Netflix「おとぎ話を忘れたくて」感想 爽快な気分になれる良作

これは面白い
良質なロマンチックコメディである
最後には爽快な気分になり、元気を貰えること間違いなし

予告編

作品情報
作品名「おとぎ話を忘れたくて」(原題Nappily Ever After)
監督:ハイファ・アル=マンスール
キャスト:サナ・レイサン、リッキー・ウィトル、リリク・ベント、リン・ウィットフィールド、アーニー・ハドソン
上映時間:98分
製作国:アメリカ(2018年)

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ざっくりあらすじ

美しい長い髪。広告代理店で働くヴァイオレットは完璧な女性だった。医師である恋人のクリントとの交際も順調。そして、やってきた彼女の誕生日。家族や友人を招いて盛大なパーティが開かれた。今日こそはクリントがプロポーズしてくれる。ヴァイオレットは心待ちにしていたのだが………………

感想(ここからネタバレ)

またNetflixにロマンチックコメディの良作が
最初から最後まで安定して楽しめる

完璧な女性

ヴァイオレットは黒人女性
美しい長い髪に見事なプロポーション
広告代理店で重役として働き、上司の信頼も厚い
付き合って2年になる医師のクリントとの交際も順調
まさに完璧な女性だった
だが、彼女には一つだけ悩みがあった
実は髪の毛がもの凄い癖毛なのである!!
普段の滑らかで美しい髪は、凄まじい努力と手入れによるものだった、
でも、恋人のクリントにばれるわけにはいかない
彼が寝ている早朝に、いつもベッドから抜け出し、長い時間をかけて髪をとかしているのだった

そんなヴァイオレットの誕生日がやってきた
家族や友人を招き、盛大なパーティを開くことになっている
ヴァイオレットは内心、確信していた
今日こそはクリントがプロポーズしてくれる
今までクリントの前で自分は完璧に振る舞っていた
落ち度はないはず!!

パーティーの席でクリントが立ち上がり、全員の注目を集めた
ヴァイオレットに贈り物があるという
いよいよだ
クリントがヴァイオレットに手渡したものは………………

………………子犬だった

「これからは新しい家族が増える」
笑顔で皆にそう告げるクリント
ヴァイオレットはショックを隠せなかった

客が帰った後、ヴァイオレットはクリントに不満をぶつける
自分はプロポーズを期待していたのに、と
だが、その後のクリントの言葉にヴァイオレットはショックを受ける

「君は全てが完璧すぎて落ち着かない。まるで毎回、最初のデートをしているみたいだ」

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迷走

そのことがきっかけでクリントと別れたヴァイオレット
そこから彼女の完璧な人生に狂いが生じ始めた
仕事ではミスをして顧客を逃し、上司からは休みを取るように言われてしまう
街中でイチャイチャしているカップルを、つい羨ましくて目で追ってしまう
ついには本当の自分になるといって髪の毛をブロンドに染めてしまったヴァイオレット!!
困惑する友人たち
ヴァイオレットはその髪で街に繰り出して泥酔し、行きずりの男に持ち帰りされ、すんでのところで逃げ出した
やはり自分にはクリントしかいない!!
ヴァイオレットは彼の病院を訪れる
だが、そこで見たものは職場の女性といちゃつくクリントの姿だった
絶望したヴァイオレットは家に帰り、バリカンで自分の頭を丸坊主にしてしまう!!

翌朝、二日酔いのヴァイオレットは鏡を見て絶叫するのだった………………

キャラクター

ヴァイオレット・ジョーンズ
将来、幸せな結婚ができるようにと、子供の頃から母親に厳しく躾けられてきた
そのため強迫観念といっていいほどに完璧であろうとする
しかし、失恋をきっかけに本当の自分に目覚めていく
演じるのはサナ・レイサン
ヴァイオレット役の候補にはハル・ベリーも挙がっていたらしい
サナはスキン・ヘッドにするシーンで、本当に自分の頭を丸めた

代表作

「エイリアンVS.プレデター」
サナ・レイサンはプレデターと共闘するヒロインを演じた

エイリアンVS.プレデター (字幕版)

クリント
ヴァイオレットと2年間付き合った恋人
医師をしている
つねに完璧なヴァイオレットとの生活に息苦しさを感じていた
演じるのはリッキー・ウィトル

ウィル・ライト
理容店の店主
妻に逃げられ、男一人で娘のゾーイを育てている
最初はヴァイオレットと険悪な仲だったが、ゾーイを通じて親しくなっていく
演じるのは「ソウ」シリーズのリリク・ベント

