Netflix「フィール・ザ・ビート」ネタバレ感想 心暖まる最高のダンス・ムービー!!

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Netflixオリジナル映画
話題になってないけど、一応見ておくか
そんな風に、全く気乗りせずに見たのだが…………

めちゃくちゃ最高だった!!

笑えて、泣けて、ハートウォーミング
始まって5分で、この映画は当たりだと直感
ダンス映画は好きだが、かなり上位の出来栄え
才能も技術もない女の子たちが、ダンスで全国大会を目指す
途中から主人公の気持ちになって、子供たちを応援してしまった
ダンスシーンも見ごたえ十分
主演のソフィア・カーソンも魅力的で、素晴らしいダンスを披露してくれる
子供たちも個性的
家族で見るのにもピッタリの映画
それにしても、とんだダークホース作品が現れた
ダンス映画や「がんばれ!ベアーズ」「スクール・オブ・ロック」が好きな人は必見
というか、この映画を嫌いになる人っているの?


予告編

『フィール・ザ・ビート』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「フィール・ザ・ビート」(原題Feel the Beat)
監督:エリサ・ダウン
キャスト:ソフィア・カーソン、ウォルフガング・ノヴォグラッツ、ドナ・リン・チャンプリン、レックス・リー
上映時間:109分
製作国:アメリカ(2020年)

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ざっくりあらすじ

ブロードウェイでプロのダンサーを目指すエイプリルは、オーディションで大失敗する。失意の中、故郷のウィスコンシン州に帰ってきたのだが…………

感想(ここからネタバレ)

思わぬダークホース
完全にノーマークだった
見逃さなくて本当に良かった

故郷へ

エイプリルは才能あふれるダンサーだが、なかなか日の目を見なかった
このままではアパートも追い出されてしまう
今日はブロードウェイで大切なオーディション
ところが大雨でタクシーが捕まらない
そんな時、同じようにタクシーを待っている婦人がいた
目の前に止まったタクシーに、エイプリルは強引に割り込み乗り込んだ

「今日は大切な日なの!!許して」

ずぶ濡れの女性を残し、タクシーは発進した

オーディションは順調で、エイプリルは最終選考に残った
最後の審査員が到着した
ルース・ジマーという有名な演出家だ
エイプリルは目を疑った
ルースはさっきタクシーを取り合った、あの婦人だった

「あなたは失格。もう、どんな舞台にも立たせない」

エイプリルはすがって謝ったが、その拍子にルースは舞台から落ちた
ルースは手首と足を骨折
その一部始終を撮った動画は、youtubeでバズった

もう舞台に立つことは出来ない
家賃も払えない
エイプリルは失意のまま、故郷のウィスコンシン州に帰った
父親は暖かく迎えてくれた

生まれ故郷の町、ニューホープ
そこは田舎だった
町の人々はエイプリルのことを、ブロードウェイで成功しているダンサーだと思い込んでいる
エイプリルは肩身が狭かった

小さな頃、エイプリルが通っていたニューホープ・ダンス・スタジオ
その指導者であるバーブは、エイプリルと再会して大喜び
もうすぐダンス大会があるので、子供たちに指導して欲しいという
エイプリルは全く興味がなかった

ところが大会の概要を見て顔色が変わった
全国大会の審査員には、有名なウェリー・ウォンがいた
指導者共演の部で、彼の目に留まれば、ステージに取り立ててもらえるかも知れない
エイプリルは指導を引き受けた
最初の地区予選まで、あと5日
だが、スタジオの女の子たちのダンスは、目を覆いたくなるほど下手くそだった…………

エイプリル

ブロードウェイでプロのダンサーを目指している
完璧主義
有名なルースを怒らせたせいで、舞台に上がれなくなる
演じるのはディズニー・チャンネルのテレビ映画「ディセンダント」で注目されたソフィア・カーソン
劇中では見事なダンスを披露

全国大会へ行けば、有名なウェリー・ウォンの前でダンスを踊れる
その目的のため、厳しく子供たちに指導する

バーブ

ニューホープ・ダンス・スタジオのオーナーで指導者
エイプリルも幼い頃、教わっていた
温厚で呑気な性格
子供たちへのダンスの指導も緩い

最初は何の取柄もない女性に見えたバーブ
だが、子供たちへの愛情は本物だった
印象的だったのはエイプリルの厳しさに嫌気がさした子供たちを優しく諭すシーン

「エイプリルは子供の頃から必死に頑張って、そのうちに忘れてしまったの。完璧じゃない人もいるってことを。だから、今はみんなが我慢してあげてね」

それを偶然聞いてしまうエイプリル
胸を打つシーンだった

ニューホープ・ダンス・スタジオ

落ちこぼれたちが大会での勝利を目指す
この作品は「がんばれ!ベアーズ」、「スクール・オブ・ロック」、「ピッチ・パーフェクト」と同じ系譜である
定番ではあるが、王道の面白さがある
好きな人にはたまらない


