「彼氏彼女の事情」は日本では、1998年10月から1999年3月まで全26話がテレビ東京系で放送された
津田雅美による人気コミック「彼氏彼女の事情」をテレビアニメ化
監督は庵野秀明
アニメーション制作はガイナックスとJ.C.STAFFの共同制作
宮沢雪野は成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗でクラスの人気者
しかし、その実態は他人からちやほやされたい「見栄王」だった
雪野は同じクラスの優等生・有馬総一郎に、異様なまでにライバル心を燃やすが…………
庵野秀明がエヴァンゲリオンの次に手がけた作品としても話題となった「彼氏彼女の事情」
果たして海外ではどういう評価をされているのか?
「彼氏彼女の事情」
県内随一の進学校である県立北栄高校に入学した宮沢雪野は、成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗でクラスの人気者となった
しかし、その実態は虚栄心の塊で、他人からちやほやされたい「見栄王」だった
高校で雪野の同級生となった有馬総一郎は新入生総代に選ばれた上に、美形で人当たりが良く成績優秀
本物の優等生で自分以上に注目を集める有馬に、雪野は異様にライバル心を燃やした
猛勉強の末にテストで学年1位を獲った雪野
その上、雪野は有馬に告白される
だが、あっさり有馬を振る雪野
こうして勝ち誇った雪野だったが、その本性を有馬に知られてしまい…………
原作は津田雅美のコミック「彼氏彼女の事情」
宮沢雪野を演じるのは榎本温子
有馬総一郎は鈴木千尋
浅葉秀明は私市淳
宮沢月野は渡辺由紀
宮沢花野は山本麻里安
キャラクターデザインは平松禎史
監督は庵野秀明
アニメーション制作はガイナックス、J.C.STAFF
海外の評価
アメリカでは「His and Her Circumstances」のタイトルでリリースされた
現時点でのIMDbのスコアは7.6/10
メディアの評価
THEM Anime Reviews
このシリーズは最高に楽しいです
アニメーションはまぁ、予算があまりなかった感じですが、表現はユニークで非常に優れています
キャストは素晴らしく、脚本は信じられないほど良いです
次々と登場するキャラクター(「あさぴん」など)たちは誰もが魅力的で、まるで高校時代の自分の友人のように思えました
監督(庵野は途中で辞任)と脚本家の交代にもかかわらず、『カレカノ』は第26話までほぼ魅力的な作品であり続けました
欠点はあるものの、ストーリーとキャラクターのおかげで、この作品はトップクラスにまで上り詰めています
ちくしょう、なぜもっと作らなかったんだ?
結末がないことに苛立ちや落胆を感じる人もいるかも知れません
そういう人は少し評価が下がるでしょう
5/5
Star Crossed Anime
アニメーションに関しては、放送期間の4分の3は素晴らしい出来でした
最高級の作画というわけではありませんが、表現力豊かで刺激的でした
しかし、エピソード19以降、カレカノはあらゆる点で崩壊し始めます
特に最終回はあまりにも酷く、アニメと呼ぶのもおこがましかった
カレカノの魅力はストーリーにあります
特にテンポの良さは特筆に値します
「かぐや様は告らせたい」が3シーズンかかったことを、カレカノは3話で成し遂げました
けれど、物語も19話あたりから崩れ始めます
「彼氏彼女の事情」の最初の4分の3は本当に素晴らしく、私のお気に入りのロマンスアニメです
このクォリティを最後まで持ちこたえられなかったのが残念です
68/100
Anime News Network
庵野秀明はキャラクターの開発、分析、解体に非常に興味を持っている人物です
「新世紀エヴァンゲリオン」のTVシリーズの最後の2話を見た人なら誰でも、カレカノがそれとよく似ていることが分かるでしょう
私たちはキャラクターの精神に視覚的に飛び込み、キャラクターが他人や自分自身、そして人生全般をどのように認識しているかについての大量のイメージ、独白を目撃することになります
このシリーズはユーモアのバランスもとても良く、特に雪野と2人の妹のやり取りは楽しい
これは非常に知的なドラマであり、アクションは全くありません。
キャラクター主導のアニメが好きでない場合は、他の作品を探した方がいいでしょう
myreviewer.com
新世紀エヴァンゲリオンの庵野秀明がロマンチックコメディを監督するなんて!
