Netflix「Make My Day」ネタバレ感想 正統派のSFモンスターパニック!!

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「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の太田垣康男原作アニメがNetflixに登場
氷と雪に覆われた惑星コールドフットで、囚人たちは貴重な鉱物を採掘させられていたが、鉱山で恐ろしい事故が起こって…………

氷の惑星に恐ろしいモンスターが出現するSFサバイバル・アクション
スリリングなシーンの連続で、人間ドラマも見どころ

ビジュアルが好みじゃなくて、あまり期待していなかったのだが、予想外に面白かった
ジムがとても好感の持てる主人公
その成長していく姿が見ごたえがあった
他のキャラクターも魅力的
特に囚人のウォルターがいい味
モンスターもなかなかグロかった
とにかく絶体絶命の連続で、見始めたら止まらなくなった
明らかになっていく惑星の謎
人間ドラマもよく出来ていて、まるで海外ドラマを見ているよう
閉鎖空間でのモンスターとの攻防など、かなりスリリングだった
「エイリアン2」好きにはたまらない
クライマックスも盛り上がり、最後まで失速することなく楽しめた
CGのビジュアルが苦手な人もいそうだが、かなり良質なアニメ
SFホラー好きにはお勧め

予告編

『MAKE MY DAY』 予告編 – Netflix

作品情報
作品名:「Make My Day」
監督:本多真
原作:太田垣康男
キャスト:山橋正臣、高垣彩陽、山路和弘、大塚明夫
全8話
アニメーション制作:5(ファイブ)

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ざっくりあらすじ

氷と雪に覆われた惑星コールドフット。そこでは囚人たちが高エネルギーレア鉱石“シグ”を採掘させられていた。ある日、鉱山で事故が起こり、刑務所の看守アルバイトとして働くジムは現場へ赴くが…………

感想(ここからネタバレ)

1話だけ見るつもりが、最後まで一気に見てしまった…………

ホワイトプリズン

氷と雪に覆われた極寒の惑星コールドフット
そこでは貴重な高エネルギーレア鉱石“シグ”が採掘できる
シグはクリーンエネルギーで、一つで発電機が一年はもつ
ホワイトプリズンと呼ばれる刑務所の囚人たちは、シグの採掘に従事していた

ジムはコールドフットのダストボックスと呼ばれる町に住む青年
祖父のエドと2人暮らしだ
ジムは絵を描くことが趣味だったが、その日を生きていくことで精一杯だった

隣には幼馴染のマーニーが住んでいた
ジムはマーニーのことが好きだったが、彼女は家族を養うために代理母として子供を身ごもっていた
そのため2人の関係はギクシャクしていた

ジムはホワイトプリズンの看守のアルバイトをしていた
先輩の看守であるヒックスサラからは、毎日こき使われていた

その日もいつもと変わらない日常のはずだった
看守たちに招集がかかった
採掘場で何か事故が起こったというのだ
ホワイトプリズンはいきなり慌ただしい雰囲気に包まれた
多くの死者や怪我人が出ているらしい

わけも分からずジムは武器を持たされた
これから生存者救出のために、採掘場へ入るという
バークという隊長の指揮のもと、ジムたちは地下へ降りて行ったが…………

作品解説

原作は「機動戦士ガンダム サンダーボルト」などの太田垣康男

「マクロス」の河森正治、「チェンソーマン」デビルデザインの押山清高がメカデザインを務めている

ジム

コールドフットに住む青年
祖父のエドと2人暮らし
看守のアルバイトをしている
絵が得意
隣に住むマーニーが昔から気になっていたが…………

最初は頼りない印象だったジム
しかし、絶望的な状況の中で成長していく
やる時にはやる
非常に好感度の高い主人公
演じるのは「トランスフォーマーアドベンチャー」などの山橋正臣

マーニー

ジムの幼馴染
母親と弟と妹と暮らしている
代理母として子供を身ごもっている
そのためジムとギクシャクしていたが…………

家族を失い絶望したマーニー
だが、ジムの支えと出産を経て、強く成長していく
演じるのは「戦姫絶唱シンフォギア」など多くの作品で活躍する高垣彩陽

ウォルター

ホワイトプリズンの囚人
ジムと行動を共にすることになる
見た目に反して義理堅い性格
しかし、5人の人間を殺害していて…………

ウォルターは本当にいいキャラ
本作のMVP
自分の過去を告白するシーンは泣けた
演じるのは「終末のワルキューレ」で佐々木小次郎を演じ、俳優としても活躍する山路和弘

Netflixオリジナルアニメ 「月刊コミックゼノン」で連載中の人気マンガをアニメ化 人類存亡をかけて、神々と人類のタイマン勝負「ラグナ...

バーク

救出隊の指揮官
冷徹な性格で、命令に従わない者には容赦しない
ジムのことを危険分子とみなしている
何か思惑がありそうだが…………

演じるのはご存じ大塚明夫さん
いや~、マジで声が渋すぎて惚れ惚れする
おかげで作品が引き締まった

5(ファイブ)

本作のアニメーション制作はスタジオ5(ファイブ)
台湾にスタジオがあり、3DCGアニメーションを手がけている
Netflixではタツノコプロと共同で、「エクセプション」を制作している

NetflixオリジナルのCGアニメ 人類が移住できる惑星をテラフォーミングすべく出発した宇宙船で、先遣隊のメンバーは次々と生体3Dプリン...

正直、「エクセプション」はストーリーは面白いが、CGはイマイチな印象だった
そのため本作にもあまり期待していなかった
しかし、「Make My Day」のCGは妙な癖もなく、かなり見やすかった
もはや実写ドラマを見ているような感覚だった
ビジュアルで敬遠する人もいるかも知れないが、この作品には合っていたと思う

SFモンスターパニック

モンスターが大暴れする本作
思い出したのはジェームズ・キャメロン監督の傑作「エイリアン2」

インタビューを読むと原作者の太田垣康男も、「エイリアン2」を意識したと語っていた

本作に登場するスワームはデザインはシンプルだが、生理的に気持ち悪い

襲われるシーンはかなり怖かった
表面はぷよぷよしており、弾丸が通じない
体内には可燃性のガスが充満しており、倒しても爆発する
非常に厄介な相手だ

採掘場での遭遇から刑務所、市街地と舞台が次々と移っていく展開も飽きさせない
密閉空間の恐怖など、SFホラー感が存分に味わえる
毎回、続きが気になるところで終わるので、グイグイと見てしまった

人間ドラマ

本作で特筆すべきなのは、SFアクションといっても、人間ドラマもしっかりと描かれていること

エド、ウォルター、バーク隊長、ハドソン医師、ボイド教授、レイチェル

誰もが人間味があって魅力的だった
それとロボキャストのキャスパーが可愛かった(笑)

気に入っているのはキャラクターを悪人や善人などと、単純に描いていないこと
悪役と思っていたキャラが、命がけでジムを救ったりする
人物の描き方に深みがあった
嫌な奴だから死ぬだろうという予想を、ことごとく外してくるのも面白い

そして、何よりジムが人間的に成長していく姿が爽快だった
どんな絶望的な状況でも希望を捨てないジム
次第に周囲の信頼を得て、リーダーとして頼られるようになっていく
敵味方協力し合って、生き残るためにスワームと対抗するクライマックスは、かなり熱かった
人間ドラマとしても、見ごたえあるものとなっている

まとめ

SFホラー好きとしてはたまらない
人間ドラマも充実していた
まるで良質な海外ドラマを見ているかのよう
埋もれさせるには惜しい作品だ

Make My Day (2023) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/tv/make_my_day_2023/s01
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/377454

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