Netflix「セレニティー  平穏の海」感想 この島には秘密がある

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マシュー・マコノヒーとアン・ハサウェイという豪華2大スター共演
アメリカでは1月25日に劇場で公開された

1. 「ミスター・ガラス」 2. 「The Upside」 3. 「アクアマン」 4. 「The Kid Who Would Be K...

元妻から夫を殺してくれと頼まれた男
南の島の美しい風景の中で湧き上がる殺意
前半はサスペンスが盛り上がっていく様をじっくりと描く
なかなか悪くないじゃないか
そう思っていたら中盤で驚きの展開
観客のほぼ全員が茫然とするだろう
正統派のサスペンスをこの作品に期待しない方がいい

何が来てもOK!!

そのぐらいの心構えで作品に臨んで欲しい


予告編

『セレニティー: 平穏の海』予告編 – Netflix [HD]

作品情報
作品名「セレニティー  平穏の海」(原題Serenity)
監督:スティーブン・ナイト
キャスト:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェイソン・クラーク、ダイアン・レイン、ジャイモン・フンスー
上映時間:106分
製作費:$25,000,000(IMBd推定)
製作国:アメリカ(2019年)

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ざっくりあらすじ

ベイカー・デイルはフロリダ沖の島で過去を捨て、漁師として暮らしていた。ある日、元妻のカレンが現れ、暴力をふるう今の夫を殺してほしいと頼んでくるのだが………………

感想(ここからネタバレ)

マシュー・マコノヒーとアン・ハサウェイという超豪華スター
本来はそれだけで見逃せない作品のはずなのだが………………

殺人依頼

ベイカー・デイルプリマス島と呼ばれる島で、漁師をしていた
セレニティという名の船で釣り客の相手をしながら、「ジャスティス」と名付けた巨大なマグロを釣ることに執念を燃やす日々
そんなベイカーの前に別れた妻、カレンが訪ねてきた
カレンは今の夫のフランクを1000万ドルで殺してほしいと、ベイカーに懇願する
フランクは自分と息子のパトリックを虐待しているという
パトリックはベイカーの息子でもある
フランクは近い内に、この島を訪れる
その時にサメの餌にしてくれというのだ

無茶なお願いに一度は断るベイカー
だが、息子が虐待されているという事実に動揺を隠せない
ベイカーは善と悪の狭間で苦悩する
そして、ついにフランクを船から落として殺すという決意をするのだったが………………

登場人物

ベイカー・デイル
過去を捨てて、プリマス島で船長をしている
元妻から殺人を依頼されて苦悩するが………………
演じるのはマシュー・マコノヒー

代表作

「インターステラー」
クリストファー・ノーラン監督のSF大作
壮大なスケールの物語が繰り広げられる
マシュー・マコノヒーはこの作品でアン・ハサウェイと初共演

カレン
ベイカーの元妻
現在の夫のフランクの暴力に苦しんでいる
演じるのはアン・ハサウェイ

代表作

「マイ・インターン」
ロバート・デ・ニーロと共演
コミカルなやりとりが楽しい
心温まる良作

フランク
カレンの現在の夫
金持ちだが、妻と子に暴力をふるう
演じるのはジェイソン・クラーク

監督

スティーブン・ナイト
「イースタン・プロミス」「マリアンヌ」など多数の脚本を執筆

代表作

「ハミングバード」
ジェイソン・ステイサム主演のハード・アクション
スティーブン・ナイトはこれが初監督作

サスペンス

美しい風景の中で、計画される殺人
じわじわと高まる殺意
ベイカーは本当に殺人を犯すのか?

突出したものはないものの、前半はなかなか楽しませてくれる
そして、中盤の驚きの展開
観客のほとんどがひっくり返ったことだろう

ぶっちゃけ、トンデモ映画だった!!

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トンデモ映画

普通のサスペンス映画だと思っていたこの「セレニティー  平穏の海」
ところが中盤で明らかになった驚きの事実

なんとこの映画はベイカーの息子パトリックが作ったゲーム世界の物語だったのだ!!

正直、衝撃の事実を受け入れられないまま、映画が終わってしまった
Netflixで見たからダメージが少なかったものの、劇場で見ていたらブチ切れていたかも

真相

簡単に説明すること、こういうことらしい

主人公のベイカーは2006年にイラク戦争で死んでいた
未亡人のカレンはフランクと再婚
しかし、フランクは妻と息子を虐待する男だった
息子のパトリックは部屋に引きこもる
3歳の時に父親と行った釣りの記憶を元に、釣りゲームを作成
そのゲームの主人公は父親で、目的は「ジャスティス」と呼ばれるマグロを釣ることだった

ところがフランクの虐待にパトリックは精神的に追い詰められていく
パトリックはゲームのキャラクターに、母親のカレンとフランクを追加
ゲームの目的はフランクの殺害に変更される

ベイカーはこの世界がゲームだと気づき、息子の真意にも気づいた
悩みはしたが、あえて息子のパトリックが望む通り、フランクを殺害した

ゲームクリアだ

パトリックはそれを機に勇気を振り絞って、父親の遺品のナイフで現実世界でフランクを殺した
彼は殺人罪で起訴されたが、母親の監護権のもと釈放される

パトリックは自分が父親と再会する新しいゲームを作った

問題ある脚本

カレーライスを注文したらラーメンが出てきた

それぐらい困惑する作品だった
この展開についていける人はほとんどいないだろう
脚本の話運びも稚拙
無理あるどんでん返しの典型例になってしまった
実力ある脚本家なのに謎である

映画の中にも様々な謎が残った
だが、最大の謎はマシュー・マコノヒーとアン・ハサウェイが、なぜこの脚本で出演をOKしたのかということ
これは本当に

裏話

批評家にも観客にも酷評された本作
すでにゴールデンラズベリー賞の候補にあがっているらしい

事前のテストスクリーニングでの酷評を受け、配給元のアヴィロン・ピクチャーズは本作のプロモーション活動を最低限に留めることにした
マシュー・マコノヒーとアン・ハサウェイはその決定に激怒した
二人がそれを聞かされたのは、プロモーションのためロサンゼルス行きの飛行機に乗る直前だったという

まとめ

マシュー・マコノヒーとアン・ハサウェイという2大スター共演
期待せずにはいられない
それがまさかのこんなトンデモ映画であろうとは
この二人が主役でなければ、途中で見るのをやめていただろう
ただ豪華なカルト映画としては一見の価値があるかも?

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Serenity (2019) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/serenity_2019
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=355922

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