「スター・ウォーズ　スカイウォーカーの夜明け」であえて誰も指摘しない7つのツッコミどころ！！（ネタバレあり）

「スター・ウォーズ　スカイウォーカーの夜明け」がついに公開された

「スター・ウォーズ　スカイウォーカーの夜明け」感想と解説（ネタバレあり）　新3部作とは何だったのか？

1977年から始まった「スター・ウォーズ」 多くのファンを熱狂させてきた そんな伝説的シリーズの完結編 ファンなら問答無用で見に行くべ...

blockbuster01.com

2019-12-22 13:54

1977年から始まった「スター・ウォーズ」シリーズのエピソード9であり完結編
メガホンをとったのは「フォースの覚醒」のJ・J・エイブラムス
伝説的シリーズの最後
さぞプレッシャーや苦労があっただろう
素直に敬意を表したい

だが「スター・ウォーズ　スカイウォーカーの夜明け」は物語を畳むためか、色々と雑になっているところが見受けられる
特に前作の「最後のジェダイ」との関係において顕著だ

J・J・エイブラムス監督の「フォースの覚醒」はオーソドックスな作りで、冒険色が強かった
しかし、ライアン・ジョンソン監督が手掛けたエピソード8「最後のジェダイ」は、シリーズにおいて異色の作品だった
その斬新さを批評家は支持したが、多くのファンが拒絶した
こんなの「スター・ウォーズ」らしくない

最終作を再び手掛けることになったJ・J・エイブラムスが、どこまでそんなファンの声に配慮したのかは分からない
けれど「スカイウォーカーの夜明け」は「最後のジェダイ」で描かれたことを、いくつか無視している
それ以外にもツッコミどころが多い
ここではLooperなどの記事を参考に、そんなツッコミどころをまとめてみた

なおネタバレ満載なのでご注意を！！

レイのフォース

ルーク・スカイウォーカーはヨーダから修業を受けた
おかげでフォースを操れるようになった
レイはそのルークから「最後のジェダイ」で修業を受けたが、それは不十分なものだった
「スカイウォーカーの夜明け」でもレイは冒頭でレイアの下で修業をしているが、まだまだ拙い印象だ

ところが物語が佳境に入ると、レイは凄まじい力を発揮する
輸送船をフォースで停止させたり、カイロ・レンが乗った戦闘機を撃墜したりしているのだ
まだまだ未熟なレンがなぜこれほどの活躍を見せたのか？
それは後で判明する血統の力だということにしよう

だが、後半のカイロ・レンの怪我を治してしまうのは、さすがにやりすぎの感がある
フォースってそんなことも出来るの？
それが出来るならシリーズの色々な場面で、活用できたはずだ
話の都合でそんな力を付け加えた感が否めない

カイロ・レンの仮面

ダースベイダーの仮面は印象的だった
まさに悪の象徴
禍々しい迫力に満ちていた

それをなぞったのだろう
カイロ・レンも黒い仮面を着けていた
ところがレンは「最後のジェダイ」で、その仮面を壊してしまい、その後は素顔で行動する

過去作と同じことはしない
ライアン・ジョンソン監督の意思表明のように感じた

けれどJ・J・エイブラムス監督はその変更が気に入らなかったようだ
結局「スカイウォーカーの夜明け」で、レンは修復した仮面を装着する
レンはどうしてそんなにコロコロと気が変わったのか
着けるのか着けないのか、はっきりして欲しいところだ

ローズ

「最後のジェダイ」で登場したケリー・マリー・トラン演じるメカニックのローズ
フィンと共に行動し、様々な活躍を見せる
最後にはフィンとのキスシーンまである
「スカイウォーカーの夜明け」でフィンとローズの関係は、どこまで進展しているだろうか
気になっていたファンも多いだろう

