あの大ヒット作「トップガン」の36年ぶりの続編
伝説のパイロットであるマーヴェリックの新たな任務は、トップガンの教官を務めることだった…………
見たことないような超ド迫力の映像
全てにおいて前作を上回った最高の続編
本物の戦闘機に役者が実際に乗って撮影
かつてないリアルで迫力あるスカイアクションとなっている
それでいてストーリーの出来もいい
マーヴェリックの教え子となる若いパイロットたちは、それぞれ個性的
アイスマンことヴァル・キルマーの登場シーンはまさに感涙
前作のファンへのサービスも抜かりない
そして怒涛のクライマックス
あまりの凄まじいシーンの連続に、興奮しすぎて脳の酸素が欠乏するかと思った
ある程度の説明はあるので、前作を見ていなくても問題なし
もちろんファンはより楽しめる
ジョセフ・コシンスキー監督は「オンリー・ザ・ブレイブ」に続いて、素晴らしい仕事ぶり
またトム・クルーズの妥協なき映画製作の姿勢には、本当に頭が下がる
2度と見られないかも知れない極上の映像体験
この作品を映画館で見なくて、何を見ろというのか
問答無用で必見!!
予告編
作品情報
作品名「トップガン マーヴェリック」(原題Top Gun: Maverick)
監督:ジョセフ・コシンスキー
キャスト:トム・クルーズ、、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、ジョン・ハム、グレン・パウエル、エド・ハリス、ヴァル・キルマー
上映時間:131分
製作国:アメリカ(2022年)
ざっくりあらすじ
輝かしい戦歴を誇るマーヴェリックは、現在は超音速テスト機のパイロットを務めていた。そんなマーヴェリックの新たな任務は、かつては自分も在籍したエリートパイロット養成学校トップガンの教官だった…………
感想(ここからネタバレ)
最高の映像体験が味わえる…………
新たな任務
ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル海軍大佐は輝かしい戦歴を誇りながらも、パイロットを続けるために昇進を避けていた
現在、マーヴェリックは極超音速テスト機「ダークスター」のテストパイロットを務めている
だが、今の海軍はドローン計画を推し進めており、プロジェクトは凍結の憂き目にあっていた
マーヴェリックは結果を出そうと、ダークスターで目標のマッハ10に到達したが墜落
命令を無視したマーヴェリックに、チェスター・“ハンマー”・ケイン海軍少将は新たな任務を命じた
海軍の選りすぐりのエリートパイロットだけが入学できる訓練学校「トップガン」
かつてはマーヴェリックもその一員だった
マーヴェリックの任務は、あるミッションのためにトップガン卒業生たちを訓練することだった
そのミッションとはあるならず者国家が稼働しようとしている核兵器開発プラントの破壊だった
施設は峡谷を通り抜けた窪地の内にあり、地対空ミサイルと最新の第5世代戦闘機が守っている
まさに奇跡を必要とするような危険なミッションだった
マーヴェリックは作戦の候補となる若いパイロットたちのリストを見た
その中に見知った顔があった
マーヴェリックのかつての親友で事故で亡くなったグース
その息子のルースターだ
ルースターはマーヴェリックのことを恨んでいた
ルースターを危険な任務に送り出したくない
マーヴェリックは教官を引き受けるべきか悩んだ
しかし、かつての友で今は海軍大将であるアイスマンから懇願されて…………
前作「トップガン」
1986年製作のトニー・スコット監督作品
トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた大ヒット作品である
個人的には「トップガン」にそれほどの思い入れはない
確かに戦闘機のアクションは凄かった
けれどドラマは薄味
ノリのいい音楽と映像で見せるアイドル映画のような印象だった
その「トップガン」の続編が36年ぶりに作られる
正直、それほど興味が湧かなかった
ところが冒頭でケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」が流れると、一気に時をさかのぼったような気分を味わった
何だかんだで「トップガン」は、自分にとっても大きな存在だったのだ
ちなみに前作から引き続き登場しているキャラクターは、トム・クルーズの”マーヴェリック”とヴァル・キルマーの”アイスマン”の2人だけである
劇中でアイスマンはガンに侵されているという設定だが、実際にヴァル・キルマーは喉頭がんで長い闘病生活を経験している
