Netflixオリジナルのフランス映画
元特殊部隊員のフランクは妊娠中の妻と自宅にいる時に、何者かに襲撃され…………
クライマックスのアクションの迫力が凄い
人間ドラマもよく出来ている良作
フランスの人気俳優ギヨーム・カネが主演
見事なアクションを見せてくれる
高所での逃走シーンなどスリリングだった
いきなり襲撃されるフランクと妻のレオ
出だしは非常に勢いがあった
しかし、そこからの回想シーンが異様に長い
ここは賛否が分かれるところだろう
だが、キャラクターのバックボーンが綿密に描かれ、人間ドラマとしては見ごたえがあった
仲間たちとの絆が熱い
敵の冷酷非情っぷりも良かった
クライマックスはかなり盛り上がる
ベルサイユ宮殿でのカーチェイスなど凄まじかった
気になる点もあるが、かなりの良作
アクション映画が好きならお勧め
予告編
作品情報
作品名「アドヴィタム」(原題Ad Vitam)
監督:ロドルフ・ロガ
キャスト:ギヨーム・カネ、ステファヌ・カヤール、ナシム・リエス、ジタ・アンロ、アレクシ・マナンティ、ヨハン・ヘルデンベルグ
上映時間:98分
制作国:フランス(2025年)
ざっくりあらすじ
元特殊部隊員のフランクは妊娠中の妻と自宅にいる時に、何者かに襲撃される。やがてフランクは否応なく、自分の辛い過去と向き合うこととなり…………
感想(ここからネタバレ)
フランスのアクション映画はやはり面白い…………
「アドヴィタム」
フランクはかつてフランス国家憲兵隊治安介入部隊GIGNに所属していた
今は除隊し、妊娠中の妻レオと平穏に暮らしていた
ある日、フランクがレオと自宅にいたところを、謎の武装集団が襲撃してきた
フランクは必死に抵抗したが、レオともども拘束されてしまった
リーダーらしき男は、フランクが隠しているものを渡せと言う
だが、フランクにそのつもりはなかった
レオは連れ去られ、フランクは殴られて気を失った
フランクの脳裏には、かつての苦い記憶が蘇り…………
フランク
かつてフランス国家憲兵隊治安介入部隊(GIGN)の隊員だった
仲間想いの穏やかな性格
高所の昇り降りが得意
自分のミスで仲間を死なせてしまい、除隊するが…………
演じるのはギヨーム・カネ
フランスの人気俳優で「ベル・エポックでもう一度」「ACIDE/アシッド」など、多くの作品に出演
監督としても活躍
本作では製作・脚本も手がけている
レオ
フランクの妻で妊娠している
元GIGNの隊員
フランクの目の前で、武装集団にさらわれるが…………
演じるのは「ゲット・イン」などのステファヌ・カヤール
回想
フランスのアクション映画には良作が多い
「ロストブレット -窮地のカーチェイス-」「AKA」「恐怖の報酬(2024)」「セーヌ川の水面の下に」など、Netflixでも次々と配信されている
生身の迫力アクション、見やすくてタイトな上映時間、無駄のないストーリー
どれも魅力的な作品となっている
謎の武装集団の襲撃
さらわれた妊娠中の妻
敵の狙いは何なのか?
本作の導入部は非常に惹きこまれるものになっている
しかし、そこから回想シーンに突入
時は10年前のフランクのGIGN入隊までさかのぼる
そこからが本当に長い
さらわれたレオの安否が気になって、最初はイマイチ集中できなかった
ここはかなり賛否が分かれるだろう
とはいえドラマはよく出来ていた
厳しい訓練、過酷な任務、仲間との熱い絆、レオとの恋
キャラクターもじっくり描かれ、かなり感情移入することが出来た
そして、運命の事件
親友のニコの死には涙
回想シーンがいくらなんでも長すぎて、構成に問題があった感は否めないが、個人的には悪くなかった
アクション
長い回想が終わると、すぐにクライマックス
ここからの怒涛のアクションが凄い
アクション映画好きを十分に満足させるクォリティになっている
撃たれて気を失ったレオ
赤ちゃんは無事なのか?
この辺りの展開もスリリング
また、何も言わずにレオの救出に力を貸す元同僚のベンが、非常に魅力的だった
ベルサイユ宮殿でのカーチェイスも凄まじい(よく撮影できたな…………)
ただし、緊迫した場面で、主人公がパラグライダーに乗るシーンは不要だったかも知れない
かなり絵的に間抜けだった
そんな気になる点もあったが、アクションてんこ盛りのクライマックスには満足
ラストも微笑ましく、気持ちよく映画を見終えることが出来た
まとめ
フランスのアクション映画のクォリティはやはり高い
本作も面白かった
特に人間ドラマは見ごたえあり
キャラクターがよく描けていた
見て損はない一作だ
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/ad_vitam
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/398598
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