ところが「スカイウォーカーの夜明け」で、ローズの出番はごっそり減っている
登場することはするが、ほとんどモブ扱い
フィンとの関係についても、いっさい触れない

「最後のジェダイ」の後、ローズのキャラクターはファンから酷いバッシングを受けた
ケリー・マリー・トランもSNSで連日のように叩かれた
ケリー自身に全く非はないのだが、炎上騒動になってしまった

どうやらエイブラムス監督はその騒ぎを重く受け止めたようだ
ローズのキャラを背景に追いやってしまった
まるでかつてのジャー・ジャー・ビンクスのように

スノーク

ファースト・オーダーの最高指導者スノーク
「最後のジェダイ」でスノークは、カイロ・レンにレイを殺させようとする
ところがレイに執着していたレンは、代わりにスノークを惨殺する

衝撃的なシーンである
ラスボスが中盤で死ぬとは
「最後のジェダイ」のハイライトの一つだろう

この展開に驚いたのは観客だけではなく、J・J・エイブラムスもだったらしい
何しろラスボスがいなくなったのだ
最初から決まっていたことなのかは分からない
分からないが「スカイウォーカーの夜明け」で新たにされた説明はこうだ
スノークは皇帝パルパティーンの操り人形だった
孫娘であるレイに乗り移るため、スノークを利用していたのである

けれど、それだと矛盾が生じる
「最後のジェダイ」でスノーク、完全にレイを殺る気でしたけど！？
殺しちゃったらレイの体を乗っ取れないんじゃ………………
あれが演技だったとも思えないし
いつか誰かに納得のいく説明をして欲しいところだ

レイのプロフィール

レイの両親はただの一般人
「最後のジェダイ」で明かされた真実は衝撃的なものだった
レイはスカイウォーカーの血筋なのではないか
多くのファンがそう考えていたからだ

血筋など関係ない
自分の中に眠る力こそがフォース
誰だってジェダイになれる

賛否はあったが、そのメッセージは胸に響くものだった

残念ながらJ・J・エイブラムスはそのメッセージをなかったことにした
レイは皇帝パルパティーンの孫娘
やっぱり大切なのは血筋です！！
レイの両親は娘を助けるために命を落とした
その展開、ハリーポッターで見たぞ！！
この迷走ぶりを支持するファンは少ないだろう

カイロ・レン

アダム・ドライバー演じるカイロ・レン
祖父であるダースベイダーを崇拝し、暗黒面に落ちた男
ルークの弟子を皆殺しにして、多くのレジスタンスも葬ってきた
父親であるハン・ソロもルークも、レンが殺したようなものだ
シリーズを通して悪逆の限りを尽くしてきた

だが「スカイウォーカーの夜明け」のクライマックスで善の心を取り戻し、レイと共に皇帝パルパティーンに立ち向かう
燃える展開だ
けど、いくらなんでも急すぎじゃね！？
まるでダイジェストを見ているようだった
いくら今更いいことをしたって、お前の罪はなくならねーぞ！！
映画の尺の都合もあるだろうが、正直雑に感じた
アダム・ドライバーの演技は素晴らしかったが、薄っぺらいキャラになってしまったことは否めない

ハン・ソロ

レイに命を救われたカイロ・レン
そんな彼の前に死んだはずの父、ハン・ソロが現れる
レンは父親に諭され、自分が進むべき道を見つける

感動的なシーンである
だけど生じる違和感

確かに今までヨーダやオビワンなど、死んだはずのキャラが語り掛けてきた
本作でもルークやレイアが、レイに姿を見せる
だが、彼らは皆ジェダイである
フォースの力で可能なのだと思っていた

ハン・ソロはいつジェダイになったの？
それともあれはただの幽霊？
カイロ・レンの妄想？

頭が混乱してきた
どうやらこの世界はジェダイだけではなく、死者が誰でも戻ってこれるらしい
最後の最後で衝撃の事実が判明した

まとめ

「スター・ウォーズ」サーガの完結編
J・J・エイブラムスは頑張ったとは思うけど、気になるところがちらほら
こんなの誰がやっても無理だったのかも知れない
細かいことは気にせず、有終の美を楽しむべきか

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