Netflixオリジナルのホラー映画
あのレザーフェイスが再び蘇る
伝説的ホラー「悪魔のいけにえ」の続編
ストーリーは強引だが、ド派手なスプラッターシーン満載で楽しめる
最凶の殺人鬼レザーフェイスがチェーンソーを手に殺しまくる
ガチで怖いシーンが多くて、何度も悲鳴を上げそうになった
また1作目でただ1人生き残ったサリーも登場
クライマックスの対決は熱かった
若者たちは生き残ることができるのか?
ホラー映画を楽しみたいという人は、十分に満足できるだろう
ただしストーリーは少し雑
設定に荒唐無稽な部分があり、「悪魔のいけにえ」の熱心なファンは微妙に感じるかも知れない
とはいえ83分と短く、ホラーとしての出来は悪くないので、見ておいて損はないだろう
ただし心臓に悪いシーンが多いので、苦手な人は注意!!
予告編
作品情報
作品名「悪魔のいけにえ -レザーフェイス・リターンズ-」(原題Texas Chainsaw Massacre)
監督:デヴィッド・ブルー・ガルシア
キャスト:サラ・ヤーキン、エルシー・フィッシャー、マーク・バーナム、ジェイコブ・ラティモア、モー・ダンフォード、オルウェン・フエレ
上映時間:83分
製作国:アメリカ(2022年)
ざっくりあらすじ
新しいビジネスを始めようとテキサスの小さな町を訪れた若者たちは、知らずにレザーフェイスの棲家に土足で踏み込んでしまい…………
感想(ここからネタバレ)
「悪魔のいけにえ」の続編がNetflixで配信とは驚き
新天地
1973年にレザーフェイスが起こした連続殺人事件から50年が経った
レザーフェイスはいまだに見つかっていない
メロディと妹のライラ
ダンテと婚約者のルース
4人はテキサスの小さな町ハーロウを訪れていた
メロディたちはそこで新事業を始めるつもりだった
寂れた田舎町ハーロウ
そこへ投資家たちを招いて、都会から離れた夢のユートピアにするのだ
ダンテとメロディは購入した建物の中を見て回った
するとマック夫人という老婆に声をかけられた
そこは元は児童養護施設で、残っているのは自分とあと1人だけ
昔から住んでいて、出て行くつもりはない
見ると階段の上に巨体の大男が立っていた
施設の最後の1人らしい
腹を立てたダンテは、保安官を呼んでマック夫人を追い出してもらった
するとマック夫人は心臓発作を起こして倒れた
マック夫人は保安官の車で運ばれ、ルースと大男が付き添った
だが、車の中で夫人は息を引き取った
怒り狂った大男は保安官たちを殺害
マック夫人の顔の皮をはぎ、自分の顔に被った
その大男こそが行方不明だったレザーフェイスだったのだ
レザーフェイスは若者たちが訪れているハーロウの町へ戻っていったが…………
作品解説
本作をプロデュースしたのは「死霊のはらわた」リメイク版や「ドント・ブリーズ」のフェデ・アルバレスとロド・サヤゲス
撮影は主にブルガリアで行われた
本作は2021年に劇場公開される予定だったが、Netflixでの配信となった
「悪魔のいけにえ」
1974年に公開されたトビー・フーパー監督によるホラー映画の金字塔
その後、続編やリメイク版などが多く製作された
「悪魔のいけにえ -レザーフェイス・リターンズ-」はシリーズ9作目となる
「悪魔のいけにえ」第1作目は衝撃だった
テキサスの片田舎で若者たちが次々と殺されていく
乾いたテキサスの風景
粗い映像
生々しくショッキングな殺害シーン
レザーフェイスの異形さ
まるで本当に目の前で殺人が行われているようだった
ここまで狂気が充満したホラーを他に知らない
トビー・フーパー監督は惜しくも2017年に亡くなったが、間違いなく彼の最高傑作である
レザーフェイス
人間の顔を剥いだ仮面を被った殺人鬼
1973年に若者たちを殺害した後、行方不明になっていた
彼は小さな町ハーロウで、ひっそりと暮らしていた
母親代わりだったマック夫人が死んだことで、再び解き放たれ…………
50年が経ってもレザーフェイスは健在だった
チェーンソーを片手にノリノリで暴れまくる
もはや誰もかなう気がしない
演じるのはマーク・バーナム
オリジナル版でレザーフェイスを演じたガンナー・ハンセンは、2015年に亡くなっている
サリー・ハーデスティ
1973年のレザーフェイスの事件のただ1人の生き残り
一緒にいた仲間4人を失った
それ以来、レザーフェイスの影におびえている
恐怖を克服するため、レンジャーとしてレザーフェイスの行方を追っているが…………
レザーフェイスを倒すことを目的に生きてきたサリー
クライマックスの対決は見ごたえがあった
サリー役のマリリン・バーンズは2014年に亡くなっているので、本作はオルウェン・フエレが演じている
若者たち
高校銃撃事件の唯一の生き残りであるライラ
ライラの姉で彼女のことを心配しているメロディ
インフルエンサーでシェフのダンテ
ダンテの婚約者のルース
本作でレザーフェイスに狙われる可哀想な4人組
生き残るために助け合うメロディとライラの姉妹のドラマは、なかなか良かった
スプラッター
真っ二つになる胴体
ハンマーでつぶされる頭部
転がる手足
本作はスプラッターの見せ場満載
特にバスの中でレザーフェイスが若者たちを切り刻んでいくシーンは、かなりの迫力だった
窓に張り付いた血まみれの手のひらのショットが印象的
恐怖演出も冴えたシーンが多かった
レザーフェイスの屋敷で息を潜めて隠れるシーンは、ガチで怖かった
ホラー映画として十分に楽しめる出来栄えとなっている
問題点
50年前に仲間を殺されて、復讐を誓ったサリー
万端の準備を整えて、ついにレザーフェイスと対決する
あらすじがまんま「ハロウィン(2018)」である
パクリと言われても言い逃れできないレベル
亡くなっているので仕方ないとはいえ、オリジナルキャストではないのも辛い
比較すると、こちらはかなり格が下がる印象
50年が経っているのに、レザーフェイスが1作目と同じ姿というのも無理がある
本来「悪魔のいけにえ」はファンタジー要素とは無縁の作品だった
これなら二代目「レザーフェイス」とかの方が良かった気がする
まとめ
「悪魔のいけにえ」の続編
個人的にはかなり楽しめた
しかし、ツッコミどころが多いのも事実
そういうことを気にしないなら、悪くないホラーである
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/texas_chainsaw_massacre_2022
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/381128
ブログTOPへ