Netflixで配信されたホラー映画
若い夫婦はいわくつきの豪邸を購入するが、その家で次々と不可解なことが起こり…………
幽霊屋敷もの
長いし途中が退屈だが、そこそこ楽しめる
夜中に聞こえる足音
よぎる人影
ホラーシーンはなかなか怖かった
ただ夫婦のドラマが退屈
ストーリーもなかなか進まず、無駄なシーンが多かった
安っぽいテレビ映画という印象
とはいえクライマックスはちょっと面白かった
過度な期待はせずに、気楽に見る分には悪くない
予告編
作品情報
作品名「アフターマス: 余波」(原題Aftermath)
監督:ピーター・ウィンサー
キャスト:アシュリー・グリーン、ショーン・アシュモア、ブリット・バロン、ダイアナ・ホッパー
上映時間:114分
製作国:アメリカ(2021年)
ざっくりあらすじ
上手くいっていない若いカップルは、結婚生活を立て直すために、いわくつきだが素晴らしい豪邸を購入する。しかし、その家で次々と不可解なことが起こって…………
感想(ここからネタバレ)
この内容で2時間は長い…………
新居
ナタリーは自分のブティックを持つために、懸命に働いていた
夫のケヴィンとは上手くいっていない
それはかつてナタリーが浮気をしたことが原因だった
カウンセラーは2人に、夫婦生活を再出発するために、環境を変えてみることを勧めた
しばらくしてケヴィンが、新しい家に引っ越そうと言いだした
素晴らしい物件がある
だが、そこはいわくつきの家だった
夫が妻を殺し、その後に拳銃自殺したのだ
ナタリーはそんな不気味な家に住みたくなかった
けれどケヴィンへの負い目もあり、しぶしぶ了承した
その家は確かに豪邸だった
最新のシステム
広い空間
庭にはプール
気分を一新した再スタート
夫婦仲もかつてのような親密さが戻った
ところが次第にその家で、次々と不可解なことが起こり始めた
閉まっていたドアがいつの間にか開いている
物が知らないうちに移動している
そして、夜中に聞こえる足音
ナタリーはこの家の異常さを訴えたが、ケヴィンは取り合わなくて…………
作品解説
本作はNetflixオリジナルではないが、劇場公開はされずNetflixでの配信となった
アシュリー・グリーン
ケヴィンの妻
自分のブティックを持つために奮闘している
かつて夫を裏切り、ニックという男と浮気した
そのことでケヴィンに負い目を抱いている
新しい家で不可解なことに遭遇するが、誰も信じてくれなくて…………
アシュリー・グリーンは「トワイライト」シリーズのアリス・カレン役で有名
本作では体を張った熱演を披露
ショーン・アシュモア
ナタリーの夫ケヴィンを演じる
大学に通いながら、清掃業をしている
かつてナタリーに裏切られて、心に傷を負った
新しい家に引っ越すことで、関係を修復しようとするが…………
ショーン・アシュモアは「X-メン」シリーズのアイスマン役で知られている
妻を信じられなくなる夫を好演
幽霊屋敷
本作は幽霊屋敷ものといえるだろう
まさにホラー映画の定番
有名なのはやはり「死霊館」シリーズ
夜中に聞こえる足音
置いたはずの携帯がなくなる
何かがいる気配
オーソドックスだが恐怖シーンはなかなか怖かった
幽霊屋敷もののスリルを味わえた
問題点
まず夫婦のドラマが退屈
かつて夫を裏切ったナタリー
そんなナタリーが浮気相手と再会
一方、ケヴィンも大学で顔なじみのエイヴリィと急接近
この辺りのくだり、マジでどうでもいい
こっちはホラーが見たいのだ
ドロドロした夫婦のドラマなんて、邪魔なだけである
何か起きそうで何も起きないエイヴリィとのドラマや、ナタリーの母親のエピソードなど、無駄なシーンも多い
ストーリーが進まなくてイライラした
人物やエピソードを整理して、1時間30分程度に収めて欲しかった
そして一番の問題点
最近、殺人が起きたばかりの家に引っ越すなーっ!!
夫婦仲をやり直すための新しい環境にしても、他になかったの!?
普通にそんな家は嫌だよ!!
ケヴィンがどういう心境だったのか、全く理解できない
クライマックス
様々な不可解な現象
この家は何かに取り憑かれているのか?
そう思ったら、まさかの「パラサイト」オチだった!!
「パラサイト 半地下の家族」を見た人なら、感じるだろう
あまりにそっくりすぎる
これって本当にパクリなんじゃ…………
とはいえ、幽霊が犯人と思わせて実は…………というどんでん返しは嫌いじゃない
終盤の二転三転する展開はなかなか楽しめた
実際の事件
本作は実際の事件に基づいたものである
事件は2011年に起こった
サンディエゴに住む若いカップル、ジェリー・ライスとジャニス・ルーター
2人は新しい家を購入した
しかし、それから不可解なことが起きるようになった
知らないうちに家がオンラインで売りに出されている
注文していない雑誌が大量に届く
「夫に構ってもらえず欲求不満なので、誰か相手をして欲しい」と、ネットで妻の名前と住所が広まる
そのため知らない男が家を訪ねてくるようになる
夫婦は警察に届け、犯人は捕まった
映画と違い、犯人はキャシー・ロウという女性だった
キャシーはその家の入札で夫婦と競ったが、敗れてそのことを恨んでいた
この事件が本作のアイディアになったようだ
実際の事件のニュース
まとめ
幽霊屋敷もの
と思わせて意外なオチ
問題点も多いが、それなりに楽しめる
とはいえ、無理に見る必要もないだろう
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/aftermath_2021
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