Netflixオリジナル映画
親友のソフィーとアガサは、おとぎ話の主人公と悪役を育成する魔法学院に入学させられるが…………
Netflixのファンタジー大作だが、イマイチな出来
クライマックスはそれなりに盛り上がる
豪華な衣装とセット
かなり力の入ったファンタジー
シャーリーズ・セロン、ケリー・ワシントン、ローレンス・フィッシュバーン、ミシェル・ヨーと学院の教師陣の顔ぶれが凄い
学校を舞台にしたファンタジーということで、ハリー・ポッターシリーズを彷彿とさせる
ヒーローと悪役を育成する学院というアイディアが面白い
ただしストーリーやキャラクターは薄っぺらい
学院の雰囲気もギスギスしすぎ
中盤はハッキリ言って退屈だった
大人が見るには厳しい出来
ただ悪に目覚めるソフィーは魅力的だった
全体的にはパッとしない完成度
とはいえ豪華で派手な作品なので、気楽に見る分には悪くないだろう
予告編
作品情報
作品名「スクール・フォー・グッド・アンド・イービル」(原題The School for Good and Evil)
監督:ポール・フェイグ
キャスト:ソフィ・アン・カルーゾ、ソフィア・ワイリー、シャーリーズ・セロン、ケリー・ワシントン、ローレンス・フィッシュバーン、ミシェル・ヨー
上映時間:148分
製作国:アメリカ(2022年)
ざっくりあらすじ
親友のソフィーとアガサは、おとぎ話の主人公と悪役を育成する魔法学院に入学。ところが2人は善と悪側に分かれてしまい…………
感想(ここからネタバレ)
悪側の教師のシャーリーズ・セロンがはまり役
善と悪の学院
むかしむかし、ある村にソフィーとアガサという2人の少女が住んでいた
ソフィーは金髪で色白な美しい容姿を持っていた
彼女はお姫様になることに強く憧れていた
一方、アガサは黒い髪の不愛想な少女だった
彼女は村の人々から魔女だとさげすまれていた
そんな正反対の2人だが、昔からの親友だった
ある日、ソフィーとアガサは書店の顔なじみの店主から、善と悪の魔法学院について聞かされた
そこはおとぎ話の主人公と悪役を育成する学院だという
かつてこの村のレオノーラという少女が行方不明になり、その学院に連れ去られたのだと言われている
その話にアガサは懐疑的だったが、ソフィーは大興奮だった
そこに行けば、このみじめな村から抜け出せる
ソフィーは学院に行きたいと強く願った
その夜、ソフィーはこっそりと村を立ち去ろうとしたが、森の中で追いかけてきたアガサに止められた
そこへ巨大な怪鳥が現れた
怪鳥は2人を足で掴むと、大空に飛び立った
しばらくすると見知らぬ土地に、学院らしき建物が見えてきた
右手の美しい建物が善の学院、反対側の黒ずんだ建物が悪の学院
ソフィーは大喜びだった
ついに念願の学院に辿り着いたのだ
これで自分もお姫様になれる
ところが怪鳥はアガサを善の学院、ソフィーを悪の学院に落とした
落ちたアガサの目の前にはドレスを着飾った美しい少女たち
一方、ソフィーの方には薄汚れた服を着たガラの悪い連中が待ち構えていた
これは何かの間違いだと、ソフィーは必死に訴えたが…………
作品解説
原作はソマン・チャイナーニが2013年に書いた小説「The School for Good and Evil」
ソマン・チャイナーニはデヴィッド・マギーと共同で、本作の脚本も執筆している
監督は女性キャスト版「ゴーストバスターズ」や「シンプル・フェイバー」のポール・フェイグ
当初はユニバーサル・ピクチャーズが映画化を検討していたが断念し、2017年に権利がNetflixに渡った
Netflixは家族向けの映画にふさわしい原作を探していたという
アガサ
村の墓地近くに、母親と2人で住んでいる
村人からは魔女だとさげすまれていた
ソフィーとは昔からの親友
ぶっきらぼうで言いたいことをハッキリ言うが、友達想いの優しい性格
演じるのは「ハイスクール・ミュージカル: ザ・ミュージカル」のソフィア・ワイリー
ソフィー
アガサの親友
村での平凡な日常にうんざり
お姫様になることを夢見ている
念願の魔法学院に入学したが、希望に反して悪側の方で…………
後半のソフィーのハッチャケぶりが見どころ
演じるのはソフィ・アン・カルーゾ
学園ファンタジー
学園を舞台にしたファンタジー
やはりどうしてもハリー・ポッターシリーズを思い出す
そういう意味では本作は、二番煎じ感が否めない
善の学院と悪の学院
二つに分かれているのが本作の見どころ
だが、両方を並行して描くので、テンポが悪く感じた
また学園の雰囲気がギスギスしすぎ
悪側はともかく、善側もほとんどが嫌な奴ばかり
もう少し楽しい学園生活を描けなかったのか
ワクワクするところがまるでなかった
そして悪側に入れられたソフィーが酷い授業を受けさせられて、普通に可哀想だった
善悪
善と悪
価値観が極端すぎて薄っぺらい
ホグワーツだって「グリフィンドール」「スリザリン」「ハッフルパフ」「レイブンクロー」と、組が4つで深みがあったというのに
いくらファミリー向けとはいえ、大人が見るにはきつい印象だった
お姫様志望のソフィーが悪側で、魔女と呼ばれるアガサが善側に入れられる
序盤のひねりは面白い
自分の居場所はここじゃない
そう言っていたソフィーが次第に悪として覚醒していくところは面白かった
特に後半の変貌ぶりはインパクトがあった
比べてアガサの方はあまり魅力を感じなかった
友情
永遠の友情を誓いあったアガサとソフィー
しかし、善側と悪側に分かれたことで、2人の友情にも亀裂が入る
お姫様になるには運命の人とのキスが必要
善側の生徒で王子であるテドロス
ソフィーは彼を運命の人だと信じ込む
アガサはそんなソフィーをサポートする
一方、テドロスはアガサに惹かれていく
運命のキスの行方はどうなってしまうのか?
まさかの友情エンドだと!?
ここは素直に良かった(オイ
まとめ
Netflixのファンタジー大作
残念ながらイマイチの出来
面白い部分もあったのだが
人気しだいでは続編が作られそうだが、どうなることやら
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_school_for_good_and_evil
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/384923
ブログTOPへ