Netflixの人気シリーズの第3弾で完結編
卒業を間近に控え、ララは恋人のピーターと同じ大学に行くことを夢見ていたが…………
完結編にふさわしい見事な出来栄え
ララとピーターの恋の行方が、とても丁寧に描かれている
予想以上の仕上がり
学園の友達
三姉妹
お馴染みの面々に懐かしい気持ちになった
ソウルやニューヨークなど、舞台がグローバルなのも新鮮だった
仲睦まじいカップルのララとピーターに訪れる試練
恋か、夢か
青春映画としてもよく出来ていた
演出がとにかくオシャレ
画面を見ているだけで楽しい気分になった
完結編としては、これ以上ない完成度
シリーズのファンは絶対に見ておくべきだろう
予告編
作品情報
作品名「好きだった君へ:これからもずっと大好き」(原題To All the Boys: Always and Forever)
監督:マイケル・フィモナリ
キャスト:ラナ・コンドル、ノア・センティネオ、ジャネル・パリッシュ、アナ・キャスカート
上映時間:114分
製作国:アメリカ(2021年)
ざっくりあらすじ
高校3年生になり卒業を間近に控え、ララは恋人のピーターと同じ大学に行くことを夢見ていたが…………
「好きだった君へのラブレター」シリーズ
ララ・ジーンは地味で内気で妄想しがちな女の子
彼女は好きな男の子が出来るたびに、ラブレターを書いてきた
そして、箱の中にしまって満足
空想の中では彼とのロマンスが楽しめる
そんなある日、学園一の人気者ピーターがララに話しかけてくる
彼は学園カーストの頂点にいる存在で、地味で目立たない自分とは大違いだ
ピーターは言う
「ごめん。気持ちは嬉しいけど君とは付き合えない」
その手にはララが書いたラブレターが握られていた
ララが今までに書いたラブレターが、何故か全て郵送されてしまったのだ…………
原作はジェニー・ハンの小説「To All the Boys I’ve Loved Before」
2018年に1作目「好きだった君へのラブレター」
2020年に2作目「好きだった君へ P.S.まだ大好きです」がNetflixで配信された
主人公の少女がアジア系というのが斬新だった
また恋愛だけではなく、家族の絆が描かれている点も好印象
感想(ここからネタバレ)
コーエン兄弟のファンなので、「ビッグ・リボウスキ」ネタには爆笑した
進路
ララ・ジーンは春休み、家族で韓国旅行へ行った
亡くなった母の故郷である韓国
ララ、マーゴット、キティ
3姉妹はとても楽しい時間を過ごした
とはいえララには気がかりなことがあった
ララは恋人のピーターと一緒に、スタンフォード大学に行くことを夢見ていた
その合否がいまだに発表されないのだ
帰国したララをピーターは笑顔で迎えてくれた
ピーターと離れたくない
何としてでもスタンフォードに合格したかった
姉のマーゴットはララに、ニューヨーク大学を勧めた
一応、出願はしたものの、ララは全く眼中になかった
ニューヨークは遠すぎる
ピーターとも家族とも離れ離れになってしまうからだ
そして、運命の時が来た
スタンフォード大学の合否がメールで送られてきたのだ
ララは不合格だった
ショックで打ちひしがれるララ
ところが間違いでピーターには、合格だと伝わってしまい…………
ララ・ジーン
妄想しがちな女の子
そんなララも高校卒業間近
ピーターと同じ大学に行くことを夢見ていたが…………
演じるのはもちろんラナ・コンドル
これまでは恋に悩むララが描かれた
本作では人生の決断に悩む姿が描かれる
人間として成長したララ
でも妄想しがちなのは相変わらずで一安心(笑)
ピーター
ララの恋人
ラクロスの推薦で、ララより先にスタンフォード大学に合格した
ララと同じ大学へ通えると浮かれていたが…………
演じるのはノア・センティネオ
本作のピーターが本当にいい奴
大学に不合格だったことを黙っていたララ
しかし、それを打ち明けても怒るどころか、むしろララを励ますピーター
まさに理想の恋人
また幼い頃に家を出ていった父親との確執も描かれる
試練
スタンフォード大学に落ちてしまったララ
ピーターと同じ大学に通えない
代わりに受かったバークレー大学は、スタンフォード大学と車で1時間の距離
それぐらいなら、いつでも会えるとピーターはララを励ます
しかし、修学旅行でニューヨークへ行き、ララはすっかり魅せられる
この街に住んでみたい
そして、ニューヨーク大学の合格通知が届く
魅力的なカリキュラム
活気のある街
ニューヨーク大学に通いたい
だが、大きな問題があった
ニューヨーク大学からスタンフォード大学までは5000km
車で1日と18時間の距離
4年もの間、ピーターとそんなに離れていられるだろうか?
2人は破局してしまうのでは?
ララは思い悩むことになる
原点
前作「好きだった君へ P.S.まだ大好きです」は正直物足りない出来だった
ララが魅力的な男性2人の間で揺れ動く
ただの1作目の焼き直しだったからだ
そのため完結編である本作にも、全く期待していなかった
ところが本作は予想を上回る素晴らしい出来だった
その原因は何だったのか?
色々あるが、シリーズの原点に立ち返ったことが大きいだろう
元々は「ラブレター」から始まった物語だった
本作は再び原点のラブレターに立ち返っている
ララが誰とくっつくか?
それだけが主題の作品ではなかったのだ
最後にピーターから送られるララへのラブレター
シリーズの締めくくりにふさわしかった
卒業
父親の再婚
三姉妹の絆
クリスとの友情
クラスメートたち
懐かしい面々の様々なエピソード
そして卒業
不覚にも胸がジーンとなった
まさにシリーズの集大成
満足のいく出来栄えだった
まとめ
見る前は全く期待していなかった本作
ところが見終わると、非常に寂しい気分に襲われた
もうララたちのその後を見ることは出来ない
シリーズのファンなら感涙ものの完結編
これまでシリーズ未見の人は、まず1作目から見ていただきたい
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/to_all_the_boys_always_and_forever
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/371587
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