Netflix「ライジング・ハイ」感想 でっかく稼げ!!

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Netflixオリジナルのドイツ映画
野心に燃える若者が胡散臭いチンピラと手を組み、あらゆる手を使って成功を目指す
なかなかの良作
テンポが良くて楽しく見れた
詐欺、法の抜け道
様々な金儲けのテクニックが面白い
成功してからのハチャメチャな生活も痛快
サクセスストーリーとしても楽しめる
キャストは皆が好演
主役コンビがとても魅力的だった
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」などが好きな人におすすめ!!


予告編

作品情報
作品名「ライジング・ハイ」(原題RISING HIGH)
監督:ジュネイト・カヤ
キャスト:デヴィッド・クロス、フレデリック・ラウ、ヤニナ・ウーゼ、アンネ・シェーフ
上映時間:94分
製作国:ドイツ(2020年)

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ざっくりあらすじ

野心に燃える若者と舌先三寸のチンピラがコンビを組んで、ベルリン市場で大儲けを目指す

感想(ここからネタバレ)

ドイツ版「ウルフ・オブ・ウォールストリート」といった趣
なかなかよく出来ていた

野心

ヴィクトールは故郷から都会へ出てきた若者
成功を夢見ていたヴィクトール
しかし、すぐに現実を思い知る
正社員ではないと、まともなアパートすら借りられない
仕事は日雇いの肉体労働ばかり
まともにやっていたら、成功なんて不可能だ
ヴィクトールは手段を選ばないことを決めた

書類を偽造して、ヴィクトールは高級なアパートを借りた
その部屋に不法入国した労働者たちを住まわせた
大勢を住まわせれば、それなりの額が手に入る

不動産会社から苦情が入った
部屋でどんちゃん騒ぎをしているというのだ
ヴィクトールが駆けつけると、知らない移民が増えていた
警察がやって来た
逃げるヴィクトール
そこでヴィクトールは一緒に逃げるゲリーという男と知り合った
あの部屋を労働者に紹介したのは、彼だというのだ
ゲリーは口が達者な胡散臭い男だった

ヴィクトールとゲリーは意気投合して、一緒に仕事をすることにした
考えた手口はこうだった
格安のアパートを購入し、高値で売りつける
そのために銀行で働くゲリーの知人のニコールという女性を、仲間に引き入れた
作戦は大成功
大勢の人が詐欺だと気づかず、アパートを購入した
大金が転がり込み、ヴィクトールとゲリーはいっきに裕福になった
2人は不動産会社を立ち上げ、事業を拡大していくが…………

ヴィクトール

故郷から都会へ出てきた青年
端正な顔立ちで、爽やかな笑顔
多くの人がその外見に騙されていく
演じるのはデヴィッド・クロス
「愛を読むひと」でケイト・ウィンスレットの相手役を務めた

金への執着が強いヴィクトール
それは幼い頃の体験が原因だった
大好きだった父
だが、家は貧しく、母親は出ていった
さらには税務署に家を差し押さえられた
あの時、お金さえあれば…………
ヴィクトールは金のためなら手段を選ばない人間となった

ゲリー

ヴィクトールと知り合った胡散臭い中年男
一緒に事業を拡大していく
演じるのは「THE WAVE ウェイヴ」のフレデリック・ラウ

どんなものでも破格の安値で手に入れると豪語するゲリー
最初はゲリーがヴィクトールを、詐欺の道へ引き入れた
しかし、物語が進むにつれ、ゲリーはヴィクトールの暴走に手を焼くことになる

ニコール

銀行勤めで、2人の仲間に加わる
頭が切れ、徐々に発言力を増す
ゲリーの反対を押し切って、ヴィクトールはニコールと結婚
最初は上手くいっていたのだが…………
演じるのはヤニナ・ウーゼ
初めて見る女優だったが、とても美人だった

詐欺

この作品は冒頭、屋敷での乱痴気騒ぎから始まる
派手なパーティ
酒やドラッグなどやり放題
そして翌朝、パーティが収まった頃、警察が乗り込んでくる
ヴィクトールは逮捕される

なかなかインパクトのある導入部
物語は捕まったヴィクトールの記者へのインタビューという形で進んでいく
都会での成功を夢見ていた青年
なぜ、こんなことになったのか

ヴィクトールがやったことは違法行為
逮捕されたのも自業自得
だが、まともに働いても成功なんてできないというヴィクトールの主張には、切実なものがある
思わず頷いてしまう人も多いだろう

最初の詐欺
ヴィクトールはほとんど価値のないアパートを、大勢の客に高値で売りつけた
その中には孫娘に送るという老人もいた
初めはヴィクトールも良心が痛み、体調を崩すほどだった
しかし、大金が舞い込むようになると、ヴィクトールはそのことを忘れてしまう

貧しかった青年ヴィクトールが、いっきに金持ちに
その姿は見ていて痛快だ
だが、その裏には大勢の被害者がいるのだ
その辺りはなかなかバランスよく描かれていた

破滅へ

成功から破滅へ
この辺りはマーティン・スコセッシ監督の2013年の傑作「ウルフ・オブ・ウォールストリート」と、構図がよく似ている

逮捕されて全てを失ったヴィクトール
思いだすのは別れた妻ニコールが引き取ったのこと
娘に会いたい
ヴィクトールが娘にビデオレターを送るシーンは感動的だった
最後にヴィクトールに残ったのはお金ではなく、娘への愛情だったのだ

こうして改心したかに見えたヴィクトール
だが出所した彼は、再びあの戦場へ戻っていく
ヴィクトールの野心はいまだ消えていなかった
全く凝りていない
けれど、どこか爽快なラストだった

まとめ

なかなかの快作
主人公たちがやっていることは違法なのだが、のし上がっていく姿が痛快だった
キャラクターも魅力的
小品だが見る価値のある作品だ


Betonrausch (2020) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/rising_high

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