Netflix「武道実務官」ネタバレ感想 主人公の成長に感動!!

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Netflixオリジナルの韓国映画
武道の達人であるイ・ジョンドは、保護観察官のキム・ソンミンから武道実務官にスカウトされて…………

お気楽な主人公が成長していく姿が熱い
前半は軽いノリだが、後半はシリアスで壮絶な展開に

お気楽だが武道の達人である主人公が魅力的
凶悪な犯罪者たちに立ち向かう姿は文句なしに格好良かった
また主人公をスカウトする上司がめちゃくちゃいい人
犯罪を防ぐために、地道に働いている人たちがいるという描写は新鮮だった
一種の刑事ドラマとしても楽しめる
ただし前半は明るいタッチだが、後半はかなりヘビー
犯人が本当に胸糞悪い奴で要注意
とはいえ深刻になりすぎないバランスが絶妙
キム・ウビンのアクションはド迫力
予想以上にシリアスな内容だったが、最後は爽快
主人公の成長も感動的だった
アクション映画が好きなら、ぜひ押さえておきたい一作

予告編

『武道実務官』ティーザー予告編 – Netflix

作品情報
作品名「武道実務官」(原題무도실무관)
監督:キム・ジュファン
キャスト:キム・ウビン、キム・ソンギュン、イ・ヘヨン
上映時間:109分
制作国:韓国(2024年)

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ざっくりあらすじ

イ・ジョンドは武道の達人だが、日々を楽しく生きることをモットーにしていた。ある日、その実力を見抜いた保護観察官のキム・ソンミンから、武道実務官にスカウトされて…………

感想(ここからネタバレ)

知られざる職業にスポットが当てられていて斬新…………

「武道実務官」

イ・ジョンドのモットーは楽しく生きること
いつも親友3人と集まってオンラインゲームに熱中していた
そんなジョンドのもう一つの特技は武道
柔道、テコンドー、剣道、それぞれが三段の実力だった

普段は父親が経営するチキン屋を手伝っているジョンド
ある夜、配達の帰りにジョンドは2人の男が争っているのを目撃
凶器を持って暴れている男を、ジョンドは難なく取り押さえた

その2人は元受刑者とそれを監視していた「武道実務官」だったことが判明
だが、その実務官は負傷して入院
保護観察官のキム・ソンミンは、ジョンドに5週間だけ武道実務官をやってもらえないかと懇願する
あまり楽しそうじゃないと、ジョンドは最初は乗り気ではなかったのだが…………

作品解説

監督・脚本は「ミッドナイト・ランナー」「マイ・ハート・パピー」のキム・ジュファン

イ・ジョンド

楽しいことだけをして生きるのがモットーの青年
特技はオンラインゲームと武道
柔道、テコンドー、剣道がそれぞれ三段の実力者
普段は父親の仕事を手伝い、休日は親友たち3人とつるんで騒いでいる
ある日、武道実務官を犯罪者から救ったことをきっかけにスカウトされるが…………

演じるのは「配達人 ~終末の救世主~」「MASTER/マスター」のキム・ウビン
本作では髪を金髪に染めている
ド迫力の格闘戦も見どころ

キム・ソンミン

保護観察官でチーム長
善良な性格で、街を少しでも平和にしたいと考えている
ジョンドの才能を見抜き、武道実務官にスカウトするが…………

演じるのは「「D.P.-脱走兵追跡官-」「ソウルの春」のキム・ソンギュン

電子足輪

韓国では2007年に位置追跡電子装置装着法が成立
再犯率の高い性犯罪者や殺人者などを対象に、GPSが備わった電子足輪の装着が義務付けられた
それにより性犯罪の再犯率は7分の1に減少したという

そうした電子足輪装着者を監視するのが保護観察官であり、監察官を犯罪者から守るパートナーが武道実務官である
そんな職業があることも知らず、非常に興味深かった
また犯罪者を監視し追跡して、犯罪を未然に防ぐ一種の刑事ドラマとしても楽しめる
こうした目立たない地味な職業にスポットを当てた本作は、とても新鮮に見ることが出来た

成長

毎日が楽しければそれでいいと考えていたジョンド
武道実務官になった当初も、どこかお気楽な態度だった
だが、保護観察官であるキム・ソンミンの誠実な姿や、救った人々から感謝されたことで、仕事にやりがいと責任を感じるようになる
「楽しい」が「仕事の充実感」に変わっていったのだ
そんなジョンドの成長する姿は非常に爽やかで、前向きな気持ちにさせてくれた

一方でジョンドが犯罪者たちを圧倒的な強さでなぎ倒すシーンは、文句なしに格好いい
キム・ウビンの好演もあり、イ・ジョンドは非常に魅力的な主人公となっている

カン・ギジュン

武道実務官になったイ・ジョンドの活躍をコミカルに描いたアクション・コメディ
そんな印象だった本作
しかし、カン・ギジュンの登場によって、物語はガラリと姿を変える

20年ぶりに出所した連続児童性暴行犯
ジョンドとソンミンはギジュンを監視することになる

小学生の女の子をギジュンが襲おうとする生々しい場面
同僚の死
キム・ソンミンも金属バットで殴られ重傷

悲痛でおぞましい場面が多く、前半とのあまりのギャップに、少しやりすぎではないかとすら感じた
そんな危うさはあったものの、映画は絶妙にバランスを保ってみせる
特に大きかったのはジョンドの友人たち(作家、ミミズ、湿気)の存在
彼らの友情が深刻で重々しい空気をやわらげ、そのおかげでジョンドも闇落ち手前で踏みとどまった
そして、ラストは予想以上に爽快
スッキリした気分で映画を見終えることが出来た

まとめ

韓国のアクション映画
陽の当たらない職業にスポットを当てたのが新鮮
主人公の成長も気持ちが良かった
アクションも力が入っている
キム・ジュファン監督の演出は素晴らしい安定感
非常に得るものの多い一作だ

Officer Black Belt (2024) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/officer_black_belt
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/396617

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