Netflix「トロールハンターズ:ライジング・タイタンズ」ネタバレ感想 最高に燃えるアニメ映画!!

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あのギレルモ・デル・トロが手がける3DCGアニメシリーズ、アルカディア物語3部作「トロールハンターズ」「ミッシング・スリー」「ウィザード」の映画版が登場
物語はついに完結を迎える

序盤から見せ場満載
燃える展開の連続に、めちゃくちゃテンションが上がった

ギレルモ・デル・トロ版「アベンジャーズ」といえる本作
テレビシリーズよりはるかにクォリティが上がっている
映画館で上映しても全く遜色ないレベル
スケールの大きなアクションの連続
「パシフィック・リム」シリーズのファンなら泣いて喜ぶシーンも
3部作のヒーローが集結
そしてジムの物語がついに完結を迎える
強大な敵の前に、次々と倒れていく仲間たち
こんなに燃える映画を久々に見た
テレビシリーズを見ておくに越したことはないが、冒頭で簡単なあらすじは紹介されるので、本作だけ見てもOKだろう
ギレルモ・デル・トロのファンなら必見
極上のエンターテイメントに仕上がっている


予告編

ギレルモ・デル・トロ製作総指揮『トロールハンターズ: ライジング・タイタンズ』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「トロールハンターズ:ライジング・タイタンズ」(原題Trollhunters: Rise of the Titans)
製作総指揮:ギレルモ・デル・トロ
監督:ジョアンヌ・マット、フランシスコ・ルイス=ベラスコ、アンドリュー・L・シュミット
キャスト:エミール・ハーシュ、レクシー・メドラノ、チャーリー・サクストン、ケルシー・グラマー、フレッド・タタショア、スティーヴン・ユァン、アルフレッド・モリナ、ニック・フロスト
上映時間:106分
製作国:アメリカ(2021年)

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ざっくりあらすじ

アルカディア物語3部作「トロールハンターズ」「ミッシング・スリー」「ウィザード」のヒーローが集結。史上最大の戦いを迎える…………

アルカディア物語3部作

アルカディア物語3部作とはギレルモ・デル・トロ原作の小説をアニメ化したものである
制作はドリームワークス

「トロールハンターズ」
アルカディアの町に住む高校生のジムは、親友のトビーと共に、運河の下で不思議なアミュレットを拾う
その夜、自宅の地下室に巨大なトロール、ブリンキーとアーが現れる
ジムはアミュレットに「トロールハンター」に選ばれたというのだ
その日からジムの冒険の日々が始まった…………

「ミッシング・スリー」
アジャとクレールはある惑星の王家の姉弟
ある日、その惑星でクーデターが勃発
姉弟は家来のヴァルヴァトスと宇宙船で脱出する
到着した先は、地球のアルカディアだった…………

「ウィザード」
魔法使いマリーンの弟子ドゥクシーは何百年もの間、掃除ばかりさせられていた
ところが地球に危機が迫り、マリーンはドゥクシーにアルカディアの守り人たちを集めるように命じる
それは時空を超えた戦いの始まりだった…………

感想(ここからネタバレ)

実は見る気はなかったのだが、予想を上回る出来栄えだった

最後の戦い

太古の魔法使いであるアルケイン騎士団の3人

炎を操るベルロック
氷を操るスクラエル
緑を操るナリ

人類に失望したアルケイン騎士団は、彼らを根絶やしにして、世界を生まれ変わらせようと決意した
しかし、ナリが人間の側についた
世界を浄化させるには、ナリの力が必要だ

ドゥクシーとナリは身を隠すように電車に乗っていた
そこへベルロックとスクラエルが襲撃してきた
炎と氷に包まれる車両
ナリを奪還されそうになった時、ポータルが開きジムクレアトビーが駆けつけた
以前にアミュレットを破壊されたジムは、トロールハンターに変身できない
壮絶な戦いの影響で、電車は脱線してビルに突っ込んだ
ナリはアルケイン騎士団にさらわれそうになり…………

作品解説

製作総指揮はギレルモ・デル・トロ
「パンズ・ラビリンス」、「ヘルボーイ」、「パシフィック・リム」、「クリムゾン・ピーク」と次々に話題作を手掛けるデル・トロ
「シェイプ・オブ・ウォーター」ではアカデミー賞で作品賞と監督賞を受賞した

俺たちのデルトロ兄貴がオスカーを獲った!! この作品はもうそれだけで満足!! 予告編 作品情報 作品名「シェイプ・オ...