見る前は期待が高まりました
結論として、彼氏彼女の事情は低予算アニメの傑作です
アニメーターは限られた予算で最高の効果を得る方法を知っていて、一貫性を維持しています
また一般の視聴者に十分アピールできる内容にもかかわらず、新鮮で独創的で驚くほど良い作品です
これを見ながら、現代のアニメはなぜリスクを冒して、革新的なものを作れないのかを考えてしまいました
監督が交代し最後の8話は明らかに期待外れでしたが、カレカノの最初の18話は本当に特別で称賛に値します
7/10
視聴者のレビュー
「これは今までで最も好きなアニメで、私の心の中で特別な場所を占めています。素敵なストーリーとキャラクターで、素晴らしい成長物語です。結末に満足できないなら、原作を読むことを検討してください。まだたくさんのエピソードがあります」
「彼氏彼女の事情以来、庵野秀明は私のお気に入りの監督の1人となりました。私はこの作品が大好きですが、きちんと終わらせなかったことは残念。今でも続編を待っています」
「まず見る前に注意しなければならないのは、最後の8話は質が劇的に落ちることです。これはおそらく、その時点で庵野の関与が大幅に減ったためでしょう。しかしながら、それを考慮しても第18話は、有馬と雪野のカップルにとって理想的な結末となっています。恋愛ものは通常、2人の恋を成就させないために、あらゆる手段を講じてきますが、ここにはそのようなゴミ展開はありません。それが本当に爽快でした」
「時折挿入される信号機や工事標識のショットが、とても印象的でした」
「私はストーリーが完結しなかったことはあまり気になりませんでしたが、ほとんどの視聴者がイライラするだろうというのは分かります。また総集編は少しくどいと感じました。それ以外は、この番組は素晴らしい。キャラクターはよく描かれていて複雑で、筋書きは説得力があります。絵柄はコロコロ変わりますが、それでも一貫性があります。コミカルな場面は本当に面白くて、シリアスな場面は感動的でした。カウボーイビバップと並んで、私のお気に入りのアニメシリーズです。強くお勧めします」
「恋愛ものは好きではないのですが、最初から最後までとても楽しかった。一度は試してみることをお勧めします」
「エヴァンゲリオンのガイナックス制作で、監督が庵野秀明だと聞いて、非常に興味をそそられました。ありがたいことに期待は裏切られませんでした。私の唯一の不満は、画面上のテキストの量が多すぎることです。慣れていないと気が散ると思います」
「私は子供の頃に、このアニメが大好きでした。ストーリーは特に高校生は共感できると思います。浅葉や他のキャラクターもユニークで気に入っています。もはや不可能だとは思いますが、本当に最後まで見たいです」
「まあまあのアニメですが、結末が残念だったので7/10」
「アニメが本当に可愛くて、庵野秀明監督のセンスが感じられます。恋愛も可愛くて、メインキャラクターの物語も脇役たちの物語も、同じくらい楽しいです。特に雪野は好感が持て、感情移入しやすいです。とてもお勧めです」
「この番組はスタートは好調でしたが、終盤は崩壊します。メインキャラクターの重要性が低下し、サブキャラクターたちにばかり焦点が当たるようになります。雪野と有馬の関係は解決されず、最終話は低予算の奇妙なものでした。最後は制作スタッフが努力をやめたように感じました」
「カレカノは私が今まで見たアニメの中でも最高傑作の1つです。ラブストーリーは美しく展開され、ゆきのんの家族や浅葉など、脇役たちも面白かった。つばさはとても邪悪で可愛いです(笑)。このアニメの唯一の残念な点は結末です。全ての視聴者は続きを待ち望んでいます」
「これはロミオとジュリエット以来の最高のラブストーリーです。雪野と有馬はお互いの感情的なギャップを上手く埋め合っており、雪野のエネルギーは有馬を支え、有馬は雪野に自信を与えます。彼らはあらゆる点で完璧なカップルです」
「雪野を見ていると、自分自身に重ね合わせることが出来ました。それを認めるのは怖いことでしたが、同時に愛しくもありました。ティーンエイジャーは皆、ある程度は周囲に良く見られたいと思っていますが、雪野はその典型です。この作品はコメディの中に真実味があり、何時間でも見ていられます」
「これは本当にアニメが提供できる最高のものの1つなので、ほとんどの人がこの番組について知らないことは悲劇です」
「私が初めて彼氏彼女の事情のことを知ったのは、ガイナックスのウェブサイトでした。エヴァンゲリオンに続く作品ということで、見ずにはいられませんでした。婚約者と2人で座って、このシリーズを見るのは楽しかったです。少女マンガ好きにはお勧めです」
「極端なコメディとドラマのバランスが素晴らしいです。状況によってコロコロ変わるアートスタイルも良かった。これは誰もが見逃してはならない番組です。PS:『となりのトトロ』のファンは、第11話を見逃さないでください」
「カレカノには本当に驚かされました。キャラクターがこの作品をとても楽しくしていると思います。意志の強い雪野、オールラウンドな善人である有馬、超スマートな浅葉、狂ったようにムシャムシャ食べる超かわいい女の子のつばさ(フリクリのハルコ役も演じた新谷真弓の声は最高)。ぜひ見てください。ガイナックスの良さがぎっしり詰まっています」
「庵野はまさに神モードだった。このシリーズを見て過ごした時間は、本当に至福でした。この男のすることは全て、どこか私の心に響きます。これまで見た庵野作品の中で、もっとも楽しい作品かも知れません。人生でこのアニメに出会えて、本当に良かったと思っています」
「オリジナル作品でないにもかかわらず、庵野秀明のスタイルとトレードマークが上手く取り入れられています。登場人物の内省、精神分析、都市構造(電車、線路、電柱、街灯、信号機など)に対する彼の奇妙な執着。エンディングは実写映像になっており、『ラブ&ポップ』を思い出させます」
「このシリーズは皮肉にも、エヴァンゲリオン新劇場版よりも優れています」
「カレカノは予想外の傑作です。こんなに好きになるとは思っていませんでした。漫画のコマ挿入、写真のコラージュ、実写シーンなど、技術的な側面はまさに天才的。そして、第18話はめちゃくちゃ凄い。誰がこんなことを考えたの!?」
「彼氏彼女の事情」をAmazonビデオで視聴


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コメント
アニメを観てコミックを買った友人が多かった
原作の最後までは流石にやれなかったね
個人的には芝姫のババァ声にハマったw
アニメも漫画も前半はめちゃくちゃおもしろい
後半は・・・
そもそもアニメ放送時点では、原作がまだ連載中で、原作に追いついたから、それ以上ストーリー進められなかったような。
エヴァンゲリオン新劇場版でカレカノのBGMが流れたのはなんか嬉しかったな。
ある意味エヴァ以上に破綻して庵野、ガイナックスの限界が露呈した作品
実写ED、声優頼りのアバン・予告など序盤から省力化をやったてにもかかわらず本編が紙芝居化したりグダグダになってしまった
OPはいい曲だし序盤だけなら楽しいんだけどねえ