Netflix「20世紀のキミ」ネタバレ感想 奇妙な四角関係の行方は!?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Netflixオリジナルの韓国映画
1999年、親友に頼まれて、ボラは同じ学校の男子ヒョンジンを観察することになるが…………

笑って、やきもきさせて、胸キュンさせて、最後は感動
最高クォリティの青春恋愛映画

明るく元気で友達想い
主人公のボラが非常に魅力的
親友に頼まれて同じ学校の男子を執拗に観察するボラ
その姿はほとんどストーカー(笑)
そこから奇妙な四角関係に発展するのが面白い
ポケベルなど1999年当時の風景が懐かしい
楽しい学園生活も満喫できる
登場人物に嫌な奴が1人もいないので、とても心地よく見られた
友情と恋愛、どちらを優先するべきか
誤解やすれ違いなど切なさも満載
とにかく脚本の完成度が神レベル
恋愛映画や少女マンガが好きな人は必見!!

予告編

『20世紀のキミ』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「20世紀のキミ」(原題20th Century Girl)
監督:パン・ウリ
キャスト:キム・ユジョン、ピョン・ウソク、パク・ジョンウ、ノ・ユンソ
上映時間:120分
製作国:韓国(2022年)

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ざっくりあらすじ

1999年、親友に頼まれて、ボラは同じ学校の男子ヒョンジンを観察することになるが…………

感想(ここからネタバレ)

予想以上の完成度でビビった…………

親友の頼み

1999年、ナ・ボラは高校進学を控えていた
そんなボラの気がかりは、親友のヨンドゥのことだった
彼女は幼い頃から心臓が悪く、ニューヨークで手術をすることが決まっていた
ボラが様子を見に行くと、ヨンドゥは荷造りもせず夢心地の表情だった
聞くと運命の出会いがあったという
相手は春から通う同じ高校の新入生で、制服にはペク・ヒョンジンと記されていた
だが、ヨンドゥは手術のためにニューヨークへ行かなければならない
高校に入ったらヒョンジンのことを調べてと、ヨンドゥはボラに懇願した

ボラは高校に入学した
ニューヨークにいる親友のために、ヒョンジンのことを調べなければならない
ボラは早起きして、わざわざ彼と同じバスに乗り、校内でも付け回した
ヒョンジンはイケメンで女の子に人気があり、いつも親友のプン・ウノと一緒だった

ヒョンジンとウノは放送部を志望しているという
ボラもヒョンジンを追いかけて、入部オーディションを受けた
ところが直前でヒョンジンは入部を取りやめてしまった
思惑が外れたボラは、放送部でウノとペアを組むことになり…………

作品解説

脚本・監督のパン・ウリは本作がデビュー作

ナ・ボラ

17歳の少女
明るく元気で友達想い
家はレンタルビデオ屋をやっている
特技はテコンドー
親友であるヨンドゥのために、ヒョンジンを付け回し観察するが…………

感情豊かで気取らず、友達のためなら頑張れる
ボラはとても魅力的な主人公だった
演じるのはドラマ「雲が描いた月明り」やNetflix映画「第8日の夜」のキム・ユジョン

Netflixオリジナルの韓国映画 数千年前、封印された邪悪な存在がこの世に蘇ろうとしていた………… ミステリアスなホラー 少し難...

なお大人になったボラをドラマ「華麗なる遺産」などのハン・ヒョジュが演じている

ペク・ヒョンジン

ヨンドゥが好きになった男子生徒
イケメンで女子に人気がある
バスケが得意
ボラのことを、自分を好きなのだと勘違いして…………

演じるのはパク・ジョンウ

プン・ウノ

ヒョンジンの親友
放送部でボラとペアを組むことになる
将来の夢は映画監督
ヒョンジンを意識するボラのことが気になり…………

演じるのは「青春の記録」のピョン・ウソク

ヨンドゥ

ボラの昔からの親友
永遠の友情を誓いあっている
心臓が弱く、手術のためにニューヨークへ行く
出発する前に、ひとめぼれの相手ヒョンジンのことを調べてと、ボラに頼んでいくが…………

演じるのはドラマ「私たちのブルース」のノ・ユンソ

1999年

本作は大人になったボラが、学生時代のことを振り返るという構成になっている

ポケベル
ノストラダムス
VHSビデオ

当時の様々な懐かしのアイテムが登場
ノスタルジーな気分に浸らせてくれる
また部活動や修学旅行など、学園生活が存分に描かれるのも楽しい
作風的には岩井俊二監督の名作「Love Letter」を思い起こさせた

四角関係

親友が片想いの相手を、主人公も好きになる
恋愛ものの定番である
本作もそうなるのだと思っていた

だが、ボラが好きになったのは、ヒョンジンではなくその友人のウノ
2人はやがて両想いになる
これなら何の問題もない
万事うまくいくのかと思わせた

ところがヨンドゥが帰国し、彼女のひとめぼれの相手はウノだったということが明らかになる
ウノがヒョンジンの制服を借りて着ていたので、勘違いしたのだ
友情と恋愛の板挟み
ボラは本当のことをヨンドゥに打ち明けようとするが、彼女の胸の手術跡を見て何も言えなくなってしまう
大切な親友を傷つけることは出来ない
ただの気の迷いだったと、ウノに告げるボラ
ここからは切ない展開のオンパレード
ありがちな題材にひねりを加えた脚本が本当に見事

21世紀のキミ

明らかになるウノのボラへの想い
ボラとヨンドゥの友情
ニュージーランドへ旅立つウノとの別れ

明るくコミカルな雰囲気で始まった本作だが、後半は感動の嵐

「いつか韓国へ君を迎えに帰ってくる」

そうボラに言って旅立って行ったウノ
ところがしばらく経って、ウノからの連絡がパッタリ途絶える

長い年月が経ち、大人になったボラのところへ届いた海外からの郵便
そこには1本のビデオテープが入っていた…………

ラストは思わず涙
構成が完璧
脚本の完成度が凄い
コミカルで切なくて感動
名作と呼べる域の恋愛映画となっている

まとめ

脚本と監督を務めたパン・ウリの手腕が凄い
とてもデビュー作とは思えない
キャストもそれぞれ好演
青春映画としても恋愛映画としても傑作
見て間違いのない一作だ

20th Century Girl (2022) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/20th_century_girl
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/384925

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ブログTOP

関連記事
スポンサーリンク
PC レスポンシブ
PC レスポンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする