Netflix「第8日の夜」ネタバレ感想 邪悪から世界を守るための非情な使命!!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Netflixオリジナルの韓国映画
数千年前、封印された邪悪な存在がこの世に蘇ろうとしていた…………

ミステリアスなホラー
少し難解なところはあるが、見ごたえのある一作

人から人へ乗り移っていく”それ”
その復活を阻止しようとする暗い過去を持つ僧侶
”それ”の邪悪さが凄まじい
またホラーだが、人間ドラマにも力が入っている
キャストは皆が好演
前半は展開がゆっくりで少し物足りなかったが、中盤からは盛り上がる
ただ典型的なホラーを期待すると、戸惑うかも知れない
しかし、ゾッとする場面もあり、出来栄えは悪くない
ホラー好きなら、十分に見る価値はあるだろう


予告編

『第8日の夜』ティーザー予告編 – Netflix

作品情報
作品名「第8日の夜」(原題Je8ileui Bam)
監督:キム・テヒョン
キャスト:イ・ソンミン、パク・ヘジュン、キム・ユジョン、ナム・ダルム、チェ・ジノ、イ・オル
上映時間:116分
製作国:韓国(2021年)

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ざっくりあらすじ

数千年前、地獄の門を開いた妖怪の二つの目を、釈迦は離れた場所に封印した。今、その封印が破かれ、二つの目が一つに交わろうとしている。絶対にそれを阻止しなければならない。人類の運命は1人の僧侶に託された…………

感想(ここからネタバレ)

かなり独創的なホラー

封印

2500年前、人間を苦しめようとある妖怪が地獄の門を開いた
釈迦は妖怪の力の源である二つの目、赤い目と黒い目を封印しようとした
黒い目はすぐに捕まったが、赤い目は人間に次々と乗り移り逃走した
しかし、8日目に赤い目は捕まった
二つの目は舎利容器に封印され、それぞれ離れた場所に隠された
決してこの二つを交わらせてはならない

2005年、キム教授は砂漠で赤い目が封印された舎利容器を発掘した
だが、世間は遺跡偽造だと教授を責め立てた
教授はこの世を恨み、復讐を果たそうと赤い目を復活させた

黒い目の舎利容器を守っているハジョン僧侶は、すぐにそのことに気付いた
絶対に二つの目を交わらせてはならない
伝承では赤い目は7人の人間に乗り移り、8日目に黒い目と一つになるといわれている
ハジョンは若い僧侶のチョンソクに、パク・ジンスにこのことを伝えるように命じた

その頃、街では連日のように奇妙な変死体が発見されていた
刑事のホテはあまりに不可解な事件に、頭を抱えていたが…………

作品解説

脚本と監督を担当したキム・テヒョンは本作がデビュー作

本作は2020年に劇場公開される予定だったが、新型コロナウイルスの影響でNetflixでの配信となった

イ・ソンミン

僧侶のパク・ジンスを演じる
黒い目の舎利容器を守る使命を帯びていたジンス
だが数年前に事故で妻子を失い、寺を去った
ついにその時が来たと、ハジョン僧侶から知らされて…………

イ・ソンミンは「目撃者」「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」など多くの作品で活躍している

ナム・ダルム

若い僧侶チョンソクを演じる
愛嬌があり、無邪気な性格
ハジョン僧侶に命じられ、ジンスの元へ訪れる
事情も知らぬまま、強引にジンスの使命を手伝おうとするが…………

無理やりジンスに付きまとうチョンソク
やがて本人も知らないジンスとの複雑な過去が明らかになっていく

パク・ヘジュン

刑事のホテを演じる
連日のように発見される干からびた死体
あまりに異常な事件
ホテは事件現場をうろついていた不審な男、ジンスを追うが…………

パク・ヘジュンは「毒戦 BELIEVER」「がんばれ!チョルス」などに出演

赤い目

かつて地獄の門を開いた邪悪な存在
釈迦はその力の源である赤い目と黒い目を、それぞれ舎利容器に封印した
その赤い目が現代に蘇った
二つの目が交わると、再び地獄の門が開く
赤い目は黒い目に辿り着くために、7人の人間の体を乗り移っていく

次々と別々の人間に乗り移っていく邪悪な存在
思い出すのはこの作品

「ヒドゥン」

ごく普通の市民による凶悪犯罪が、次々と発生
その原因は人間の体に乗り移る凶悪な異星人だった
謎のFBl捜査官とロサンゼルス市警の刑事が、事件を追うが…………
「ツイン・ピークス」のカイル・マクラクラン主演
アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭グランプリの傑作

赤い目に乗り移られた人間
彼らは邪悪でおぞましい存在になる
不気味で非常にインパクトがあった

非情な使命

赤い目と黒い目が交われば、世界は混沌の闇と化す
絶対に阻止しなければならない
期限は7日間
だが、邪悪な存在を滅ぼすことは不可能だ

出来ることは一つだけ
赤い目が誰に乗り移るのかは分からない
しかし、最後の1人だけは判明している
釈迦の使命を帯びた処女菩薩の末裔だ

赤い目が乗り移る前に、処女菩薩を殺す

それがジンスに与えられた使命だった
世界を守るためなら、殺人もやむを得ないのか?
非常に考えさせられるストーリーだった

交錯

使命のために殺人を辞さないジンス
それを見逃せないチョンソク
不審な男ジンスを追うホテ

3人の思惑が交錯する展開は、かなりスリリングだった
命を賭して”それ”を食い止めようとするジンス
クライマックスも壮絶
そして、結末はどこかもの悲しかった
かなり毛色の変わったホラーだが、印象に残る作品となっている

まとめ

本題に入るまでが長かったりと、不満点はある
だが、キャストの好演や不気味な雰囲気、”それ”のおぞましさなど見どころも多い
人間ドラマに手を抜いていないのも良かった
ホラーや韓国映画が好きなら、それなりに満足できるだろう

The 8th Night (2021) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_8th_night
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/377652

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ブログTOP

関連記事
スポンサーリンク
PC レスポンシブ
PC レスポンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする