Netflix「セルジオ:世界を救うために戦った男」感想 その熱い生きざま!!

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Netflixオリジナル映画
実話に基づいた作品である
2003年8月19日、バグダッドの国連事務所が爆破される
国連事務総長特別代表のセルジオ・デメロは生き埋めになった
そこから物語は過去へさかのぼっていく
このセルジオという男がとても魅力的
情熱的で正義感が強くカリスマ的なリーダー
次の国連事務総長にもっとも近いといわれていた男だ
ドラマ「ナルコス」で有名なワグネル・モウラは、文句なしの好演
物語は情勢が不安定な国でのセルジオの勇気ある活動と、運命の女性カロリーナとのロマンスが並行して描かれる
現在と過去を場面が行き来するので、少しとっつきにくいところはある
しかし、なかなかの見ごたえ
国連の現地での活動なども興味深かった
骨太な作品を探している人におすすめ


予告編

作品情報
作品名「セルジオ:世界を救うために戦った男」(原題Sergio)
監督:グレッグ・バーカー
キャスト:ワグネル・モウラ、アナ・デ・アルマス、ブライアン・F・オバーン
上映時間:118分
製作国:アメリカ(2020年)

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ざっくりあらすじ

2003年8月19日、バグダッドの国連事務所が爆破される。生き埋めになった国連大使のセルジオ・デメロは、今までの人生を振り返っていた…………

感想(ここからネタバレ)

国連の現地での活動など、なかなか興味深かった

調停者

2003年8月19日、イラクのバグダッドの国連事務所が何者かに爆破された
大勢の死傷者
崩壊した建物
国連事務総長の特別代表のセルジオ・デメロは、瓦礫の下に生き埋めになっていた

中東、カンボジア、ボスニア
今まで世界の様々な紛争地域で、セルジオは国連外交官として、平和のために手腕をふるってきた
数々の偉業を成し遂げ、人々はセルジオを世界の調停者と呼ぶようになった
アメリカの大統領からも懇意にされた
次の国連事務総長の有力候補
誰もがそう考えていた

2002年、セルジオは東ティモールのインドネシアからの独立のために、尽力していた
だが、このミッションは困難を極めた
東ティモールもインドネシアも、国連を全く信用していない
つねにポジティブなセルジオも、頭を抱えていた
そんな時、セルジオはウォール街から国連職員に転身したカロリーナという女性と出会う
彼女の魅力にセルジオは惹かれていき…………

監督

グレッグ・バーカー監督はこれまでドキュメンタリーを主に撮ってきた
2009年にセルジオ・デメロを題材にしたドキュメンタリー「セルジオ テロに死す
~イラク復興を託された男~」
を監督
こちらはNetflixでも見られる
この「セルジオ:世界を救うために戦った男」を撮るのに、もっとも適任だったといえるだろう
本作ではドキュメンタリーでは触れられなかったセルジオ・デメロの私生活にまで踏み込んでいる

セルジオ・ヴィエラ・デメロ

1948年3月15日、ブラジルのリオデジャネイロで生まれる
父親が外交官で、幼少から様々な国に移り住んでいてた
そのことでどこの土地でも溶け込める資質を身につけた

1969年にソルボンヌ大学を卒業した後、国連高等弁務官事務所(UNHCR)で30年以上にわたり、ボスニアやレバノンなど世界の紛争地域で任務にあたってきた
特にカンボジアで国際機関の人間として初めてポルポト派の幹部と交渉を行い、35万人の難民の帰還に成功させたのは、国連としても大きな功績となった
さらに東ティモールをインドネシアから独立させた手腕は、高く評価された
周囲の人間はセルジオのことを「不死身の人間」「まるでジェームズ・ボンドだ」と称賛していた
そして、2003年にセルジオはイラクの国連事務総長の特別代表に任命されるが…………

セルジオ

本作のセルジオは情熱的で理想が高く、仲間をぐいぐいと引っ張る熱いリーダーとして描かれている
その姿は素直に格好いい
現実にこんな男が存在していたとは驚きだ
だが、つねに世界中を飛び回り、結婚生活は破綻し、2人の息子とは疎遠になっている
映画ではセルジオのそんな欠点も浮かび上がらせる

演じるワグネル・モウラはNetflixのドラマ「ナルコス」で麻薬王パブロ・エスコバル役で有名
このセルジオは全く真逆な役だが、知的で情に厚い正義の男を見事に演じている

カロリーナ

セルジオが恋に落ちる女性カロリーナ
ウォール街から国連職員に転身した変わり者
明るく活動的な女性
セルジオがイラクに赴くのを反対するが…………

演じるのはアナ・デ・アルマス
最近では「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」のマルタ役を好演
「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」にも出演している

イラク

セルジオは国連総長であるコフィー・アナンとブッシュ大統領から、イラクの国連事務総長特別代表になるように頼まれた
イラクの復興支援
それは世界が注目しているもっとも困難な任務だった
セルジオは気が進まなかったが、結局は引き受けた

アメリカの占領統治下にあったイラク
セルジオは現地に赴いて、その惨状に愕然とする

「もし自分の故郷に外国の軍隊が居座っていたら、どんな気分になるだろう」

国連は米国の手下ではない
大事なのはイラクの人々と向き合うこと
セルジオは地元の人々の信頼を得て、イラクを復興させようとした

そんな矢先の2003年8月19日、バグダッドの国連事務所として利用されていたカナルホテルが、自爆テロにより爆破された
それによりセルジオをはじめ、22名が亡くなった
何ともやりきれない結末である
セルジオは瓦礫の下で、まだ息があった
しかし、瓦礫を取り除く重機が用意できない
大勢の米兵がいるのに、何もできないのだ
テロの恐ろしさと不条理さを思い知った
セルジオの死により、イラクの復興支援は大幅に遅れたといわれている

まとめ

この作品は現在と過去を何度も行き来する
少し見づらくはあったが、おかげでラストまで緊張が途切れなかった
なかなか悪くない構成だったと思う
セルジオ・デメロ
これほどの人物が実際にいたとは
その生きざま、理想の高さには感銘を受けた
硬派だが見ごたえのある一作である


Sergio (2020) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/sergio_2020

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