気で飛び回る
サノスの宇宙船も一人で撃墜してしまった
ハッキリ言ってチートすぎる
あまりにも力が破格なのでどういう扱いにするのかと思ったら、出番は少なめで仲間が絶体絶命になるまで駆け付けない
まさにフリーザ戦の悟空のようなポジションだった
まあ、他にどうしようもないか
ネビュラ
サノスの娘として、本作でも大きな役割を担ったネビュラ
冷酷なイメージが強い彼女だが、今回はトニーとじゃれ合うシーンも見られる
タイムトラベルで過去のネビュラが入れ替わるというアイディアには脱帽
そのことがアベンジャーズにかつてない危機をもたらす
ハルク=ブルース・バナー
「インフィニティ・ウォー」ではいいところのなかったハルク
その反省を生かし、今回はブルースとハルクが融合
見た目はハルク
中身はブルース
新生ハルクの誕生である
本作ではアクションよりも、科学者として活躍
タイムトラベルに一役買った
ソー
「インフィニティ・ウォー」で弟のロキとアスガルドの民の大半をサノスに殺されたソー
その敗北感はソーの心に深い傷を負わせた
そんな傷心のソーは5年の月日が経ち………………
なんと引きこもりのニートになっていた!!(笑)
そのビールの飲みすぎによる太鼓腹には衝撃
ある意味、本作でいちばん美味しいキャラだった
ブラック・ウィドウ=ナターシャ・ロマノフ
仲間の半分を失ったことに、もっとも傷ついていたブラック・ウィドウ
身寄りのないナターシャ
彼女にとってはアベンジャーズこそが家族だったのだ
消滅した仲間たちを復活させるためなら、どんなことでもする
そんな彼女だからこそのあの選択だったのだろう
ブラック・ウィドウの最期には衝撃
彼女の死など全く予期していなかった
決定している単独主演作はどうなってしまうのか
この作り手たちにはつねに予想の上を行かれてしまう
アイアンマン=トニー・スターク
「インフィニティ・ウォー」でドクター・ストレンジによって命を救われたトニー
5年の月日が経ち、ペッパーとの間に娘が生まれた
そのためタイムトラベルの計画を聞かされても、危険すぎると協力を拒む
彼の家族は無事だったからだ
だが、目の前で消滅したピーター・パーカーやドクター・ストレンジ
彼らのことが頭にこびりついて離れない
結局、トニーは協力を申し出る
そして、ついにスティーブと和解し、彼に盾を返した
本作のラストは涙なしには見られない
ずっとアベンジャーズの中心的存在だったトニー・スターク
そもそもMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)は「アイアンマン」から始まった
トニーを失い、今後どうなってしまうのか
アイアンマンのいないアベンジャーズなど想像がつかない
ドクター・ストレンジがトニーを救った理由
それがこんな残酷な役割をさせるためだったとは
アイアンマンを失ったことで、アベンジャーズは終わりを迎えた
キャプテン・アメリカ=スティーブ・ロジャース
本作のもう一人の主人公といえるスティーブ
彼の物語も完全に幕を引かれる
スティーブは本来、この時代の人間ではない
ある意味、とても自然な結末だった
最後に自分の人生を生きるという選択をしたスティーブ・ロジャース
キャプテン・アメリカの盾はファルコンに託された
今後、第2のキャプテン・アメリカとしての活躍が見られるのか
それも気になるところだ
サノス
「インフィニティ・ウォー」と「エンドゲーム」
ある意味、この2作の主人公ともいえたサノス
田舎に引きこもって農業をやっていたのは笑った
生命への愛情と狂気を併せ持ったサノス
最後までぶれない悪役だった
信念を持った敵ほど厄介な相手はいない
最期、穏やかな顔で逝ったのが印象的
まとめ
キャプテン・アメリカとアイアンマン
アベンジャーズの中心的存在だった2人が物語の舞台から降りた
喪失感が尋常じゃない
この2人は観客にとっても大きな存在だったのだろう
失って改めて実感した
「エンドゲーム」はド派手なアクションあり、笑いあり、ドラマあり、ヒーローの活躍ありのサービス満点の内容
クライマックスの盛り上がりも最高
そして、見終わってもずっと余韻が残る作品だった
一つの時代が確実に終わりを告げたのだ
マーベル作品に多少でも慣れ親しんだ者なら、この作品を見届けるのは責務のようなものだろう
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/avengers_endgame
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=366491
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