トム・クルーズ
前作に引き続きピート・“マーヴェリック”・ミッチェルを演じる
輝かしい戦歴に関わらず昇進を拒んでいたマーヴェリック
旧友アイスマンの頼みで、若きエリートパイロットたちの教官を引き受ける
だが、その中に今は亡き親友グースの息子ルースターがいることを知り…………
前作から36年たっても、いまだに現役のパイロットを続けていたマーヴェリック
けれど今の海軍にマーヴェリックの居場所はなかった
若いエリートたちに「骨董品のジジイ」などと言われる始末
そんなパイロットたちにマーヴェリックが、圧倒的な実力差を見せつけるシーンは痛快
また基本的に脳筋(笑)のマーヴェリックが、ルースターをどう扱うか悩む姿も描かれる
それにしてもトム・クルーズの若々しさは異常
とても60間近とは思えない
マイルズ・テラー
マーヴェリックの親友だったグースの息子ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショウを演じる
若い頃のマーヴェリックと異なり、慎重でチャンスを待つタイプ
そのため実力を発揮できていない
かつて海軍入隊をマーヴェリックに邪魔されたことを恨んでいるが…………
マイルズ・テラーは「オンリー・ザ・ブレイブ」に続いて、ジョセフ・コシンスキー監督と2度目のタッグ
「セッション」の若きドラマー役も強烈だった
本作ではグース役のアンソニー・エドワーズに雰囲気がそっくり
ちなみにマイルズ・テラーは1988年生まれで、前作「トップガン」が公開された1986年にはまだ生まれてもいなかった
スカイアクション
実際に役者が戦闘機に乗って撮影
前代未聞である
そのため見たことのないような超リアルな映像に仕上がっている
役者たちは自分で撮影し、強烈なGにも耐えなければならなかった
実際に戦闘機を操縦したのは本物のトップガンたちである
トム・クルーズの「トップガン」続編出演の条件は、本物の戦闘機を飛ばすこと
そして、そのことが凄まじい臨場感と迫力を生み出している
製作のジェリー・ブラッカイマーは「こんな作品、2度と現れないだろう」と語っていた
実際、今まで多くの映画を見てきたが、これまで味わったことのない映像体験だった
大掛かりなシーンはCGが当たり前の昨今
最近見た「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」もCG三昧だった
作品は楽しかったのだが、CGに食傷気味になったのも事実
そんな中で本物にこだわった本作の価値は、ひときわ大きいだろう
人間ドラマ
本作が素晴らしいのは前作より、人間ドラマが強化されていること
さすが「オンリー・ザ・ブレイブ」のジョセフ・コシンスキー監督
熱い男たちのドラマを描かせたら、右に出る者はいない(言い過ぎ?
「トップガン マーヴェリック」はトム・クルーズのスター映画でありながら、群像劇としても成立しているのが見事
若きエリートパイロットたち
コシンスキー監督は彼らの個性を手際よく印象的に描いている
特に腕利きだが高慢な嫌な奴、ハングマン
嫌われキャラだが最後に美味しいところを持っていく
これは明らかに前作のアイスマンを意識したキャラ
思わずにやけてしまった
そしてマーヴェリックとルースターの複雑な関係
物語の柱をきちんと据えたことで、ドラマとしても満足度の高いものとなっている
決して安易な続編にはなっていない
確かに続編には、これだけの長い年月が必要だったのかも知れない
クライマックス
クライマックスは怒涛の展開
あまりに困難なミッション
相次ぐトラブル
全員、生還できるのか
興奮しすぎて血管が切れそうになった
見ている間、ほとんど瞬きをしていなかったと思う
施設破壊のミッションだけでも、凄まじいボルテージなのに、その後の驚きの展開
まさか前作の主人公の愛機F-14と最新戦闘機のドッグファイトが見られるとは
サービス過剰すぎだー!!(だが、それがいい
ラストは極上のカタルシス
大興奮で映画は幕を閉じた
まとめ
映画史上、最高の続編の一つ
2022年No.1有力候補
前作のファンも映画好きも必見
極上の映像体験が堪能できる一作
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/top_gun_maverick
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/369221
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