ウィル・スミスとマーティン・ローレンス主演
「バッドボーイズ」シリーズ17年ぶりの続編
ところがそんなブランクを感じさせないほど、2人の呼吸はバッチリ
軽快な掛け合いを見せてくれる
ストーリーもなかなか凝っている
衝撃の展開も用意されていて楽しめた
今回は敵がかなり強く、スリリングだった
派手なアクションも多い
またマイクとマーカス、2人の友情をじっくり描いているのが好感が持てた
全体的には1と2のいいとこどり
続編としては上出来なものとなっている
シリーズのファンならば、存分に楽しめるだろう
予告編
作品情報
作品名「バッドボーイズ フォー・ライフ」（原題Bad Boys for Life）
監督：アディル・エル・アルビ＆ビラル・ファラー
キャスト：ウィル・スミス、マーティン・ローレンス、ヴァネッサ・ハジェンズ、アレクサンダー・ルドウィグ、ジョー・パントリアーノ
上映時間：113分
制作国：アメリカ（2020年）
ざっくりあらすじ
マイアミ市警のマイク・ローリーとマーカス・バーネット。長年バッドボーイズとしてコンビを組んできた2人だが、マーカスは引退を考えていた。そんな時、マイクが命を狙われて………………
感想（ここからネタバレ）
「ターミネーター ニュー・フェイト」「メン・イン・ブラック インターナショナル」「ランボー5 ラスト・ブラッド」「チャーリーズ・エンジェル」
多くの続編やリブート作が爆死する中で、「バッドボーイズ フォー・ライフ」は関係者の予想を上回る大ヒットを記録
早くも続編が企画されている
新たな脅威
マイアミ市警のマイク・ローリーとマーカス・バーネット
”バッドボーイズ”という異名を持つこのコンビは、年を重ねたがいまだにトラブルメーカーだった
そんなマーカスにとうとう孫が出来た
これからは家庭を第一にしたい
マーカスは引退を決意する
だが、マイクは納得できない
自分の相棒はマーカスだけだ
駆けっこでどちらが勝つか
それで引退するかどうかを決めよう
酔ったマイクがそんなことを言いだした
ハワード警部の合図で2人は走り出した
マイクがリードしている
「そら、見たことか！！」
マイクが得意げに言った
その時、いきなり現れた黒づくめのバイクの男が、マイクを銃撃した
マイクは銃弾を食らって倒れた
病院に運ばれたマイクは、かなり危ない状態だった
マーカスは教会に行って、必死に神に祈った
「マイクを助けてください。もう二度と暴力は振るいません」
6ヶ月後、マイクは現場に復帰した
マイクが入院している間に、多くの警察関係者が同じ暗殺者と思われる人物に殺害されていた
絶対に犯人を挙げてみせる
そのためにはマーカスの力が必要だ
ところがマーカスは引退を決めていた
もう暴力は振るわないと、神と約束したからだ
代わりにマイクは若手エリート捜査官で新たに結成されたAMMOに配属されるのだが………………
「バッドボーイズ」シリーズ
「バッドボーイズ」（1995年）
記念すべきシリーズ1作目
マイケル・ベイの監督デビュー作
派手なアクション、ノリのいい音楽、テンポの良さ
そして主役2人の軽妙な掛け合い
一級の刑事ドラマとなっている
マイケル・ベイもウィル・スミスも、ここからスターダムを駆け上がっていった
「バッドボーイズ2バッド」
8年ぶりの続編
この作品はとにかく派手
大がかりなアクションにギャグの連打
もはや刑事ドラマを逸脱した悪ノリ感が凄い
さすがにやりすぎの気はするが、そのノリを受け入れられるなら楽しめる
ウィル・スミス
もはやハリウッドを代表する大スターであるウィル・スミス
出世作となった「バッドボーイズ」のマイク・ローリー役として戻ってきた
リッチでプレイボーイ
悪党には容赦しない
すぐに暴走してマーカスを困らせる
年は取ったが、ちっとも変っていない
相変わらずの”悪ガキ”だ
それが嬉しい
相変わらずのマイク
だが、やはり何もかも同じなわけではない
前作から17年という年月
背負った人生というものを感じさせる
今回はマイクの過去が大きく物語に関わる
そして明かされる衝撃の事実
マイクは過去と対峙することになる
マーティン・ローレンス
マイクの良き相棒で、家庭第一のマーカス・バーネット
こちらもちっとも変っていない
そう言いたいところだが、ぶっちゃけ太ったな！！
娘に孫が出来て、とうとうお祖父ちゃんに
それを機に引退を考えるようになる
ここ最近はスクリーンではご無沙汰だったマーティン・ローレンス
元気な姿が見れて嬉しい
ウィル・スミスが主役と思われがちな「バッドボーイズ」
だが、この人がいなければ始まらない
家庭優先
情の深い性格
相棒への信頼
本作はシリアスな展開が多かったが、マーカスが絶妙に中和して笑いを取っていた
ハードなストーリー
