「トップをねらえ!」はアメリカでは、1990年3月にビデオでリリースされた
日本では1988年から1989年にかけて、全6話のOVAとして販売された
庵野秀明初監督作品
謎の巨大宇宙生物に侵略されつつある未来の地球
宇宙パイロット養成学校に通うタカヤ・ノリコは、メカが苦手な落ちこぼれだった
ところが新しく赴任してきたコーチに、パイロットとして大抜擢されて…………
シリーズ35周年を記念して、2023年5月26日から全国での劇場公開も決定
様々なパロディと本格的なSF設定、そして熱血が融合した「トップをねらえ!」
果たして海外ではどういう評価をされているのか?
「トップをねらえ!」
人類が宇宙に進出するようになった時代、地球は宇宙怪獣による激しい攻撃を受けていた
それに対抗するために、人類は最強型決戦兵器であるバスターマシン「ガンバスター」の建造を進めていた
タカヤ・ノリコは沖縄にある宇宙パイロット養成学校「沖縄女子宇宙高等学校」に通う女の子
彼女の父親・タカヤ・ユウゾウは「るくしおん」艦隊艦長で、宇宙怪獣の襲撃に遭い消息不明となっていた
ノリコは父を探しに行くために、宇宙パイロットを目指していた
しかし、臆病な性格でマシーンの操縦も苦手なノリコは、学校では落ちこぼれだった
そんなノリコの隠された才能に、コーチであるオオタ・コウイチロウは目をつける
コーチによる厳しい特訓と、憧れの「お姉様」であるアマノ・カズミとの交流によって、ノリコは才能を開花していく
そして学校の卒業を待たずしてパイロット候補生となったノリコは、戦場である宇宙へ旅立っていくが…………
タカヤノリコを演じるのは日高のり子
アマノカズミは佐久間レイ
ユングフロイトは川村万梨阿
オオタコウイチロウは若本規夫
キャラクター原案は美樹本晴彦
監督は庵野秀明
アニメーション制作はGAINAX
海外の評価
アメリカでは「Gunbuster」のタイトルでリリースされた
現時点でのIMDbのスコアは7.7/10
メディアの評価
THEM Anime Reviews
「トップをねらえ!」はありがちなストーリーを採用しそれを微調整して、面白く魅力的でまだ新鮮に見えるものを作成する優れた例です
タイトルそのものが「エースをねらえ!」への直接のオマージュです
このOVAシリーズは、非常によくできた奥の深いシーンの数々でいっぱいです
庵野秀明と彼のチームは、一見平凡なものを非凡なものに見事に変えました
また「ウラシマ効果」をストーリーに取り入れているのも、本作の特徴です
このような要素がフィクションに登場することは珍しく、ここでは効果的に使用されています
「トップをねらえ!」は古い作品ですが、キャラデザの出来も良く、アクションシーンも全て上手く作画されています
この作品はいまだに魅力的な高品質のタイトルです
5/5
Reel Rundown
時代を超越したガイナックスの名作
エヴァンゲリオンとグレンラガンの両方を生み出したスタジオのOVAシリーズは、ほぼ全てのアクションアニメに影響を与えてきました
「トップをねらえ!」は庵野秀明の監督デビュー作として、古くからのアニメ愛好家の間で有名です
6話しかないので一部のキャラクター(スミスなど)が十分に描かれなかったのは残念ですが、だからといってこの作品が劣っているということにはなりません
「トップをねらえ!」はアドレナリン全開の巨大ロボットアクションシリーズで、スタイリッシュなビジュアルと魅力的な主人公が、このシリーズをアニメ史上最高の名作の1つにしています
9/10
Washi’s Blog
「トップをねらえ2!」は好きでしたが、その前作は見ていませんでした
私は80年代のアニメに、それほど興味はありません
そのため「トップをねらえ!」の評判のよさは聞いていましたが、少し懐疑的でした
実際に見てみると、ほぼ全てのレベルで続編をはるかに超えていました
「トップをねらえ!」は最初はリラックスして見られるパロディとして始まります
メインは美少女キャラとファンサービスで、商業的な成功を第一に作られている印象でした
しかし、次第に死、愛、恐怖のテーマに正面から取り組み、よりハードで感情を揺さぶられる方向に進み始めます
個人的な悲劇と大規模な宇宙戦争の組み合わせは、非常に見ごたえがありました
最終話がモノクロであることはよく知られていて、見る前は不安でした
ところが実際には、テーマ的にも視覚的にも信じられないほど上手く機能しています
あなたがアニメファンなら、「トップをねらえ!」は必見です
Iridium Eye Reviews
ガイナックスの後期の作品(「エヴァンゲリオン」、「グレンラガン」など)と比較して、「トップをねらえ!」について語られる頻度は多くありません
確かに史上最高のアニメではないかも知れませんが、庵野秀明やガイナックスを語る時、決して欠かせない作品です
全体としてはところどころに古さを感じ、ファンサービス(未成年のヌードなど)も行きすぎているように感じます
しかし、ハードなSF要素と壮大なストーリーは素晴らしい
特に最終2話は見ごたえがありました
一番好きなシーンは、挿入歌「トップをねらえ! ~FLY HIGH~」をバックに、ノリコとカズミがガンバスターで宇宙怪獣と戦うシーンです
これには燃えました!
