Netflix「モティの目覚め」感想 ユダヤ人の恋愛事情

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スイスのコメディ
厳格な家に育ったユダヤ人のモティは、クラスの女の子に恋をするが………………
スイス映画はほとんど見たことないが、なかなかクォリティが高い
モティの母親のキャラが強烈
自由奔放なヒロインも魅力的
笑いどころも多い
ただシニカルなユーモアが多いので、好みが分かれそうだ
ユダヤ人コミュニティの姿は興味深い
束縛から逃れたいというモティの心境がよく描けていた
好みが合えば、お気に入りの作品になるだろう


予告編

作品情報
作品名「モティの目覚め」(原題THE AWAKENING OF MOTTI WOLKENBRUCH)
監督:マイケル・ステイナー
キャスト:インゲ・マックス、ノエミ・シュミット、ジョエル・バズマン、ズニー・メレス
上映時間:94分
製作国:スイス(2018年)

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ざっくりあらすじ

生まれた時から人生のレールを敷かれているユダヤ人のモティ。そんなモティがクラスの女の子に恋をした。だが、その子はユダヤ人ではなかった………………

感想(ここからネタバレ)

本作は2018年9月29日にスイスで公開された
次のアカデミー賞の外国語映画賞に、スイス代表でエントリーされている

スイスのユダヤ人

モルデカイことモティはスイスに住む正統派のユダヤ人
父親が営む保険会社で働きながら、大学で経済学を学んでいる
最近のモティの頭痛の種は、母親に何度もお見合いをさせられることだ
相手はもちろんユダヤ人の女性だ

モティには気になる女の子がいた
同じクラスのローラ
彼女は陽気で自由奔放な性格だ
そんな彼女にモティは強く惹きつけられた
だが、ローラには大きな問題があった
彼女はユダヤ人ではないのだ
あの母親が絶対に許すわけがない

モティは今度はミハルという女の子と、お見合いをさせられた
話してみると、彼女もお見合いにはうんざりしているのだという
モティはミハルに、付き合っているふりをしようと提案する
そうすれば親たちも静かになるだろう
ミハルはその提案に乗った

しかし、それは大きな間違いだった
喜んだ母親があちこちに言いふらしたのだ
もうユダヤ人のコミュニティで知らない者はいない
しかも母親は結婚式の日取りまで決めてしまった
モティはこんな境遇が心底嫌になった

そんなある日、モティはローラと隣の席になり、意気投合する
すっかり打ち解けた二人は、一緒に出かけたり、メールのやり取りをするようになった
モティはローラに夢中だった
そして意を決して母親に、ミハルと付き合っているのは嘘だと白状するが………………

ユダヤ人

モティいわく、ユダヤ人男性の人生は決まっている
生まれて8日目に割礼を受ける
13歳で成人式
敬虔なユダヤ人女性と結婚
たくさん子供を作り、日々祈りを捧げ働く
そして年を取り、死を迎える
子供の頃からそう教わった
それ以外の人生は許されない

この現代にこんな古いしきたりが守られているとは驚きである
ほとんどの人はピンとこないだろう
ユダヤ人以外の人間をモティたちはシクサと呼ぶ
自分たちとは別なのだ
まるでハリーポッターで魔力のない人間をマグルと呼ぶようなものである
もちろんシクサと結婚など許されない

この「モティの目覚め」を見て、思い出したのはこの作品

「シリアスマン」
コーエン兄弟の自叙伝的作品
ミネソタ州のユダヤ人コミュニティのある家族が描かれる
シニカルなユーモアは、かなりこの作品に通じるものがある

またウッディ・アレン作品にも似たものを感じる
これはユダヤ人独特のユーモアセンスなのかも知れない

コメディ

とにかくモティの母親が強烈
ほとんどの笑いをこの人が担当
騒がしくて、思い込みが激しく、モティを束縛する
モティの境遇が本当に気の毒になる

それに反して父親はモティの良き理解者
モティを陰で支えてくれる
この両親はビジュアル的にも、かなりの存在感があった

本作では主人公のモティが時々観客に語りかける
「フェリスはある朝突然に」「ハウス・オブ・カード」でも使われた手法である
そういったところもユニーク

未来は予測不能

ローラと付き合って感化されていくモティ
古いしきたりや束縛から抜け出ようとする
じょじょにモティが垢抜けていく姿は、見ていて微笑ましい

だが、ことはそう簡単ではない
モティは覚悟を決めて、ローラを両親に紹介
その夜、モティは母親に家から追い出される

「わたしには重すぎる」

話を聞いたローラは別れを切り出す
束縛から逃れようとしたモティ
その結果、モティは全てを失った

この作品はコメディといっても、ハッピーエンドにならない

モティはローラと、この後よりを戻したのか?
母親とは和解できたのか?

未来のことは分からない
予測不能なのだ
ハリウッド映画ではあまり見られないシニカルなラストが新鮮だった

まとめ

ちょっと人を選ぶだろう
好みが合えばかなり気にいるはず
正直、ちょっと中だるみを感じたところもあった
だが、全体的に見ればなかなかの良作
そのユーモアセンスは捨てがたいものがある


Wolkenbruchs wunderliche Reise in die Arme einer Schickse (2018) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_awakening_of_motti_wolkenbruch

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