Netflix「シャーリー・チザム」ネタバレ感想 実在した政治家の驚きの実話!!

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Netflixオリジナル映画
1972年、シャーリー・チザムは黒人女性として初めて大統領指名候補者予備選挙に出馬するが…………

実在した政治家であるシャーリー・チザムの驚きの実話
大統領選挙の壮絶な戦いが描かれる

シャーリー・チザムという人物を恥ずかしながら全く知らなかった
てっきり彼女の伝記映画かと思ったら、描かれるのは主に1972年の大統領指名候補者予備選挙
正直、とっつきにくい題材で、最初はいまいちのめり込めなかった
しかし、次第にシャーリーという人物に魅了されていった
米大統領選の予備選の壮絶な戦いも面白い
レジーナ・キングは凄まじい熱演
シャーリーのカリスマ性を見事に表現している
2023年に亡くなったランス・レディックも渋い演技だった
絶望的な戦い、ライバルとの駆け引き、裏切り
大統領選の過酷さが赤裸々に描かれる
とにかくシャーリーの精神力に感銘を受けた
見ると元気をもらえる良作
また政治に興味がある人には必見の一作だ

予告編

SHIRLEY | Official Trailer | Netflix

作品情報
作品名「シャーリー・チザム」(原題SHIRLEY)
監督:ジョン・リドリー
キャスト:レジーナ・キング、ランス・レディック、テレンス・ハワード、ルーカス・ヘッジズ、アンドレ・ホランド、ブライアン・ストークス・ミッチェル、クリスティーナ・ジャクソン、マイケル・チェリー
上映時間:117分
制作国:アメリカ(2024年)

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ざっくりあらすじ

黒人女性として初の米連邦議会下院議員に選出されたシャーリー・チザム。1972年、シャーリーは民主党の大統領指名候補者予備選挙に出馬し、勝ち目のない戦いに挑むが…………

感想(ここからネタバレ)

大統領選って予備選挙からこんなに壮絶だとは…………

「シャーリー・チザム」

1968年、シャーリー・チザムは黒人女性として、初の米連邦下院議員となった
周りの議員のほとんどは白人男性で、シャーリーの存在は浮いていたが、彼女は決して臆することはなかった
シャーリーは最初、農業委員会に任命されたが、それを不服として別の委員会に変更させた

1971年のクリスマス、シャーリーは夫のコンラッドや側近のマックアーサーの前で、大統領選に出馬すると宣言した
マックは絶対に勝ち目はないと言った
民主党の候補者は大勢いる
しかし、シャーリーの決意は固かった

1972年、学生のロバート、選挙参謀のスタンリーも加わり、大統領指名候補者予備選挙への選挙活動が始まった
だが、状況は厳しかった
資金は不足し、ライバルは手ごわい
見知らぬ男に刃物で襲われそうにもなった
それでもシャーリーは強い意志で、選挙へと臨んだが…………

作品解説

監督は「それでも夜は明ける」で、アカデミー脚色賞を受賞したジョン・リドリー

アメリカでは2024年3月15日に限定劇場公開された

シャーリー・チザム

黒人女性として初の下院議員
強い意志の持ち主
無謀といわれながらも大統領選に立候補するが…………

演じるのは「アメリカン・クライム」や「運命の7秒」でエミー賞を受賞したレジーナ・キング
本作では情熱的な女性政治家を熱演
監督作としてはプライムビデオの「あの夜、マイアミで」がある

Amazonオリジナル映画 1964年、モハメド・アリは世界王者になり、友人たち(マルコムX、ジム・ブラウン、サム・クック)は彼を祝福する...

マック

シャーリーの参謀
彼女とは長い付き合い
選挙に勝つために、様々なアドバイスをするが…………

演じるのは「ジョン・ウィック」シリーズで有名なランス・レディック
本作ではシャーリーに振り回される参謀役を好演
ランス・レディックは惜しくも2023年3月17日に、心臓病のため亡くなった
本作はランスに捧げられている

偉業

米大統領選の予備選挙を戦った初めての黒人候補
民主党の大統領指名候補者予備選挙に出馬した初の女性候補

どちらもシャーリー・チザムである
全く知らない人物だったので驚いた
大統領選に立候補した初の黒人候補が女性だったとは
それだけで、いかにシャーリー・チザムが強靭な精神力を持っていたかが分かる
シャーリーは1969年から1983年まで、7期14年間議員を務めた
まさに女性や有色人種に政治の扉を開いた先駆者といえるだろう
こんな凄い人物がいたということを知れるだけでも、本作には大きな意味がある

大統領指名候補者予備選挙

本作で主に描かれるのは、1972年の大統領指名候補者予備選挙である
正直、あまり馴染みのない題材で、序盤はよく理解できない部分も多かった
しかし、絶望的な状況だったシャーリーが反撃に転じる後半は、かなり面白くなる
マイアミでのスピーチは感動的だった

資金不足、ライバルとの駆け引き、裏切り
本作では大統領予備選の壮絶な戦いが、赤裸々に描かれる
改めて奇麗ごとではない政治の世界を思い知らされた
大統領選に興味のある人には見ごたえがあるだろう

受け継がれるもの

勝ち目のない絶望的な戦いに挑んだシャーリー
結局、彼女は敗れ去った
では、その戦いは無意味だったのか?

「今日は無理でも、明日は出来ると信じる」

その精神はボランティアとして参加し、25年後に下院議員になったバーバラ・リーなど、多くの人々に受け継がれた
改めて凄い女性がいたものだ
その不屈の精神は感動的だった

まとめ

とっつきにくいところはあるが、なかなかの良作
大統領選の裏側は興味深かった
何よりシャーリー・チザムという女性の生きざまが凄い
見れば得るものの多い一作だ

Shirley (2024) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/shirley
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/393803

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