Netflixオリジナル映画
アンドロイドが反乱を起こし、社会が崩壊する中で、妊娠中のジョージアは恋人のサムと危険な旅を続けるが…………
SFパニック映画
そのわりには内容は地味で小ぢんまりとしている
「キック・アス」や「キャリー」のクロエ・グレース・モレッツ主演
監督はこれがデビュー作となるマットソン・トムリン
ロボットの反乱とスケールは壮大だが、低予算な印象
あまり派手な見せ場はなく、ジョージアとサムの地味な逃避行が描かれる
正直、前半は退屈だった
だが、中盤からはスリリングな展開もあり、なかなか楽しめた
キャストは好演
特に妊娠中の主人公を演じたクロエ・グレース・モレッツは、熱の入った演技だった
全体的にはあまり特筆すべきところのない作品
見るべきところがないわけではないが、時間が長く感じられた
クロエ・グレース・モレッツが好きな人にはおススメ
予告編
作品情報
作品名「マザー／アンドロイド」（原題Mother/Android）
監督：マットソン・トムリン
キャスト：クロエ・グレース・モレッツ、アルジー・スミス、ラウル・カスティーヨ
上映時間：111分
製作国：アメリカ（2021年）
ざっくりあらすじ
突然のアンドロイドの反乱により、世界は終末を迎えた。妊娠中のジョージアは恋人のサムと共に、安全地帯へ向かって危険な旅を続けるが…………
感想（ここからネタバレ）
ちょっと低予算の感じが否めない…………
終末
科学が発達し、多くの家庭に人間と見分けがつかないアンドロイドが、使用人として使われている社会
大学生のジョージアは恋人のサムの子供を妊娠していることに気付いた
サムは「結婚しよう」と言ってくれたが、ジョージアにはその決心はつかなかった
自分が母親になるなど考えられない
その日はクリスマス・イブだった
ジョージアは憂鬱な気分で、大学のクリスマス・パーティに参加していた
すると使用人のアンドロイドがいきなり暴れ始めた
人間に暴力をふるい、制止がきかない
ジョージアたちが家から飛び出すと、いたるところでアンドロイドが暴走して、町はパニックになっていた
それから8ヵ月が経った
ジョージアはサムとボストンへ向かって、森の中を旅していた
アンドロイドの反乱で世界は崩壊した
ボストンからはアジア行きの船が出ているという
出産予定日は近い
ジョージアは何とかしてサムや子供と共に、安全なアジアへ逃げたかった
ジョージアたちは軍が指揮を執るベースキャンプに辿り着いた
ここなら雨露をしのげられるし、医師もいる
このままここにとどまって出産したい
ジョージアはそう思ったのだが、サムは反対して…………
作品解説
マットソン・トムリンは本作が監督デビュー作
これまでは脚本家として活躍していた
代表作にNetflix映画「プロジェクト・パワー」などがある
2021年3月10日、Huluはこの映画の米国での配給権を取得
12月17日に配信した
それ以外の国では2022年1月7日に、Netflixが配信
クロエ・グレース・モレッツ
ジョージア・オルセンを演じる
恋人のサムとの間に、子供ができたことを知りショックを受けるジョージア
自分が母親なんて、まだ早い
そんな時、アンドロイドが反乱を起こし、社会が崩壊して…………
「キック・アス」のヒット・ガールとして有名なクロエ・グレース・モレッツ
今ではもう幼い少女という印象はない
本作で妊娠中の母親を演じるために、クロエはラマーズ法のクラスに出席したり、産科病棟を訪ねて数人の妊婦に相談したりしたという
その甲斐あって、かなりの熱演を見せている
アルジー・スミス
ジョージアの恋人サムを演じる
優しく責任感のある性格
ジョージアと子供を守るためなら、死んでもかまわないと考えている
サムは危険を承知で、ボストンまでジョージアを連れて行こうとするが…………
アルジー・スミスは「デトロイト」や「ヘイト・ユー・ギブ」などに出演
AIの反乱
A!の反乱
SFでは定番のネタである
「ターミネーター」、「マトリックス」、「ブレードランナー」、「アイ,ロボット」
同じような題材の作品は、枚挙にいとまがない
そんなマンネリのネタで、どうやって独自性を出していくか
重要なのはそこだ
本作では妊娠中の若い女性の目を通して、物語を描いている
そこが新味だろう
だが、そのせいかストーリーが地味
派手なアクションなどを期待していると、ガッカリするだろう
母親
身重な身でありながら、危険な旅を続けるジョージア
いつ産気づいてもおかしくない
その状況が上手くサスペンスを生み出していた
いつアンドロイドが襲ってくるか分からない
医者も医療施設もない
妊娠中の女性にとって、あまりに過酷な状況
昔の女性は出産するのに医師なんていなかった
そう言って自分を鼓舞するジョージア
その姿に母親の強さを感じた
アンドロイド
外見では全く人間と判別できない
そんなアンドロイドが反乱を起こす
崩壊する人間社会
そんな風にスケールは壮大なのだが、ほとんど映像では描かれない
この辺りは残念だった
やはり予算が足りなかったのかも知れない
ついそんな勘繰りをしたくなる
なぜAIが反乱を起こしたのか？
その辺りの説明もほとんどない
どうせ色々な映画で見て分かってるだろ？
良くも悪くもそんな印象だった
ただアンドロイドは不気味で悪くなかった
森で追われるシーンなどかなり怖かった
またクライマックスのどんでん返しは見ごたえあり
その手があったか、と素直に感心した
まとめ
低予算な感は否めない
時間も長く感じた
正直、イマイチな印象
だが、クロエ・グレース・モレッツは一皮むけた演技だった
それを目当てに見てもいいだろう
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/mother_android
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/380669
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