「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」はアメリカでは、2008年2月22日に限定公開された
日本での公開は2007年9月1日
脚本・総監督は庵野秀明
アニメーション制作はカラー
基本的にテレビシリーズの第壱話から第六話までのストーリーが踏襲されているが、全編に渡って再構築されている
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」4部作の1作目
果たして海外ではどういう評価をされているのか?
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」
14歳の少年・碇シンジは、3年間会っていなかった父・碇ゲンドウに呼び出され神奈川県第3新東京市を訪れる
その途中でシンジは巨大な謎の生命体「使徒」と遭遇する
間一髪のところをシンジは、迎えに来た葛城ミサトに救われる
NERV本部に到着したシンジに、最高司令であるゲンドウは汎用ヒト型決戦兵器・人造人間「エヴァンゲリオン」初号機に乗るように強要する
最初は拒んだシンジだったが、もう1人のパイロット・綾波レイが重傷を負っているのを見て、彼女の代わりにエヴァに乗ることを決意
シンジは何の訓練もしないまま、エヴァのパイロットとして使徒と戦うことになるのだが…………
碇シンジを演じるのは緒方恵美
葛城ミサトは三石琴乃
赤木リツコは山口由里子
綾波レイは林原めぐみ
碇ゲンドウは立木文彦
監督は摩砂雪、鶴巻和哉
脚本・総監督は庵野秀明
アニメーション制作はスタジオカラー
海外の評価
アメリカでは「Evangelion: 1.0 You Are (Not) Alone」のタイトルで公開された
現時点でのIMDbのスコアは7.5/10
ロッテントマトの批評家支持率は71%、観客支持率は85%となっている
メディアの評価
IGN
4つの映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」プロジェクトは、最終的にはオリジナルのストーリーに多くの変更を加えることが約束されています
ただし、この最初の映画はあまりいじくり回されていません
テレビシリーズの後半部分は曲がりくねった哲学的なものが全体を覆っていましたが、物語の序盤である本作ではそのようなものはかなり少ない
主にエヴァンゲリオンが巨大な使徒と戦うモンスター映画としてよく出来ています
本作の魅力はアクションと、それらを支える美しいデザインです
アニメーションの全てが完全に新しいわけではなく、多くはTVシリーズから引用されていますが、新作部分とシームレスに融合しています
その点でZガンダムの劇場用三部作よりはるかに優れています
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」は史上最高のアニメ映画ではないかも知れませんが、素晴らしい巨大ロボット映画であり、魅力的な巨大モンスター映画でもあり、エンターテイメントとしては十分以上です
8/10
Los Angeles Times
一見、この映画は非常に若い観客をターゲットにしているように見えるが、その精神的、哲学的な側面と形而上学的な雰囲気は、庵野監督が深遠なものを目指していることを示唆している
会話は主要な登場人物に厚みを持たせて効果的ですが、最初はストーリーを理解するのが難しい
それでもこの映画はシンジの複雑なジレンマと彼の成長を探求するにつれて、あなたを引き込みます
この物語には真の深みがあります
3/5
Antagony & Ecstasy
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」のもっとも優れている点は、SFアクションと生々しいキャラクターのドラマを融合させていることです
それらが同じ空間に存在することに、全く不自然さを感じませんでした
しかし、この映画の恐ろしいところは終わりが見えないことだ
この作品はシリーズの最初の映画として間違いなく有望ですが、それ自体が素晴らしい独立した映画であるように感じることは出来ません
7/10
Slant Magazine
庵野監督は説明することよりも挑発することに興味があり、本作でも正解はありません
エヴァンゲリオンと使徒との戦闘シーンやより優れた特殊効果を除いて、彼は新しいものを追加することを拒否しました
ここには新たな説明はなく、庵野がすでに提供したものをより良くパッケージ化したバージョンがあるだけです
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」は非常に魅力的ですが、根本的には無意味です
2.5/4
myReviewer.com
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を不必要なリメイク、手っ取り早い金儲けだと見る人もいるかも知れません
