Netflixオリジナルのホラー・コメディ
ブロンクスは吸血鬼に狙われていた
それに気づいた少年たち3人組は、愛する街を守るため立ち上がるが…………
少年たちの勇気と友情
ヴァンパイアのまがまがしさ
なかなか楽しめた
B級だが、意外と正統派のヴァンパイア映画となっている
ヴァンパイアとブロンクスを組み合わせた発想が面白い
ジュブナイルものとしても悪くない出来栄え
本格的なホラーを期待すると、ガッカリするかも知れない
だが、適度なスリルは味わえる
1時間25分で気軽に楽しめる
ライトなホラー映画が好きな人ならおススメ！！
予告編
作品情報
作品名「ヴァンパイアvsザ・ブロンクス」（原題Vampires vs. the Bronx）
監督：オズ・ロドリゲス
キャスト：ジェイデン・マイケル、ジェラルド・W・ジョーンズ三世、グレゴリー・ディアス四世、サラ・ガドン
上映時間：86分
製作国：アメリカ（2020年）
ざっくりあらすじ
ブロンクスは吸血鬼に狙われていた。それに気付いた少年たち3人組は、愛する街を守るために戦いを挑むが…………
感想（ここからネタバレ）
吸血鬼映画が好きなので、けっこう楽しめた
忍び寄る怪異
ブロンクスで昔からの馴染みの店が次々と潰れていた
そして、行方不明者が続出していた
ミゲルとボビーとルイスは、仲良しの3人組
愛着のあるトニーの店を救うため、ミゲルはチャリティー・パーティを企画していた
ある夜、ミゲルはスリムという名のチンピラが、黒づくめの格好をした男に襲われる場面を目撃してしまう
その男はヴァンパイアだった
ミゲルはこのことをトニーや他の大人たちに話したが、誰も信じてくれなかった
ルイスは「ヴァンパイアは昼間は棺に入り、安全な場所で眠っている」という
最近、ブロンクスの店を次々と買い取っているムルナウ不動産
彼らが怪しい
ミゲルはボビーとルイスを連れて、証拠をつかむためにムルナウ不動産を訪れるのだが…………
ヴァンパイア映画
昔からヴァンパイアものが好きで、スティーヴン・キングの「呪われた町」を愛読していた
「呪われた町」は「ヴァンパイアvsザ・ブロンクス」でもチラリと登場する
少年が吸血鬼に挑むというストーリーは、映画では「フライトナイト」や「ロストボーイ」が近いだろう
「ロストボーイ」
3人の少年たちが吸血鬼と対決する
吸血鬼のリーダーをキーファー・サザーランドが熱演
監督は「セント・エルモス・ファイアー」のジョエル・シュマッカー
「ヴァンパイアvsザ・ブロンクス」はコメディだが、ヴァンパイアものの正統なルールは守られている
仲良し3人組
地元を愛している少年、ミゲル
少し悪ぶっているボビー
臆病だが物知りのルイス
ブロンクスの仲良し3人組
大人は誰も信じてくれない
街や皆を守るため、勇気を出してヴァンパイアと対決する
ヴァンパイア
超人的な能力を持つ怪物
次々とブロンクスの人々を餌食にしていく
普段はムルナウ不動産を隠れ蓑にしている
ヴァンパイアのルール
日光、ニンニク、十字架、聖水に弱い
空を飛ぶことが出来る
鏡にその姿は映らない
銀や木の杭で心臓を刺されると消滅する
他人の家には、招待されない限り侵入することは出来ない
本作のヴァンパイアはかなりオーソドックス
そんな古典的な吸血鬼が、不動産会社を装って街を侵略していくのが面白い
ブロンクス区
ニューヨークの最北端にあるブロンクス区
黒人やヒスパニックが多く、犯罪率も高い
「ブロンクスで人がいなくなっても、警察は気にしない」
劇中ではこんな風に語られる
ヴァンパイアたちはブロンクスのそんな面に注目し、少しずつ街を侵略していく
吸血鬼とブロンクスを絡めたアイディアが秀逸
最後はブロンクスの人々が集結し、ヴァンパイアと対決する
非常にブロンクス愛に溢れた作品となっている
作品の評価
街の人々をヴァンパイアから守る
少年たち3人組の勇気や友情が微笑ましかった
またヴァンパイアを研究するために、映画「ブレイド」を見るシーンなど可笑しかった
ヴァンパイアは全員が身長が高い白人
スタイリッシュで凄味があった
残念だったのはヴァンパイアが思ったより弱かったこと
あまりにあっさりやられるので、拍子抜けだった
ここはもう少し盛り上げて欲しかったところだ
全体としては小品だが、楽しい映画に仕上がっている
ヴァンパイア好きとしては満足
ホラーファンなら見て損はしないだろう
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/vampires_vs_the_bronx
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/374102
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