ジェニファー・ガーナー主演のNetflixオリジナル映画
いつも「ダメ」ばかり言っている夫婦は、1日だけ子供たちの言うことを何でも聞く「YESデー」を実行したが…………
気軽に見られるファミリー映画
たわいもない話だが、適度に楽しめて心暖まる
何かが突出しているわけではないが、ストレスなく見られる
1時間29分という手頃な上映時間もいい
ジェニファー・ガーナーは心配性なお母さん役を好演
3人の子供たちも個性的
「YESデー」というアイデアは面白いが、もっと話を膨らませて欲しかった気がする
とはいえクライマックスはなかなか盛り上がった
笑いあり、感動あり
無難な出来だが、こんな作品も悪くない
家族で見るにもピッタリだろう
予告編
作品情報
作品名「YESデー ~ダメって言っちゃダメな日~」(原題Yes Day)
監督:ミゲル・アルテタ
キャスト:ジェニファー・ガーナー、エドガー・ラミレス、ジェナ・オルテガ、ジューン・ダイアン・ラファエル
上映時間:89分
製作国:アメリカ(2021年)
ざっくりあらすじ
アリソンとカルロスはかつては冒険好きなカップルだった。だが、子供が生まれて、しつけのために「ダメ」ばかり言うようになった。そんな自分たちを反省して、何でも子供たちの言うことを聞く日「YESデー」を実行したが…………
感想(ここからネタバレ)
ほっこりするファミリー映画
「YES」と「NO」
「YES」という言葉はアリソンがもっとも好きな言葉
今まで何にでも前向きに挑戦してきた
カルロスと出会い、恋をして、2人は様々な冒険をした
アリソンとカルロスは、刺激的な毎日を楽しんだ
だが、それは子供ができるまでの話
ケイティ、ナンド、エリー
3人の子供たち
彼らは毎日、こちらが思いもよらないような様々なトラブルを引き起こす
次第にアリソンは「ダメ」という言葉が口癖になった
長女のケイティが友達とロック・フェスに行きたいという
アリソンは「ダメ」と答えた
14歳の子供には早すぎる
行くなら自分もついていく
ケイティはうんざりした顔をした
その日、学校で保護者面談があった
教師たちが言うには、ケイティやナンドは母親に縛られてると感じているという
アリソンはショックを受けた
全て子供たちを思ってのことなのに
「あなたが子供たちにいい顔をするから、わたしが悪役になるのよ!」
アリソンは教室を出てから、カルロスに文句を言った
するとそれを聞いていたディーコンという教師が、声をかけてきた
自分も6人の子供がいて苦労したが、1日子供たちの言うことを何でも聞く「YESデー」を実施してから上手くいくようになった
アリソンには正気の沙汰とは思えなかった
家に帰って子供たちに「YESデー」のことを話すと、3人は俄然乗り気だった
しかし、アリソンは気乗りしなかった
ロクでもないことになるに決まっている
そんなアリソンにケイティは「ママは楽しいことに反対してばかり」と不満そうに言った
その言葉にアリソンはカチンときて…………
ジェニファー・ガーナー
3人の子供の母親アリソンを演じる
昔は冒険が大好きだったアリソン
だが、子供たちを愛するばかりに、過保護な母親になってしまう
「YESデー」をきっかけに、昔の自分を取り戻そうとするが…………
「ダラス・バイヤーズクラブ」などで有名なジェニファー・ガーナー
「デアデビル」で共演したベン・アフレックとは2005年に結婚したが、2018年に離婚
本作ではコメディエンヌとしての魅力を発揮している
エドガー・ラミレス
アリソンの夫カルロスを演じる
大企業の弁護士
職場では社員に厳しいことを言う立場
その反動で家庭では子供たちを甘やかしてしまう
エドガー・ラミレスは「X-ミッション」や「ガール・オン・ザ・トレイン」など、様々な作品で活躍
子供たち
思春期真っ盛りのケイティ
化学実験に夢中なナンド
おしゃまな末っ子エリー
トレース家の3人の子供たち
口うるさいママに不満を抱いている
本作を見て思いだした作品
「イエスマン “YES”は人生のパスワード」
銀行員のカールは仕事でもプライベートでも「NO」というのが口癖の男
そんなカールはずっと不運続きだった
ひょんなことから参加したセミナーでカールは、「決断の時、つねに”イエス”と答えると人生が変わる」と教えられる
半信半疑でそれを実行したカール
ところが、そこからカールの人生は急激に運気が上がり…………
ジム・キャリー主演の2008年のコメディ
色々なことを前向きに受け入れるというのは、本作と共通するテーマである
YESデー
24時間、子供たちの言うことを「ノー」と言ってはいけない
それがYESデー
ただし細かいルールはある
YESデーはご褒美なので、お手伝いや勉強を頑張ること
危険なことや違法なことを頼むのは駄目
予算内であること
遠くに行くのは禁止
ペットを飼いたいなどの将来的なことは除外
家族全員で最高に楽しい1日にすること
これらのルールを守る限り、親は子供たちの言うことを全て”イエス”と答えなければらない
そうして始まったYESデー
子供たちの様々な無茶な要求
パフェの大食い
車の窓を開放したままでの洗車
広場での水風船当てゲーム
普段は絶対にやらないくだらなくてバカバカしいこと
だが、いつの間にか家族みんなが笑顔になっていた
そのまま楽しい1日で終わるかと思えたが…………
大団円
ママと喧嘩したケイティは、友だちと禁止されていたロック・フェスへ
ナンドは友達を招いてパーティを開き、家の中が大変なことに
途中までは上手くいっていたYESデー
ところが些細ないさかいで家族がバラバラに
とはいえ、もちろん最後はハッピーエンド
ケイティのためにアリソンが、ステージに立つシーンは盛り上がった
色々と無難な作品ではあるが、気分よく映画を見終えることが出来た
まとめ
尖った部分のないたわいない作品
ただ見ている最中はなかなか楽しめた
89分という手頃な上映時間も好感度高し
こういう気軽に見られる映画も必要だ
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/yes_day
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/376020
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