ギレルモ・デル・トロはこのシリーズを実写のテレビシリーズとして構想していたが、予算の関係で現実的ではないと判断し小説にした
ドリームワークスはこの小説をアニメ映画にしようと考えたが、最終的にはNetflixでのアニメシリーズとなった

ジム

「トロールハンターズ」の主人公
アルカディアに住む高校生
医師である母と2人暮らし
正義感の強い少年
ひょんなことからアミュレットを拾い、人類初のトロールハンターに選ばれたが…………

声は「スター・トレック」シリーズのアントン・イェルチンが演じていたが、不幸な事故死によりシーズン3からエミール・ハーシュに変更された

アジャとクレール

「ミッシング・スリー」の主人公
ある惑星の王家の姉弟で、次期女王と次期国王とみなされていた
しかし、クーデターにより惑星を脱出
地球のアルカディアにたどり着いた

アジャは自由奔放で束縛されるのが嫌い
クレールはメカの天才

ドゥクシー

「ウィザード」の主人公
偉大な魔法使いマリーンの弟子だが、何百年も掃除ばかりさせられていた
マリーンに認められることを目標にしている
今ではアルカディアで色々な店でバイトをしている
魔法の実力は確か
相棒は猫ドラゴンのアーチー


ユニバース

アルカディア・ユニバースともいえる本作

「トロールハンターズ」が全52話
「ミッシング・スリー」が全26話
「ウィザード」が全10話

合計88話である
面白かったのだが、あまりに長すぎて「トロールハンターズ」のシーズン1で脱落してしまった
そのため完結編となるこの映画も、見るつもりも記事を書くつもりもなかった
ところが評判が良かったので、何となく見たらめちゃくちゃ面白い
知らないキャラが大勢いたり、敵だった奴が味方になっていたり混乱したが、細かいことを吹き飛ばすほどの極上のエンターテイメントになっていた
もちろんテレビシリーズを鑑賞後に見るのが一番だが、全部見るのは大変だからと見逃すのはもったいない
まず本作を見て、興味が出たらテレビシリーズを見るというのも、十分にアリだと思う

アクション

映画ということで本作はアクション満載
冒頭の列車のシーンから凄まじかった
テレビシリーズもクォリティが高かったがそれ以上
劇場映画と比べても遜色ない完成度
デル・トロとドリームワークスの本気を見た

とにかく見せ場が多い
そして、もっとも興奮したのが敵のタイタンと巨大ロボットの香港での激突

まんま「パシフィック・リム」やんけ!!

間違いなく狙っているとしか思えない
迫力も凄まじく、めちゃくちゃテンションが上がった
これぞギレルモ・デル・トロ節!!
「パシフィック・リム」のファンなら、絶対に見ておくべきだろう

成長

そして本作の最大の見どころが、主人公のジムの成長
シーズン1しか見ていないが、ここまで頼りになるリーダーになっているとは

アミュレットを破壊され、トロールハンターに変身できなくなったジム
それでも生身の身体で敵に立ち向かう姿が熱い

燃える展開の連続で、まるで「少年ジャンプ」のアニメを見ているようだった
本作はアルカディア物語3部作のヒーローたちが勢ぞろいしているが、あくまでジムを主人公として描いているのが良かった
「トロールハンターズ」から始まったジムの物語
それが綺麗に完結していたと思う

ラストシーン

問題はラストシーン
これが海外のファンの間で激しく賛否両論になっているのだ

「ラストシーンを除けば最高」
「最後の10分は見なくていい」
「ラストで全てが台無しになった」
「最悪のエンディング」

激しい戦いの末、人類は勝利したが、ジムを救うためトビーは犠牲になった
こんな結末は許せない
ジムは皆と別れを告げ、アミュレットの力で過去へ戻る

戻って来たのは「トロールハンターズ」の第1話の朝
ジムは何も知らないトビーに、本来は自分がアミュレットを拾った場所へ行かせる
最後、アミュレットを見つけて、目を輝かせるトビーで映画は幕を閉じる
つまりジムはトロールハンターの役割を、トビーに譲ったのだ
歴史は塗り替えられた

今までのシリーズが全てなかったことになった
そう思ってファンは激怒しているらしい
分からなくもない
とはいえ、それで本作を駄作扱いするのはちょっと…………

結局、みんなジムが大好きだったんだな!!(笑)

まとめ

魅力的なキャラクターたち
ド迫力のアクション
極上のエンターテイメントとなっている
ラストは賛否が分かれているが、見逃せない作品なのは間違いない

Trollhunters: Rise of the Titans (2021) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/trollhunters_rise_of_the_titans
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/378138

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