Netflix「エクセプション」ネタバレ感想 宇宙船で繰り広げられる恐怖!!

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NetflixオリジナルのCGアニメ
人類が移住できる惑星をテラフォーミングすべく出発した宇宙船で、先遣隊のメンバーは次々と生体3Dプリンターによって出力されていったが…………

密閉された宇宙船の中で繰り広げられる恐怖
後半は全く予期せぬ展開へ

脚本は売れっ子作家の乙一
音楽はあの坂本龍一
キャラクターデザインは天野喜孝
超豪華スタッフが集結したCGアニメーション
生体3Dプリンターによって生み出された宇宙船のクルーたち
しかし、メンバーの1人の出力中に、予想外の事故が起こり…………
序盤の展開が衝撃的
生命とは何かを深く考えさせられる設定が秀逸
全く予測できないストーリーも面白かった
残念なのはアニメーション
CGアニメだが線が硬くて、人物がまるでプラスティックのようだった
とても質が高いとは言えない出来
もっとも声優の好演もあり、見ているうちに慣れてはくるのだが
総合的に見ると物足りない作品
もっとも乙一のファンやSF好きなら、十分に見る価値があるだろう

予告編

『エクセプション』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「エクセプション」
監督:サトウユーゾー
原作・脚本:安達寛高(乙一)
音楽:坂本龍一
キャラクターデザイン:天野喜孝
キャスト:小林親弘、櫻井孝宏、甲斐田裕子、星野貴紀、種崎敦美
全8話
アニメーション制作:タツノコプロ、5(ファイブ)
製作国:日本(2022年)

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ざっくりあらすじ

はるか未来、人類は別の惑星への移住を余儀なくされていた。目的の惑星をテラフォーミングすべく出発した宇宙船で、先遣隊のメンバーは生体3Dプリンターによって次々と出力されていったが、思いがけない事故が起こって…………

感想(ここからネタバレ)

スタッフが本当に豪華

先遣隊

はるか未来、人類は地球を追われ、別の銀河系への移住を余儀なくされていた
ニーナは宇宙船の中で目を覚ました
彼女は生体3Dプリンター「ウーム」によって、たった今生まれたばかりだ
オリジナルの記憶は引き継がれている
任務は人類より先に惑星X10へ赴き、生命が住めるように星をテラフォーミングすることだった

リーダー気質で全てに任務を優先するマック
おおらかで機械に詳しいオスカー
植物学者で争いを好まないパティ

先遣隊のメンバーがウームによって、次々と印刷されていった
残るのはあと1人
惑星X10に着いたら、すぐにテラフォーミングに取り掛からなければならない

最後の1人であるルイスの印刷が終わるのを待っていた時だった
船が大きく揺れた
原因は太陽フレアだった
振動はすぐに収まったが、生体3Dプリンターがエラーを表示していた
ウームの中のルイスは変わり果てた化け物のような姿になっていた

印刷に失敗したルイスは無残な姿だったが、まだ生きていた
4人はルイスをどうするかを話し合った
気が進まないが彼らは、ルイスを殺処分にすることを決定した
ニーナがルイスに薬物を注入しようとした時だった
ルイスが突然目覚めて、ニーナに襲い掛かり…………

作品解説

原作・脚本は小説家の乙一が担当
本作では本名の安達寛高名義となっている

音楽は「ラストエンペラー」ではアカデミー賞を受賞した坂本龍一

キャラクターデザインは「ファイナルファンタジー」シリーズなどで有名な天野喜孝

クルーたち

医師で冷静な性格のニーナ
騎士道精神を尊び任務に忠実であろうとするマック
機械に詳しくてお人好しなオスカー
植物学者で優しい性格のパティ

先遣隊のメンバーたち
全員が生体3Dプリンター「ウーム」によって生み出された
彼らは人類の命運を担う重要な任務に就いている

ルイス

先遣隊の技師
本来は穏やかで頼りになる性格だった
だが、不測の事故により、印刷に失敗
化け物のような姿になって凶暴化し、クルーを襲い始める

ホラー

密閉した宇宙船を舞台にしたホラー
やはり思い出すのはリドリー・スコット監督の名作「エイリアン」
とても40年以上前の作品とは思えない
続編も多く作られた

怪物と化して宇宙船をさまようルイス
対してクルーたちには武器すらない
外は真空の宇宙
どこにも逃げ場はない
序盤は密室空間のホラーとして楽しめた

ミステリー

テラフォーミングに使われるはずの爆弾が消えた
犯人と思われたルイスは無実
先遣隊のメンバーの中に裏切り者がいる

中盤は予想外の展開
犯人は誰なのか?
この辺りは作家乙一の面目躍如といった印象
まるでミステリーを見ているようだった

CGアニメーション

本作はCGアニメーションである
日本では手描きアニメが主流だが、CGアニメも増えてきた
Netflixでも「アーケイン」が話題を呼んだ
日本の作品では「ULTRAMAN」や「聖闘士星矢: Knights of the Zodiac」などが配信されている

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正直、「エクセプション」のCGアニメはいまいちな印象
キャラクターがプラスティックのようで、まるで無機質みたいに感じられた
天野喜孝のデザインを上手く落とし込めているとも思えない
あまり見栄えのいいビジュアルではなかった
進化したCGアニメが見られるかもと期待していたので、この点は残念だった

生命

生命は亜空間ワープを耐えられない
そのためワープした先で、生体3Dプリンター「ウーム」で人間を生み出し、人類が到着するまでに惑星をテラフォーミングさせる

ウームで印刷された人間たち
彼らはオリジナルの記憶や好み、癖などをそのまま引き継いでいる
そんな彼らは本当に人間なのか?
この設定は非常に興味深かった

第1話でニーナはルイスに殺される
しかし、すぐにウームで次のニーナが生み出される
ある意味、恐ろしいシーンである

生命とは、魂とは何なのか?
見ているうちに、自然と考えさせられた
また生体3Dプリンターを使ったトリックなども巧妙
SF作品としても面白かった

まとめ

作られた人間という設定が秀逸
予測不能のストーリーも面白かった
ただしアニメーションはいまいち
全体的には物足りない出来だった
色々と光る部分もあったので残念

Netflixアニメ「エクセプション」全8話が10月13日に全世界で配信された 脚本は人気作家の乙一 音楽はあの坂本龍一 キャラク...

Exception (2022) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/tv/exception/s01
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/377455

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