Netflixオリジナル映画
余命1年と宣告された秋人は、同じように余命がわずかだと告げられた少女・春奈に出会うが…………
涙なしには見られない恋愛もの
重い題材だが、最後は前向きな気持ちになれる良作
正直、苦手なジャンルだが、なかなか良かった
ストーリーのテンポがよくて、サクサク進むので退屈しない
主演2人、特に出口夏希が素晴らしかった
春奈が描く絵が奇麗で、視覚的にも楽しめる
そして、感動シーンが目白押し
分かっていても泣けてしまい、腹が立ってくるほど(笑)
このジャンルに視聴者が期待するもの、全部乗せという印象
その奇をてらわない作風が、むしろ好印象だった
泣ける恋愛ものが好きな人には、文句なしにお勧め
予告編
作品情報
作品名「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」
監督:三木孝浩
キャスト:永瀬廉、出口夏希、横田真悠、杏花、秋谷郁甫、木村文乃、大塚寧々、仲村トオル、松雪泰子
上映時間:118分
制作国:日本(2024年)
ざっくりあらすじ
余命1年を宣告された早坂秋人は、病院の屋上で桜井春奈と出会う。春奈もまた余命が残りわずかだと告げられていた。しかし、全く死を恐れていないそぶりの春奈に、秋人は惹かれていき…………
感想(ここからネタバレ)
タイトルのインパクトが凄い…………
「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」
17歳の早坂秋人は美術の才能に恵まれ、二科展入選を目指していた
ある日、秋人は急激な心臓の痛みに襲われ、倒れてしまう
医師の診断では、秋人の心臓に悪性の腫瘍が見つかり、余命1年とのことだった
ショックを受け、絶望する秋人
秋人は病院の屋上に上がり、飛び降り自殺を考えていた
そこで秋人はベンチで絵を描いている少女・桜井春奈と出会う
春奈は初対面の秋人にあっけらかんと、自分の余命は半年だと告げる
死ぬのが楽しみだとまで言う春奈
そんな春奈に秋人は強烈に惹かれた
秋人は春奈に会いに、病院へ通うようになった
そんな秋人を春奈は嬉しそうに迎えてくれた
次第に2人の距離は縮まり、秋人は残された時間を彼女のために使いたいと思うようになるが…………
作品解説
原作は森田碧のベストセラー小説「余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話」
脚本は「君の膵臓をたべたい」の吉田智子
監督は「ホットロード」「アオハライド」などのヒットメーカー・三木孝浩
早坂秋人
17歳の高校生
美術の才に恵まれ、二科展入選を目指している
心臓に腫瘍が見つかり、余命1年を宣告されて絶望するが…………
演じるのは「King & Prince」の永瀬廉
春奈と出会ったことで、人生に再び意味を見出していく姿を好演
桜井春奈
秋人が病院で出会った少女
幼い頃から病弱で、余命半年と宣告されている
いつも色鉛筆で絵を描いている
死を全く恐れていないそぶりの春奈に、秋人は惹かれていくが…………
演じるのはドラマ「舞妓さんちのまかないさん」の出口夏希
どこか不思議な雰囲気をまとった少女・春奈を好演
そのはかなさと、秋人に恋する切ない表情が素晴らしかった
余命映画
余命〇〇みたいな映画は大の苦手である
特に恋愛が絡むと最悪
普段はアクション、サスペンス、ホラーのようなジャンルを好み、そういった作品は極力避けてきた
別に映画で泣きたくなんかないっつーの!!
そして、この「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」
タイトルからしてヤバい
ストーリーの都合上、ヒロインが助かるとも思えない(主人公の方は分からないけど…………)
そうして恐る恐る見たのだが…………
なんか普通に感動した
ベタで王道ではあるのだが、物語はかなり奇麗にまとまっている
定食屋でハンバーグ定食を頼んだら、ちゃんとハンバーグ定食が出てきたという印象
中だるみもなく、映画としてけっこう面白かった
そして、後半の感動のつるべ打ちがヤバい
好きな人にはかなり刺さるだろう
汚れていた心が洗われた気分で、たまにはこういう映画も悪くないと思えた
三浦綾香
この映画で一番気に入ったキャラクターが横田真悠演じる三浦綾香
春奈の疎遠になっているかつての親友
陽キャで生意気で、最初の印象は最悪だった
しかし、春奈と再会し、友情が復活
秋人と春奈を陰から見守るようになる
この辺りのエピソードは秀逸
そのいじらしさにまんまとやられた
一方で気になったのが、秋人の幼馴染の女の子
物語にがっつり関わってくるのかと思ったら、めっちゃ影が薄かった!!
この辺りは食い足りなさを感じた
まとめ
感動的な恋愛もの
こういう題材は苦手なのだが、思ったよりも悪くない
最後は前向きな気持ちになれた
泣ける恋愛映画が好きな人なら、満足できるだろう
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/drawing_closer
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/395303
ブログTOPへ