ポーレット・ジョーンズ
ヴァイオレットの母
完璧じゃないと女は幸せになれないと、ヴァイオレットを厳しく育てた
クリントと別れ丸坊主になったヴァイオレットに失望する
演じるのはリン・ウィットフィールド

リチャード・ジョーンズ
ヴァイオレットの父
自由気ままな性格で、モデルを目指すといって家を出ていった
娘との仲は良好だが、妻とは険悪
演じるのはアーニー・ハドソン

代表作

「ゴーストバスターズ」シリーズ
ゴーストバスターズの4人目のメンバー、ウィンストンを演じる
どこかで見た顔だと思った

監督

ハイファ・アル=マンスール
サウジアラビア出身の女性映画監督

代表作

「少女は自転車にのって」
全て国内で撮影したサウジアラビア初の長編映画
第86回アカデミー賞外国語映画賞出品作

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転機

勢いで自慢の髪を切り丸坊主にしてしまったヴァイオレット
ショックで頭にスカーフを巻き、コソコソと隠れるように街を歩いてしまう
だが、「堂々としなさい」と癌治療で頭髪を剃っている女性に言われ、目を覚ます

そこからのヴァイオレットは本当に魅力的
仕事に意欲的になり、完璧主義だった頃と違い雰囲気の柔らかい女性となる
ヴァイオレットを苦手としていた人たちも、しだいに彼女に魅了されていく
完璧なお人形のようだったヴァイオレットは、人間味あふれる女性となった
ヴァイオレットはじょじょに自信を取り戻していく

ゾーイとの友情

この作品でもっとも微笑ましい要素は、ヴァイオレットとゾーイとの友情だろう
理容店のウィルの娘のゾーイ
生意気な口を利くゾーイに、ヴァイオレットの心証は悪かった
ある日、ゾーイが服を万引きするところを、たまたま目撃したヴァイオレット
そのことがきっかけで彼女と関わることとなる
次第に仲良くなり、ヴァイオレットに心を許すようになるゾーイ
男手一つでゾーイを育てているウィルもヴァイオレットに魅了されていく
こうしてヴァイオレットとウィルは急速に親密になっていった

母親との確執

母親のポーレットにウィルを紹介するヴァイオレット
だが、娘に完璧を求めるポーレットは、理容師でバツイチのウィルを気に入らなかった
あからさまにウィルを無視するポーレット
そして、ヴァイオレットには弁護士の男を薦めてくる
そのせいでウィルとヴァイオレットの中もギクシャクするのだった
ヴァイオレットは自分の人生は母親に支配されていることを実感した

爽快なクライマックス

ウィルとの仲が上手くいかなくなったヴァイオレットは、クリントと再会する
頭を丸めて雰囲気が一変したヴァイオレットにクリントは魅了される
二人はよりを戻し、クリントはとうとうヴァイオレットにプロポーズする
ヴァイオレットはそれを快諾した
その話を聞いてポーレットは大喜びするのだった

そして、盛大に開かれる婚約パーティ当日
クリントはヴァイオレットに頼み込む

「今夜は全てを完璧にしたい。今日だけは髪をストレートにしてくれないか」

自然だった髪形を、ヴァイオレットはストレートにした
パーティは盛大
母親も喜んでいる
全てが完璧
子供の頃に夢描いていた通り
だが足が痛い
高級な靴が合わないのだ
だから会場に戻れない
ゾーイなら裸足で戻って行けただろう
自分らしくいる勇気を持っているから

クライマックス、ドレス姿でプールに飛び込むヴァイオレット
驚くクリントたち
でも、パーティの女性客がそれにつられて、次々と飛び込んでいく
上辺だけの完璧さから解放されたのだ
音楽と合わさってこのクライマックスは最高に盛り上がる!!

秀逸な語り口

ストレート → ブロンド → 丸刈り → クルクルヘア

この物語は主人公ヴァイオレットの髪形による章仕立てとなっている
とてもユニークで秀逸である
ヒロインの髪によって虚栄心から解放されていく様を描くアイデアが素晴らしい
男でも女でも自分らしく生きることは難しい
自分を縛っていたものから解放されていくヴァイオレットを見て、こちらまで心が軽くなったような気がした

まとめ

とても清々しい気分になれる作品である
ヴァイオレットを演じるサナ・レイサンが素晴らしい
サウジアラビア初の女性監督であるハイファ・アル=マンスールの演出も軽快で好調
ロマンチックコメディが好きな人には文句なしにおすすめである


Nappily Ever After (2018) on IMDb


rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/nappily_ever_after/

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