Netflixオリジナル映画
遥かな未来、人類は16歳になると美容整形手術を受けるのが義務付けられていたが…………
少し古臭いディストピアもの
ありがちな内容だが退屈はしない
2005年に刊行されたYA小説が原作
全ての人類が美容整形が義務付けられているというトンデモ設定
イマイチ話についていけなかった
主演のジョーイ・キングは原作の大ファンというだけあって好演
ありがちなディストピアもので深みもないが、気軽に見る分には楽しめる
あまり期待せずに見ることをお勧め
予告編
作品情報
作品名「アグリーズ」(原題Uglies)
監督:マックG
キャスト:ジョーイ・キング、キース・パワーズ、ラヴァーン・コックス、チェイス・ストークス、ブリアンヌ・チュー
上映時間:102分
制作国:アメリカ(2024年)
ざっくりあらすじ
16歳になると美容整形手術を受けるのが常識となったディストピア社会。タリーはその日が来ることを待ち望んでいたが…………
感想(ここからネタバレ)
設定に面食らうかも…………
「アグリーズ」
石油が枯渇し、人類のほとんどが滅びた世界
残された人類は厳しく管理された社会に住んでいた
世界から差別をなくすため、人々は16歳になるとある美容整形手術を受けて、「プリティ(美しい人)」になることが義務付けられていた
手術を受ける前の子供は「アグリー(醜い者)」と呼ばれた
15歳のタリーはあと3ヵ月で誕生日を迎える
タリーはプリティになることを待ち望んでいた
親友のペリスは明日が16歳の誕生日だった
2人は1ヵ月後に橋の下で会うことを約束した
1ヵ月が経った
手術を受けたはずのペリスからは何の連絡もない
タリーは約束の日に寮から抜け出し、橋の下へ行った
そこにはペリスの姿はなかった
タリーはペリスに会うために、プリティーズが住んでいる居住区へ忍び込んだ
そこは自分たちが住んでいる地区とは違い、全てが煌びやかだった
人々は皆が幸せそうだ
そして、タリーはようやくペリスを見つけることが出来た
ペリスはすっかり別人のようになっていた
久しぶりの再会だが、ペリスの様子は明らかにおかしくて…………
作品解説
原作はスコット ウエスターフェルドの小説「アグリーズ」
監督は「チャーリーズ・エンジェル」「ターミネーター4」などのマックG
Netflix映画では「リム・オブ・ザ・ワールド」「ザ・ベビーシッター」などを監督
タリー
15歳の少女で、美容整形手術を受けてプリティになることを夢見ている
お転婆な性格で、規則破りの常習犯
シェイと出会ったことで、この社会に疑問を持つようになるが…………
演じるのは「キスから始まるものがたり」「ブレット・トレイン」などのジョーイ・キング
原作の大ファンでタリーを演じるのは長年の夢だったという
Netflix映画では「ファミリー・アフェア」などに出演
シェイ
タリーと同じ学校の生徒で、ひょんなことから親友になる
管理社会にうんざりし、一緒に脱出しようとタリーを誘うが…………
演じるのは「アンヒューマン」などのブリアンヌ・チュー
デヴィッド
整形手術を受けずに、自然の中で暮らしている集団のリーダー
政府から追われている
タリーに次第に惹かれていくが…………
演じるのは「トゥモロー・ウォー」などのキース・パワーズ
ディストピア映画
「ブレードランナー」「ハンガーゲーム」「メイズランナー」
管理社会の恐怖を描いたディストピア映画は数多い
本作もそういったジャンルの1本である
しかし、内容はかなりありがち
一見、平和なユートピアのような社会
反乱軍の存在
社会の恐ろしい真実を知り、反旗を翻す主人公
ディストピア映画のお約束が満載で、新鮮な驚きがない
原作が刊行されたのが2005年なので、その頃に映画化されていればまた違ったのかも知れない
今では古臭さが否めなかった
美しさ
人類が全て美しい容姿を手に入れて、差別をなくそうというトンデモ設定
しかもプリティーズになることを夢見る主人公のタリーが、普通に美人なので説得力がない
ジョーイ・キングは熱演だが、ミスキャストだったかも知れない
大切なのは外見ではなく内面という、あまりに当たり前すぎる結論もちょっと…………
この辺りはヤングアダルト向けという感じで、いかにも薄っぺらい
イマイチ設定についていけなくて、見ていて辛かった
エンターテイメント
マックG監督は実は嫌いじゃない
「チャーリーズ・エンジェル」や「ザ・ベビーシッター」の悪ノリ演出は大好きだ
しかし、本作は監督の個性に全く合ってない印象
手堅すぎて面白みがなかった
とはいえタリーがドクター・ケーブルの命令で、デヴィッドたちの集団に潜入してからはなかなか楽しめた
自分を信じて受け入れてくれたデヴィッドたち
本当に裏切っていいのか?
そんなタリーの葛藤がストーリーを盛り上げてくれた
正直、マックG監督の作品としてはガッカリだが、王道展開とそつない演出で退屈はしなかった
まとめ
ディストピア映画の新作
かなり薄っぺらい内容
監督の個性も生かされていなかった
ただし暇つぶしとしてなら悪くない
ヤングアダルト向けのディストピア映画(「メイズランナー」など)が好きなら、見て損はしないだろう
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/uglies
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/396615
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