Netflixのオリジナルアニメ
あの有名なウルトラマン
………………といっても息子の方である
ハヤタ隊員の息子、進次郎が主人公
注意すべきなのは巨大化しないこと
強化スーツを身にまとった等身大のヒーローである
そのため怪獣ではなく、宇宙人が主な敵となる
かつてのウルトラマンのノリを期待していたら、ガッカリするだろう
とはいえウルトラマンと仮面ライダーのいいとこどりで、なかなか楽しい
懐かしのキャラも出てきてテンション上がる
またアクションシーンは迫力ある出来で、かなり見ごたえがある
思っていたのとは違ったが、けっこう楽しめた
ヒーローものが好きな人は見てみるといいだろう
予告編
作品情報
作品名「ULTRAMAN」
監督:神山健治、荒牧伸志
キャスト:木村良平、江口拓也、潘めぐみ、田中秀幸、諸星すみれ
原作:清水栄一、下口智裕
製作:Production I.G、SOLA DIGITAL ARTS
全13話
製作国:日本(2019年)
原作
この作品は同名タイトルのコミックが原作である
原作:清水栄一、作画:下口智裕
単行本の累計発行部数は2019年3月時点で280万部を突破している
ざっくりあらすじ
かつてウルトラマンだった早田進の息子、早田進次郎は生まれながらに特殊な力を持っていた。ある日、進次朗は謎の敵に襲われる………………
感想(ここからネタバレ)
「ウルトラマン」シリーズは初代ウルトラマンがいちばん好きなので懐かしい
ウルトラマンの息子
光の巨人・ウルトラマンが怪獣や宇宙人から地球を守り、役目を終えて故郷の星へ帰ってから40年が経った
地球は平和を取り戻し、科学特捜隊日本支部も今では光の巨人記念館へと姿を変えていた
かつてウルトラマンと同化していた早田進には、高校生の一人息子・進次郎がいた
人並外れた腕力や跳躍力、頑丈な肉体
進次郎は自分が他人とは違うことに人知れず悩んでいた
彼はウルトラマン因子を受け継いでいたのだ
そんなある日、ベムラーと名乗る謎の敵が進次郎の前に現れる
容赦なく襲ってくるベムラー
進次郎は命からがらベムラーから逃げるが、ついに追い詰められてしまう
絶体絶命のその時、進次郎を救ったのは父である早田進だった
早田は自分がかつてウルトラマンだったと告白した
見たこともないスーツを着て進次郎をかばって戦う早田
だが、老齢のためにみるみる苦境に追い込まれてしまう
「父さんが危ない!!」
父親を救おうとする進次郎に早田の友人、井出はULTRAMAN SUITを渡す
スーツを身にまとい進次郎は、ベムラーに戦いを挑むのだった………………
世界観
本作は円谷プロダクション製作の特撮テレビドラマ「ウルトラマン」の40年後を舞台としている
そのため「ウルトラセブン」以降のウルトラシリーズはなかったことになっている
表向きは平和になり、科学特捜隊日本支部も光の巨人記念館に姿を変えた
しかし、裏では様々な宇宙人が地球に入り込み、暗躍していた
元科特隊の早田と井出は秘密裏に科学特捜隊を存続させていた
そして、やがて来る脅威に備えて、ULTRAMAN SUITを開発していた
ウルトラマン Blu-ray BOX Standard Edition
製作
「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」や「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」の神山健治
「キャプテンハーロック」や「アップルシード アルファ」の荒牧伸志
この二人が監督を務める
アニメーション制作はProduction I.G×SOLA DIGITAL ARTS
早田進次郎 / ULTRAMAN CV 木村良平
本作の主人公
17歳の高校生
かつてウルトラマンだった早田進の息子
生まれた時からウルトラマン因子を受け継ぎ、超人的な力を持っている
それ以外は多感な年ごろの普通の高校生
本作は進次郎がULTRAMANとしての覚悟を決めるまでの、ヒーロー誕生物語となっている
優柔不断で周囲から浮かないように気にする、いかにも現代的な主人公
そのせいで最初は見ていてイライラさせられることも多かった
しかし、徐々に熱い正義感などヒーローとしての資質を見せるようになる
伸びしろがありそうな主人公だ
進次郎のULTRAMAN SUITは何と言ってもスペシウム光線が魅力
やはり、これでこそウルトラマンという感じである
またリミッターを解除するとカラータイマーが赤く発光し、強大な力を発揮する
だが負荷も大きく、数分しか活動できない
この設定、最終回まで出番がなくて、すっかり忘れていた
諸星弾 / SEVEN CV 江口拓也
科学特捜隊に所属する青年
ULTRAMAN SUIT ver7(通常「セブン})を着て戦う
進次郎と違い敵には容赦のない性格
また進次郎のことも毛嫌いし、冷たく当たる
モロボシダンがキターッ!!