17年ぶりとなる「バッドボーイズ」
ぎこちない雰囲気になっているのではないか
そんな懸念は始まってすぐに霧散される
マイクとマーカス
2人の息はピッタリ
まるでシリーズがずっと続いていたかのように違和感がない
懐かしい面々
「バッドボーイズ」に戻って来たな
そんな同窓会気分は、序盤で吹っ飛ぶ
マイクがいきなり撃たれた
これマジで死んだんじゃね？
観客全員が何事かと思っただろう
開幕早々の強烈なパンチに、一気に目を覚まされた
気づけば「バッドボーイズ フォー・ライフ」のストーリーにのめり込んでいた
懐かしのメンバーが集まった同窓会映画
そんなしょぼい作品ではなかった
本作のストーリーはかなり凝っていて、見ごたえのあるものとなっている
友情
ド派手なアクション
悪ノリのギャグ
シリーズの生みの親マイケル・ベイは、スケールの大きな娯楽作品が得意だ
だが、ちょっとキャラクター描写がおざなりなところがあった
「バッドボーイズ」を新しく引き継いだアディル・エル・アルビ＆ビラル・ファラーの監督コンビ
ベルギー出身でこれがハリウッド・デビューとなる
この新鋭の監督コンビは、本作で見事な手腕を発揮して見せた
アクションとギャグ
マイケル・ベイのいいところを引き継ぎながら、キャラクター描写に力を入れている
マイクとマーカスの友情が作品の肝
監督はインタビューでそう語っている
そのおかげでハードなストーリーながら、暖かいものが根底に流れている
マイケル・ベイにない持ち味
新人監督コンビの起用は大成功といったところだろう
新たな仲間
マイアミ市警のエリート・チーム「AMMO」
マイクはそこに配属される
捜査員は年下ばかり
コンピューターやドローンを駆使し、銃の弾はゴム弾
昔ながらの捜査のやり方をするマイクとは正反対
両者はギクシャクする
しかし、マーカスも合流し、捜査を共にするうちに、じょじょに信頼関係が芽生えてくる
新しいやり方と古いやり方
どちらも長所があり短所がある
次第にお互いを認め合う
このあたりの展開も新味があって面白かった
「AMMO」のメンバーもかなり個性的
リーダーのリタとマイクとの関係が、今後どうなるのか気になるところだ
ド派手なアクション
銃撃戦
カーチェイス
派手なアクションももちろん用意されている
どんなハードな場面でも笑いを忘れない
その辺りも「バッドボーイズ」らしかった
火薬の量はマイケル・ベイに比べるとスケールダウンした印象だが、これ以上やったら刑事ドラマの域を超えてしまうだろう
とはいえスケールの大きな見せ場もちゃんとある
中盤のカーチェイスだ
ロケットランチャー
ヘリコプター
大がかりな仕掛けにワクワクした
特にマイクとマーカスのサイドカー付きのバイクのアクションは、様々なアイディアが盛り込まれていて面白かった
笑いとスリル
絶妙なシーンに仕上がっている
最悪の敵
本作の敵はかつてマイクたちによってカルテルを壊滅させられた女イザベル
そして、その息子のアーマンドである
この親子がかなりヤバい
イザベルは「魔女」と呼ばれるいかれた女
アーマンドは凄まじい戦闘力を持った暗殺者
2人はカルテルを壊滅させた関係者に復讐を誓い、1人1人暗殺していく
こんな最悪の敵にバッドボーイズは勝てるのか
かなり緊迫感のある展開となっている
シリーズ1作目から出演している数少ないレギュラー
まさかあの人まで犠牲になるとは、本当に度肝を抜かれた
容赦のない展開だ
マイクやマーカスと同じく、犯人に憎しみを覚えた
だが、終盤で物語は思いもよらない展開を見せる
何人もの関係者を殺してきた最悪の暗殺者、アーマンド
彼がマイクの息子だというのである
最後はアーマンドを倒して、スカッと終わるのだと期待していた
しかし、彼は改心して生き残った
この怒りをどこへ向ければいいのか
ちょっとスッキリしないものを感じた
どうやらアーマンドは、すでに決定している次作で活躍しそう
どんなストーリーになるのか見当もつかない
これがシリーズにとって、いいのか悪いのか
今後の展開を見守るしかなさそうだ
まとめ
17年ぶりの「バッドボーイズ」の続編
十分に上出来な部類だった
マイクとマーカス
「バッドボーイズ」の2人が相変わらずで嬉しい
ストーリーも面白かった
今後、シリーズがどういう方向に向かうのか楽しみだ
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/bad_boys_for_life
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/369720
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