Amazon「僕の巡査」ネタバレ感想 禁断の三角関係の行方は!?

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Amazonオリジナル映画
1950年代のイギリスで警察官のトムと教師のマリオン、美術館学芸員のパトリックの三角関係の行方が描かれる

愛情と嫉妬で次第に歪んでいく3人の関係
美しくて切ないラブストーリーとなっている

警察官トムを演じるハリー・スタイルズが体当たりの熱演
他のキャストも好演
男性同士のラブシーンはかなり赤裸々
基本的には地味な話で、最初の30分は退屈だった
しかし、次第にキャラクターの秘めた想いが明らかになっていき、ストーリーに引き込まれた
3人の関係が徐々に張り詰めていく展開がスリリング
同性愛が禁じられた50年代のイギリス
それでも相手を想う気持ちは止められない
恋愛の激しさと切なさも描かれる
小品だが美しくて普遍的なラブストーリー
恋愛映画が好きな人なら、一見の価値あり

予告編

My Policeman – Official Trailer | Prime Video

作品情報
作品名「僕の巡査」(原題My Policeman)
監督:マイケル・グランデージ
キャスト:ハリー・スタイルズ、エマ・コリン、ジーナ・マッキー、ライナス・ローチ、デヴィッド・ドーソン、ルパート・エヴェレット
上映時間:114分
製作国:イギリス、アメリカ(2022年)

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ざっくりあらすじ

1950年代のイギリス。警察官のトムと教師のマリオン、美術館学芸員のパトリックの禁断の三角関係の行方を描く…………

感想(ここからネタバレ)

ハリー・スタイルズの制服姿が凛々しい…………

出会い

1950年代のロンドン近郊の海辺の街、教師のマリオンは友人の兄であるトムのことがずっと気になっていた
トムは警察官で格好良くてチャーミングだった
2人はプールや図書館へ一緒に出掛けるようになった

ある日、マリオンはトムから美術館へ誘われた
そこに知り合いがいるらしい
マリオンは学芸員のパトリックを紹介された
パトリックは教養があり、芸術への造詣が深かった

すっかり意気投合した3人は、つねに一緒にいるようになった
トムとマリオンの仲も良好だった
ある夜、トムはマリオンに結婚を申し込んだ
マリオンは喜んで、それを承諾した

幸せの絶頂のマリオン
しかし、トムには彼女に言えない秘密があった
トムはパトリックとも関係を持っていたのだ…………

作品解説

原作はベサン・ロバーツの小説「My Policeman」

監督は「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」のマイケル・ グランデージ

トム

警察官
教養はないが好奇心は旺盛
自分の仕事に誇りを持っている
パトリックとマリオン、両方と関係を持ってしまい…………

演じるのは「ダンケルク」に出演し、歌手としても人気のハリー・スタイルズ
本作ではヌードも辞さない熱演
また撮影時には台本全てを暗記していき、監督を驚かせたという
年老いたトムを演じるのは「フライト・ゲーム」などのライナス・ローチ

マリオン

教師
トムと付き合うようになる
結婚して幸せ一杯だったマリオン
けれどトムとパトリックの関係を知ってしまって…………

演じるのはドラマ「ザ・クラウン」のエマ・コリン
年老いたマリオンを演じるのは「つぐない」などのジーナ・マッキー

パトリック

美術館の学芸員
同性愛者
初めて会った時から、トムに心奪われる
トムを深く愛するようになるが…………

演じるのはデヴィッド・ドーソン
年老いたパトリックを演じるのは「アナザー・カントリー」のルパート・エヴェレット(久々に見た)

禁断の恋

「アナザー・カントリー」「ブロークバック・マウンテン」「ブエノスアイレス」
同性愛を描いた映画は多い
Netflix映画では「ボーイズ・イン・ザ・バンド」がある

Netflixオリジナル映画 1968年のオフ・ブロードウェイ舞台劇「真夜中のパーティー」の2度目の映画化 ニューヨーク、マイケルのアパ...

本作の主人公トムは警察官
そんなトムがパトリックとの関係に溺れることで、より背徳感があった
また制服姿が凛々しく、同性から見てもそこはかとなく色気があった

時代は50年代のイギリス
同性愛は罪に問われ、それだけで刑務所に入れられる
警察官という立場では余計にまずい
そのため禁断の恋がより際立っている

「身を削るような恋愛。この感情を知らない人を哀れに思う」
そんなパトリックの言葉が印象的だった

過去と現在

物語は1990年代からスタートする
年老いたマリオンは、寝たきりで介護が必要なパトリックを家に引き取る
トムはそのことに反対で、パトリックとは顔を合わせようともしない
3人の間に何があったのか?
記憶は40年前にさかのぼる

映画では現在と過去が交互に描かれる

マリオンは何故パトリックを引き取ったのか?
どうしてトムとパトリックは疎遠になったのか?
過去に一体、何があったのか?

様々な謎が紐解かれていく展開は見ごたえがあった

三角関係

パトリックと関係を持っていたトム
しかし、トムはマリオンと付き合い、結婚する

結婚して幸せの絶頂のマリオン
だが、トムとパトリックの決定的な場面を目撃してしまう
マリオンはショックを受けるが、そのことをトムに話せない

そこから3人の関係は膨らんだ風船のように張り詰めていく

所有欲
嫉妬
妬み

様々な負の感情が渦巻き、非常にスリリングだった
そしてトムがパトリックと仕事だと偽り、ベネチアに旅行に行ったことで、マリオンの中で何かが切れてしまう

パトリックを同性愛者だと密かに告発したマリオン
彼女は一線を越えてしまった
パトリックは刑務所に入れられ、破滅する
そのことをずっと後悔して、マリオンは生きてきた

「私たち2人の間には、いつもパトリックがいた」
そう言ってマリオンは、トムの前から去っていく
トムは40年ぶりにパトリックと向き合う
マリオンの言う通り、トムはいまだにパトリックを愛していることを認めたのだ

まとめ

恋愛の切なさと痛み
それらが存分に描かれている
愛することを禁じられる理不尽さ
それでも気持ちは止められない
普遍的な恋愛映画の良作

My Policeman (2022) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/my_policeman
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/385597

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