Netflixでオリジナル映画「浅草キッド」が配信された
芸人・ビートたけしが浅草で師匠である深見千三郎と過ごした若き日々を描いた本作
タケシ役を柳楽優弥
深見役を大泉洋
劇団ひとりが監督・脚本を手がけた話題作だ
配信以来、日本ではNetflixの人気ランキングで連日1位
称賛の声が飛び交っている
それでは「浅草キッド」の海外の評価はどうなのだろうか？
ビートたけしも劇団ひとりも、日本のようには知られていないはずだ
また漫才という独特の文化
ちょっと難易度が高い気がする
果たして海外の人々は「浅草キッド」をどう評価したのか？
作品解説
昭和40年代、大学を中退したタケシは、ストリップ劇場の浅草フランス座でエレベーターボーイをやっていた
そこでタケシはフランス座の座長の深見千三郎のコントにほれ込む
タケシはエレベーターの中で、弟子入りを志願する
深見はタケシの前で、タップダンスを踊って見せて、芸人になりたいならこれぐらいやってみせろと言う
その日からタケシはタップダンスの猛特訓を始めた
そんなタケシを深見は目をかけるようになった
深見に弟子入りし、舞台に立つようになったタケシ
最初はぎこちなかったものの、メキメキと実力をつけていった
フランス座にはタケシ目当ての客まで訪れるようになった
深見はそれを我がことのように喜んだ
しかし、次第にフランス座の経営は傾いていった
自分がフランス座を支えなければ
そう考えるタケシ
そんな時、フランス座の元先輩であるキヨシが、タケシを訪ねてきた
キヨシは自分と漫才のコンビを組まないかと言う
師匠は漫才を低俗だと嫌っていた
最初はタケシもその誘いを断るのだが…………
原作はビートたけしの自伝「浅草キッド」
若きタケシを演じるのは柳楽優弥
師匠である深見千三郎を演じるのは大泉洋
監督・脚本を手掛けたのは劇団ひとり
海外の評価
現時点でのIMDbのスコアは7.1/10
高い数字なのだが、投票者が317人と他の作品と比べるとかなり少ない
レビューを書いている人も2人だけだった
ロッテントマトは批評家支持率も観客支持率も表記なし
ユーザー投票は0人だった
やはり海外では作品の知名度は、残念ながら低いようだ
メディアの評価
Ashley Manning
素晴らしいシーンがたくさんあります
エレベーターの中でタップダンスをするシーンは、魔法のように見えます
劇団ひとり監督はある瞬間に魔法のリアリズムを盛り上げ、それをさらに高めます
弾力のあるエネルギッシュな音楽もあります
有名になった北野は浅草に戻り、師匠と感動的な再会をします
北野武が誰であるか、また彼のコメディアンとしての歴史を知らなくても、浅草キッドは感動的な伝記です
あなたは北野という人物について理解し、彼のことをもっと知りたくなるでしょう
これは本当に感動的で刺激的な物語です
Brightshub
北野が「HANA-BI」や「菊次郎の夏」などのヒット作で、映画製作者として国際的に有名になるずっと前に物語は終わるにも関わらず、「浅草キッド」はファンに少なくとも一つは素晴らしい宝石を提供します
彼のタップダンスのバックグラウンドを知らなかった人なら誰でも、「座頭市」のセンセーショナルで見たことのないフィナーレのインスピレーションが、どこから来たのかを察することが出来るでしょう
film-rezensionen.de
「浅草キッド」は日本人監督兼コメディアンである北野武の伝記です
劇団ひとり監督は何とか懐かしい雰囲気を作り出していますが、残念ながら似たような映画のパターンから抜け切れていません
ただし少なくとも演技の面では説得力のある映画になっています
The Biopic Story
漫才の魅力は翻訳で失われるかも知れませんが、タップダンスの魅力は普遍的です
High on Films
「浅草キッド」は構造的、またはストーリーの観点からは突出したものはありません
しかし、弟子のタケシと師匠の深見との関係性と、フランス座の世界との相互作用への感動的で楽しい探求です
Hollywood Gossip
国際的な映画作家としての北野武の伝記を期待している人はガッカリするでしょうが、若くて意欲的なコメディアンとしての彼の初期のキャリアに興味がある人は満足するでしょう
Ready Steady Cut
全体的に「浅草キッド」はテレビや芸能界の裏側にある現実を描いた優れた作品です
もしお笑いやコメディが好きなら、この映画はあなたのものです
しかし、本作で深く掘り下げられるのは「人生」という本当の悲喜劇なので、大声で笑うことは期待しないでください
Watching Asia Blog
「浅草キッド」は北野武のキャリア全体ではなく、伝説の謙虚な始まりに焦点を当てています
師匠と弟子の関係を中心とした感動的なストーリーです
Leisure Byte
「浅草キッド」は日本最大の映画スターで映画製作者の初期のキャリアに光を当てた優れた伝記です
この映画には素晴らしい脚本、素晴らしい演技、そして素晴らしい撮影が含まれています
FilmTotaal
北野映画のような視覚的なセンスはありませんが、見た目は美しく滑らかです
暖かみのある色調と魅力的なタップダンスで、視聴者を1970年代の日本に連れ戻します
映画のラストシーンは称賛に値します
深見師匠とタケシの思い出を描いた印象的な長回しです
「浅草キッド」は視聴者に心地よい感情を残し、柳楽優弥の的確な演技によって、北野作品を再発見したような新鮮な感覚もあります
まとめ
たけしはやはり海外では、映画監督や俳優として名が知られているようだ
そういった面が全く触れられていないことに、物足りないという意見もあった
しかし、全体的には好評
予測可能だが暖かい感動的な作品だという声が多かった
ただし一般視聴者の感想はほとんど見つけられなかった
やはり海外では注目度が低かったようで、その点は残念だ
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