正直に言うと、最初にニュースを聞いた時、私もそう思いました
しかし、この映画はおなじみの物語に新しい命を吹き込み、新しい観客に向けて再び活気を与えています
エヴァンゲリオンは今でも素晴らしく見えます
そして、昔からのファンにとっても、最初の6つのエピソードにひねりを加え、新鮮に楽しめるものになっています
物語を未知の領域に導く第2作が待ち遠しい
9/10
観客のレビュー
「新世紀エヴァンゲリオンのファンなら、この最初の劇場版に失望しないでしょう。ストーリーは若干の違いがありますが、予算ははるかに大きくなり、手描きのアニメーションとCGがシームレスに融合し、視覚的に素晴らしいです」
「これは間違いなくシリーズのファン向けに作られたタイプの作品なので、最初にオリジナルのTVシリーズを見ることをお勧めします。その方がこの映画は楽しめると思います」
「TVシリーズの最初の6つのエピソードが描かれていますが、ストーリーテリングの深みは減り、巨大ロボットの戦闘シーンに重点が置かれています」
「オリジナルのシリーズのキャラクターは誰もが深い欠陥を持っていて、それがこの作品の見どころだと多くの人が言う。でも正直、私はそんなドラマは退屈でした。この映画はエヴァと使徒の戦いに焦点が絞られていて、非常に楽しめた」
「最高の日本のアニメ」
「この新劇場版はオリジナルから変わらぬよく出来たストーリー、改善されたアニメーション、深みのあるキャラクターを備え、TVシリーズより間違いなく良くなっています。私はありのままに楽しんだ」
「画期的なシリーズの見事に復元され強化された劇場版。ラミエルは私のお気に入りの使徒だったので、最後の戦いは興奮した」
「個人的にはTVシリーズより映画の方が好きです」
「これは美しくアニメーション化されたエヴァンゲリオンの正典へのエキサイティングな入り口です」
「初めてエヴァンゲリオンを見たような気分を味わいました」
「素晴らしいスペクタクルであることは間違いないが、主人公の泣き言にはうんざりした」
「これは単なる巨大ロボット映画ではなく、宗教的なテーマを効果的に加えた奥深く感動的な作品です。9.8/10」
「今までエヴァンゲリオンを見たことがなかったので、この映画に何を期待すればいいのか分かりませんでした。しかし、機械都市や生物兵器など、この映画の全てのアイデアに愕然としました。世界一泣き言を言う主人公や説明が不十分な結末にはガッカリしましたが、ビジュアルは私が今まで見たアニメの中で最高のものでした」
「名作の完璧なリメイク」
「TVシリーズはキャラクターの内面を深く描いた野心的な作品でしたが、この映画は刺激のないアクション映画のように感じました。とはいえまだ1作目なので、今後に期待します」
「初心者のための素晴らしいリブート作品」
「TVシリーズを見るのが面倒な人にとっては、これが最良の選択肢です」
「シンジが弱虫だという意見が多いですが、私はそう思いません。彼は自分の仕事をやり遂げています。普通の少年がこんな状況に投げ出されて、泣き言を言うのがそんなにおかしいですか?」
「ビジュアルが素晴らしい。オリジナルシリーズを忠実に再現し、余すところはありません。私は10年近くエヴァンゲリオンの熱心なファンですが、この映画は決して失望するものではありませんでした!」
「新劇場版のスタートは非常に上手くいきましたが、TVシリーズのように中途半端に終わらないことを願っています」
「正直、見るのをためらっていました。これはファンから金をむしり取ろうとする試みにすぎないと思い込んでいたからです。私は間違っていました。むしろTVシリーズよりも、こちらの方が好きです」
「美しいアニメーションとまともなストーリーですが、あらゆる意味で焼き直しのように感じました」
「少年が大人の世界に放り込まれる素晴らしいストーリー。私はロボットものは嫌いですが、エヴァンゲリオンは別です」
「新世紀エヴァンゲリオンが現代的なアニメーションでアップグレードされていて素晴らしい。唯一の不満はユーモラスなシーンがカットされていることです」
「TV版と期待していたほど違いがなく、ガッカリしました。とはいえ、続編がどうなるかは楽しみにしています」
「CGを利用して庵野秀明は元のシリーズでは不可能だったビジュアルを実現しました。ファンはもちろん初心者も気に入るはずです。全体としてオリジナル・シリーズの素晴らしい改良版です」
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コメント
「新作が見たいのに、同じものをリファインってなんてムダを…」と思ったけど、映画を観た後でTV版を久し振りに見たら凄く絵が古くて物凄くビックリした。
記憶が大きく美化されていたらしい。
このころはまだ唯のリメイクだと思っていたっけ。
新しく追加された要素を邪魔とさえ思っていたけど、最後まで見れば驚くほど首尾一貫して別の物語を紡いでいる。
序で好きな所はヤシマ作戦で山が解けてくシ-ンが衝撃だった
後、作戦会議でミサトの部下らしきおっさん達が出てきたのも良かった