と思ったらめちゃくちゃ性格が悪い
進次郎を小僧と呼び、ネチネチと嫌味を言う
ハッキリ言ってドS
そういうわけで最初は嫌いだったのだが、回が進むにつれ好きになっていった
基本的にドSなのだが、ごくたまにデレるところがたまらない!!
「お前のそういうところが俺は………………………………いや、何でもない」
凄い萌えキャラに見えてきたっ!!(頭、大丈夫?
刀をメインに使うセブンの戦闘スタイルは、文句なしに格好いい
敵に容赦しないハードボイルドなところも魅力
主人公に花を持たせるというストーリーの都合のためか、偉そうな態度を取っておいてすぐ戦闘不能になったりするのも面白い(笑)
キャラとしてはもっとも輝いていた
北斗星司 / ACE CV 潘めぐみ
進次郎と同じ高校に通う一年生
ULTRAMANの正体が進次郎だと見抜いている
表面上は人懐っこいが、謎の多い少年
裏表のある性格で油断がならない
科特隊に所属しないULTRAMAN
異星人が開発した強化スーツ(通称「エーススーツ」)で戦う
表向きは普通の高校生を装いながら、裏では悪事を働く大人を恐喝し現金をせしめている
本当にいい性格である
実は子供の頃の事故で、両手と両足は義手と義足である
ULTRAMANメンバーの中で、もっとも正義か悪か分からないキャラクター
一見、性悪だが進次郎たちがピンチだと見過ごせない一面もある
スーツのデザインはウルトラマンAをベースとしている
それにしても潘めぐみは少年役も上手いな
ベムラー CV曽世海司
進次郎を襲った謎の宇宙人
かつての航空機事故の犯人と目されている
その他の登場人物
佐山レナ CV 諸星すみれ
ウルトラマン好きを公言しているアイドル
何かと進次郎と関わることが多い
進次郎がULTRAMAN当人だとは気づいていない
早田進 CV 田中秀幸
進次郎の父親で、かつてのウルトラマン
同じく超人的な力を持つ
あのハヤタ隊員がなんと後に防衛大臣に!!
今では退職している
井手光弘 CV 魚建
かつては早田と共に科特隊に所属していた
今では表向きは光の巨人記念館の館長
自らが開発したULTRAMAN SUITを進次郎に託す
イデ隊員好きだったので、出番があって嬉しい
宇宙人
この世界には宇宙人が多く入り込んでいる
ぶっちゃけ「メン・イン・ブラック」のような世界観である
科特隊の代表の一人がかつてウルトラマンを倒したゼットン星人の末裔というのも、意表をついて面白い
他にも見覚えのある宇宙人が出てくるので、特撮ファンにはたまらないだろう
アクション
アクションシーンはかなり気合が入っている
スピーディで大迫力
海外でも十分に通用するようなものに仕上がっている
またULTRAMANのスペシウム光線やアイスラッガーを彷彿とさせる武器なども面白い
この辺りは旧作を思い出して懐かしくなった
残念だったところ
個人的に残念だったのは、やはり巨大化しないこと
ウルトラマンといえば巨人
巨大化して怪獣と戦うのが醍醐味だった
こちらの「ULTRAMAN」は等身大なので、どちらかというと「仮面ライダー」の趣き
正直、これを「ウルトラマン」とは認めたくないという気分になった
映像面は頑張っていたので、普通に「ウルトラマン」をCGアニメ化した方が良かったのではないだろうか
というか次はぜひそうして欲しい!!
大迫力の怪獣プロレスが見られそうだ
また宇宙人ばかりで怪獣がほとんど出てこなかったのもガッカリ
懐かしの怪獣をCGアニメでもっと見たかった
まとめ
新世代「ウルトラマン」
なかなか楽しめた
これからはもっとCGで「ウルトラマン」シリーズを作ってもいいかも知れない
とはいえ実写版が廃れても寂しいものがあるが
何だかんだで面白かったし、続きも気になる
続編も作られると信じて、楽しみに待つとしよう
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/tv/ultraman/s01
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=362974
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