そして、エイプリルが指導することになるニューホープ・ダンス・スタジオの子供たちも個性的
特に印象的だったのがサラ
エイプリルの元カレのニックの妹
サラはエイプリルに憧れて、ダンスを始めた
しかし、エイプリルは何も言わず消えてしまった
ずっと傷ついていたサラは、再会したエイプリルに反発する

全国大会を目指す
それはあくまでブロードウェイに返り咲きたいというエイプリルの都合だった
そのため生徒たちには全く興味がなく、名前すら覚えようとしなかった
冷たい態度で厳しく指導するエイプリル
子供たちの心は離れていった

だが、特訓を重ね、予選を勝ち抜いていくことで、子供たちも本気で全国を目指すようになる
子供たちの前で、自然と笑顔を見せるようになるエイプリル
エイプリルと子供たちの心が通い合っていく姿が印象的だった

生徒の中に耳の聞こえない女の子がいた

「そんなのでダンスが踊れるの?」

冷たく言い放つエイプリル
しかし、子供たちと交流を重ねるうち、エイプリルは手話を交えて指導するようになる
子供たちとエイプリルの絆が強くなっているのを象徴する見事な演出だった

町の人たち

ウィスコンシン州の田舎町
はっきり言って冴えない町だ
町の人たちも田舎者でダサい
ニューヨークとはまるで違う

ところが物語が進むうちに、町の人たちが好きになっていった
子供たちを町全体で応援
勝っても負けても、暖かく迎えてくれる
「予選大会4位おめでとう」の垂れ幕には笑ってしまった(参加しているのは4チームだけ)

そして、エイプリルが高校時代に付き合っていたニック
プロのダンサーを目指すため、メールで別れを告げた相手だ

(メールでごめんなさい。別れましょう)

このニックが本当にいい奴
仕事しながら、サラたち妹の面倒を見る
エイプリルとニック
二人が再び惹かれあっていく姿も微笑ましかった

ダンス

最初の予選で無様なダンスを披露したニューホープ・ダンス・スタジオの子供たち
その下手さは清々しいほどだった
指導者共演の部で取り返せる
エイプリルは自信満々だったが、審査員から「指導者が目立ちすぎ」とダメ出しを受ける(笑)

相手チームの失格という幸運で、次の予選にかろうじて進むことが出来た
チームはボロボロだったが、次第に子供たちも本気で全国を目指すようになる
そこからの特訓が熱い
この手の作品は特訓シーンが大きな見どころ
子供たちが上達していく姿が、軽快にテンポよく描かれ、見ていてとても楽しかった

大会のダンスシーンも見ごたえ十分
ニューホープ・ダンス・スタジオだけでなく、他のチームも見事なダンスを見せてくれる
振り付けもバラエティ豊かだった

そして、全国大会へ進み、ついにウェリー・ウォンの前で踊れるところまで辿り着いた
ニックは控室にエイプリルを呼びに行く
そんなニックにエイプリルは「怖い」と言う

ウェリー・ウォンの前で踊ることに緊張しているのか
だが、そうではなかった

ブロードウェイで踊っていた時、観客は誰もコーラスラインの自分になど期待していなかった
でも、今では町のみんなが自分に期待してくれている
その期待に応えられるだろうか
エイプリルの頭から、いつの間にかウェリー・ウォンのことは消えていた

そして、その後にエイプリルが子供たちと踊るダンスが、美しくて感動的
この作品の最大の見せ場といっていい
子供たちとのコンビネーションも、最初の予選と比べて、まるで別物
強い絆と一体感が感じられた
見ていて知らずに涙が出た

まとめ

思わぬダークホース
こんなに面白いとは思わなかった
大好きな作品である
エンディングでのみんなのダンスシーンも楽しい
見終わって心が暖まる
埋もれてしまうには、あまりにもったいない作品だ


Feel the Beat (2020) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/feel_the_beat
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/372962

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