Netflix「エクステリトリアル」ネタバレ感想 サスペンスとしても、ミステリーとしても極上!!

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Netflixオリジナルのドイツ映画
元軍人のザーラは息子のジョシュを、アメリカ領事館の中で見失い…………

息子は一体、どこへ!?
二転三転するストーリーが素晴らしい

主演のジャンヌ・グルソーが迫力のアクションを披露
必死に息子を探す母親としての演技も見事だった
アメリカ領事館という閉鎖された空間
味方は誰もいない
主人公の絶望感が凄まじい
全く先の読めない展開で、ミステリーとしても面白い
伏線の貼り方も見事
そして、明らかになる衝撃の真相
ドイツ映画のクォリティの高さを改めて思い知らされた
サスペンス、ミステリー、アクション
三拍子が揃った良作だ

予告編

Exterritorial | Official Trailer | Netflix

作品情報
作品名「エクステリトリアル」(原題Exterritorial)
監督:クリスティアン・ツバート
キャスト:ジャンヌ・グルソー、ダグレイ・スコット、レラ・アボファ、カヨデ・アキニェミ、アナベル・マンデン
上映時間:109分
制作国:ドイツ(2025年)

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ざっくりあらすじ

元軍人のザーラはアメリカ領事館の中で、息子のジョシュを見失う。必死に捜索を続けるが、誰も息子の姿を見ていないと言い…………

感想(ここからネタバレ)

ドイツ映画の実力は侮れない…………

「エクステリトリアル」

ザーラは元軍人のシングルマザー
彼女はかつてアフガニスタンに派兵されて、1人だけ生き残った

その日、ザーラは6歳の息子ジョシュを連れて、フランクフルトのアメリカ領事館を訪れた
亡くなったジョシュの父親の祖国アメリカで、ザーラは再出発するつもりだった
領事館でザーラは何時間も待たされた
ジョシュは退屈して、落ち着きがなくなった
仕方なくザーラはジョシュを、子供の休憩所で遊ばせた

ザーラがコーヒーを買って、戻ってきた時だった
休憩所にジョシュの姿はなかった
ザーラは必死に息子を探した
どこにも見当たらない
大使館の職員に聞いても、知らないという
動揺しているザーラのところへ、警備主任のエリックがやってきた
エリックは親身に話を聞いて、防犯カメラをチェックしてくれた
だが、驚いたことにカメラに映っているのはザーラだけで、ジョシュの姿はなかった
受付の男もザーラは1人で来たと証言
ザーラは必死にそれを否定したが…………

作品解説

監督は「コリーニ事件」などのクリスティアン・ツバート

ザーラ・ウォルフ

元軍人で特殊部隊に所属していた
アフガニスタンでアメリカ人の恋人を失い、戦場でのPTSDに苦しんでいる
6歳の息子ジョシュを大切にしている
アメリカで再出発するために、アメリカ領事館を訪れたが…………

演じるのは「バーバリアンズ -若き野望のさだめ-」などのジャンヌ・グルソー
息子を見失った母親を熱演
身体を張ったアクションも見せてくれる

エリック・キンチ

アメリカ領事館の警備長
親身になって、ザーラの息子を探してくれるが…………

演じるのは「バチカン・テープ」などのダグレイ・スコット

ドイツ映画

Netflixはドイツ映画を何本か配信していて、なかなか良作が多い
特に「西部戦線異状なし」と「ブラッド・アンド・ゴールド ~黄金の血戦場~」はお勧め
本作でもドイツ映画のレベルの高さを、改めて思い知らされた

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失踪

愛する息子が失踪
序盤から手に汗握る展開
この映画が素晴らしいのは、事件がアメリカ領事館の中で起こること

周りは外国人ばかり
ドイツ警察は介入できない
一度外に出たら、二度と入れないかも知れない

主人公の孤独と絶望感が、ひしひしと伝わってくる見事な設定である
このシチュエーションは異国で妻を見失うロマン・ポランスキー監督のサスペンス「フランティック」を彷彿とさせる

また領事館という閉鎖空間を舞台にしているところは、列車を舞台にしたアルフレッド・ヒッチコック監督の名作「バルカン超特急」にも通じるものがある
いずれにせよ、サスペンスを際立たせる見事なシチュエーションだ

ミステリー

冒頭でザーラが戦場でのPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患い、精神が不安定であることが示される
そのことがミステリーとして、非常に上手く機能している

警備長のエリックが言うには、防犯カメラに映っているのはザーラだけだった
ザーラは息子を連れず、1人で領事館を訪れたというのだ
観客はザーラの精神の不安定さを知っているため、今まで起こったことの全てが怪しく思えてくる
全部がザーラの妄想だったのか?

そこからの二転三転するストーリーが見事
完全に騙されるところだった
伏線の回収も素晴らしく、事件の真相には驚かされた
ミステリーとしても見ごたえのあるものになっている

母親

本作で素晴らしいのは、やはり主演のジャンヌ・グルソー
息子を案じる母親を見事に演じている
絶対に諦めない母としての執念は、非常に印象的だった
その上で身体を張ったアクションもこなすのだから凄い
最後の絶体絶命の中での大逆転は、本当に爽快で感動的だった

まとめ

Netflixのドイツ映画
サスペンスとしてもミステリーとしても、クォリティが高い
1人の母親のドラマとしても見ごたえがあった
エンターテイメントとしても申し分ない良作だ

Exterritorial (2025) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/exterritorial
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/399908

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