8/10
一般視聴者のレビュー
「見事なアニメーションで語られるシンプルだが心に残るストーリー。このシリーズがあまり人気がないのが残念です」
「エヴァンゲリオンよりずっといい!」
「これは私が見た中で最高のアニメであり、今まで見たほとんど全ての映画より優れています。エイリアンの侵略ものは何十回も作られてきましたが、キャラクターに焦点を当てたものはありませんでした。ノリコが苦難を乗り越え成長していく姿は感動的です」
「ガイナックスの最高傑作で、今でも好きなアニメです。庵野秀明の他の作品や巨大ロボットものが好きなら、見るべきです」
「ストーリーは平凡で少し感傷的すぎるように感じます。女の子たちの露出度の高い衣装も嫌でした。ただしガンバスターのアクションシーンは最高」
「エヴァンゲリオンファン必見のアニメです。この作品の大きなポイントの1つは、光速に近い速度での相対的な時間の経過です。主人公を残して、他のほとんどのキャラクターが年を取っていくのが切なかった。ラストは突拍子もないですが、とても爽快な気分になりました」
「ガンバスターの戦いは、今でもアニメの中で私のお気に入りの瞬間の1つです。また、このアニメは悪名高いおっぱいの物理学を持った最初の作品でした. キャラクターが動くたびに胸も動きます。これは当時としては珍しくて、衝撃的でした」
「インターステラーよりずっと前に、相対性理論をストーリーに取り入れた画期的な作品」
「ロボットはレトロなデザインですが、それも魅力です。アニメーションは十分に滑らかで、キャラクターデザインも素晴らしい。物語は全6話を通して、小規模なドラマから壮大なスケールへと発展していきます。欠点がないわけではありませんが、非常に楽しいアニメの名作です」
「ガイナックスかトリガーは、いつかリメイクして欲しい」
「これは単なるロボットアニメではなくタイムトラベルストーリーでもあり、最高の作品の1つだと思います。友達はおろか、愛する人とも一緒に過ごす時間を失っていくノリコたちの姿には涙が出ました。本当に感動的であると同時に悲しい物語です」
「私はこの作品が大好きです。ただし、ダイジェストである劇場版は酷い」
「率直に言って、ストーリーの前半は最悪で、ほとんど興味が湧きませんでした。しかし、後半は本当に素晴らしい。人類を脅かすエイリアンとの戦いで、時間に取り残されていくノリコが、それでも前進する姿は感動的でした」
「制作時期を考えると、アニメーションのクオリティは高い。最終話は白黒ですが、楽しみを損なうものではありません。ノリコは魅力的な主人公です。メカが格好悪いことだけが残念」
「最初のエピソードが痛々しいほど80年代で、全体のトーンの中で浮いている気がしました。それ以外は優れたアニメです」
「宇宙を舞台にした巨大ロボットアニメでは、最高の作品の1つ」
「露出度の高い衣装と、やたらと弾む胸。かなり良い作品ですが、11歳の子供には見せられません」
「ほとんどのSFが無視する相対的な時間の流れが描かれます。エピソードの最後にある科学講座も好きでした。そして結末はとても感動的です。エヴァンゲリオンほど有名ではありませんが、これも必見です」
「どのキャラクターも魅力的なので、非常に短いシリーズなのが残念。それでもノリコ、カズミ、ユングの関係は、とても上手く描かれています」
「弱虫だったノリコがヒーローに成長するまでを、わずか6エピソードで違和感なく描いたシナリオが見事。トップをねらえは私のお気に入りのアニメの1つであり、これほど楽しいアニメはほとんどありません」
「このアニメのペースは素晴らしい。無駄なシーンはほとんどなく、速すぎるとも感じなかった。短いシリーズなのに、主要なキャラクターも十分に描かれている。一晩で見られるのでお勧め!」
「戦闘シーンが緊張感があって、圧倒された。可愛いオープニングとダサい1話にすっかり騙された。最終的には壮大で感動的なラストを迎えた。アニメを愛する全ての人にお勧めできる名作」
「全てのアニメの中で最高だとは言いませんが、OVAで1本を選ぶならこの作品です」
「トップをねらえ!」をAmazonビデオで視聴
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コメント
元ネタのエースをねらえを知っとるんやろか?
パロディだとわからないと凡庸に見えたりするんだろうな。
時間の有り余る大学生時代、これのLDを通しで50回くらいは見た。
トップガン+エースをねらえ!でトップをねらえ!というタイトル
監督は当時、両方観てなかったんじゃなかったかな?うろおぼえ
作る側にいた岡田斗司夫による動画は必見。
ロボットで腕立て伏せするシーンはやっぱり笑ってよかったんや。
全編(後半も)ゲラゲラ笑って見るのが正解ならしい。
ウラシマ効果も超バトルも、超シリアスゆえにギャグと考えるといいようだ。
オネアミスの翼で借金をこさえたガイナックスが、ひたすら売れ線を狙って制作したOVA。6話しかないのは制作費がそこまでしか捻出出来なかったから。当時はパソコンでも電脳学園というクイズゲームを出して小銭を稼いでいた。
学園物の美少女スポ根風ロボットアニメて無茶振りからスタートじゃなかった?作品は後半に向けて緊迫感が一気に上がる庵野さんの最高傑作と思います。2は見事に後輩に受け継いでいて3さえ期待してます。
第一話、二話を真顔で乗り越えられるかが、カギ。最後まで見れば、ここを乗り越えた自分よくやった!と褒めたくなること確実。
エヴァ以上に庵野監督がやりたい放題なことやってしまったという作品。
はたして最後、あなたは画面に向かって拍手したい気持ちを抑えられるか?
当時見たときはあった各話後の科学解説みたいなのが、Amazonプライムビデオで見たときは なかった。
あの科学解説は理系で難しすぎて笑えてくる。
脚本岡田斗司夫となってるが、実際に書いたのはのちにガイナックス社長やったりガンダム0080ポケットの中の戦争の脚本を書いた山賀博之
こんな低予算作品に自分の名前を残したくないとプロデューサーの岡田名義にしたが、庵野が傑作に仕上げてしまって大いに後悔したという
おお、今日の書き込みだ!
実際の脚本は山賀さんだと知っていたけど、嫌がって岡田名義にした話は初めて知りました・・・・
ポケットといいこの人の脚本は考えさせられるね
3話と4話は山賀に丸投げだけど原作原案は岡田だよ
山賀が「え?岡田さんが全話やるんじゃないの?」って言ったら
岡田は「2話まで書いて満足した」って丸投げしたけど5話6話も原案やってる
4話までしか制作費がなかったはず。
5話以降の制作費を出す条件が「SKY HIGH」をかならず劇中で使うことで
あの気が抜ける歌をどうやって使うかって出した答えが、映像にぴったり合わせることで
無理やり盛り上げることだった。
実際その御蔭で燃える歌とみんなが錯覚してるw
単独で聴くと結構気が抜けるぞ。
歌詞の内容がシーンと逆なんだよなw