Netflix「忍びの家 House of Ninjas」ネタバレ感想 アクション満載のホームドラマ!!

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俳優の賀来賢人が企画したNetflixドラマ
優秀な忍びの家系だった俵家は、今では足を洗い、普通の一家として暮らしていたが…………

現代に生きる忍者を描いたアクション・ホームドラマ
俵家の面々が魅力的で、キャストも豪華

冴えない家族が実は凄腕の忍びという中二心をくすぐられる設定
シリアスとコミカルのバランスもいい
エンターテイメントとしてかなり面白かった
現代に忍びがいたらどうなるのかという世界観が魅力的
アクションも迫力があった
優しいが目的を見失った主人公を賀来賢人が好演
その両親を演じる江口洋介と木村多江もとても良かった
そして、祖母を演じる宮本信子の貫禄が素晴らしい
凄腕の忍びにしか見えない
本作最大の見どころは、アクションとホームドラマの融合
バラバラだった俵家が、再び結束していくドラマは見ごたえがあった
悪役の山田孝之の怪演も印象的
物足りない部分もあったが、最後まで楽しく見られた
忍者ものが好きなら、見ておくべき作品だ

予告編

『忍びの家 House of Ninjas』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「忍びの家 House of Ninjas」
監督:デイヴ・ボイル
キャスト:賀来賢人、江口洋介、木村多江、高良健吾、蒔田彩珠、宮本信子、田口トモロヲ、吉岡里帆、柄本時生、嶋田久作、ピエール瀧、筒井真理子、番家天嵩、山田孝之
全8話
制作国:日本(2024年)

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ざっくりあらすじ

酒造会社を営む俵家は、実は忍びを生業とする一家だった。しかし、6年前の任務で長男の岳を失ったことで足を洗い、今では普通の家族として暮らしていた。そんな彼らの前に、滅ぼしたはずの風魔党が再び姿を現し…………

感想(ここからネタバレ)

現代版「影の軍団」?

「忍びの家 House of Ninjas」

俵家は表向きは酒造会社を営んでいるが、実は伝説の忍者である服部半蔵の血を引く優秀な忍び一家だった
東京都知事候補の1人である向井瞳子が誘拐された事件を、解決したのは彼らだった
その事件で俵家は風魔党を滅ぼしたが、長男であるを失った
深い悲しみに包まれた彼らは、忍びを廃業して普通の一家になることを決意した

それから6年が経った
普通の一家になった俵家だが、様々な問題を抱えていた
酒造会社の経営は火の車で、一家の大黒柱である壮一は悪戦苦闘していた
妻の洋子は刺激のない主婦の生活に満足できず、スーパーで万引きを繰り返していた
長女で大学生のは亡くなった兄・岳の教えを守り、忍びとしての腕が鈍らないように一度盗んだ美術品を元に戻すという危険な鍛錬を繰り返していた
末っ子で小学生のは、自分の家が忍びの一家であることを知らずに育っている

そして、次男であるは酒造会社を継がず、自販機の補充のアルバイトをして日々を過ごしていた
晴は6年前に兄の岳が死んだのは自分のせいだと信じており、いまだに立ち直っていなかった
そんな晴の唯一の慰めは、仕事の後に立ち寄る牛丼屋で、ある女性と会うことだった
彼女は深夜にいつもその店にいる女性客
言葉を交わしたことすらなく、近くの席に座るだけだが、晴は毎日のようにその店に通った

ある日、遊覧船で大量毒殺事件が発生した
国の危険を防ぐ秘密組織BNM(忍者管理局)の浜島は、事件解決のため俵家に任務復帰をするように要請した
しかし、一家の長である壮一は家族に危険が及ぶことを恐れ、その要請を拒否した
その決定に妻の洋子は不満そうだったが…………

作品解説

監督は「ホワイト・オン・ライス」「マン・フロム・リノ」のデイヴ・ボイル
日本に造詣が深く、本作では脚本も手掛けている

俵晴

俵家の次男
自販機の補充の仕事をしているが、実は凄腕の忍び
優しい性格で、人を殺すことにためらいを持っている
しかし、その優しさが仇となり、兄の岳は死んだ
そのことで深いトラウマを抱えているが…………

演じるのは「今日から俺は!!」「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」などの賀来賢人
自らNetflixに本作の企画書を提出
共同エグゼクティブ・プロデューサーも兼任している
その情熱は素直に凄い
この作品を皮切りに、今後も役者主導の作品が増えていくかも知れない

伊藤可憐

晴が惹かれている牛丼屋の女性客
実は雑誌記者で目的があって、晴に近づいた
次第に現代日本にまだ忍びが存在することに気付いていく
だが、そのせいで風魔に命を狙われるようになり…………

演じるのは「ハケンアニメ!」「アイスクリームフィーバー」などの吉岡里帆

辻岡陽介

新興宗教「元天会」の教祖
若者たちに熱狂的に支持されている
その実態は風魔一族の19代目当主
晴とはある因縁がある

演じるのは「全裸監督」などの山田孝之
自分が神だと信じている不気味なヴィランを好演

あの「全裸監督」がシーズン2として、2年ぶりに帰ってきた!! 1990年、村西とおる率いるサファイア映像は快進撃を続けていた そして、村...

俵家の面々

晴の父でバラバラになった家族に心を痛める壮一
刺激のない主婦業に物足りなさを感じている母・洋子
優秀な忍びで6年前に亡くなった長男の
女子大生だが危険な忍びの鍛錬を続ける長女の
8歳で俵家の秘密を何も知らされていない
忍びは引退したがその腕は全く鈍っていない祖母のタキ

俵家の面々は個性があって魅力的
普通の家族として平穏に暮らしたい父と、毎日が退屈で忍びに戻りたいやんちゃな母との対比が可笑しかった
江口洋介と木村多江の相性は最高
また祖母を演じた宮本信子がさすがの貫禄
凄腕の忍びにしか見えなかった
そして、末っ子の家の秘密を知らない陸がかなりの癒し
それぞれのキャストもよく似合っており、俵家は魅力的な家族だった

忍び

本作のテーマの一つは、現代日本に忍びが実在したらどうなるか
「シン・ゴジラ」などと同じアプローチで、かなり興味をひかれた

肉を食べてはいけない
アルコールもNG
恋愛も駄目
旅行も禁止

厳しい忍びの制約はかなりリアルだった
文化庁にBNM(忍者管理局)という秘密の組織があるという設定も面白い
駒として利用され、秘密を洩らせば消される
家族でも任務なら殺さなければならない
そんな忍びの世界の非情さも描かれ、リアルで見ごたえのある忍者ものになっている

家族

忍者ものとホームドラマの融合
そこが本作のもっとも面白いところ
緊張感のあるアクションと、ちょっとコミカルな家族の日常
そのバランスが絶妙だった

バラバラだった家族の絆が、再び一つに
そんなドラマも魅力的
一家全員が結束して戦うクライマックスは盛り上がった

家族とミッションの組み合わせ
そういう意味で本作は、大人気の「SPY×FAMILY」に通じるものがある

忍者ものというと古臭いイメージがあるが、かなりキャッチーでモダンな作品に仕上がっていると言えるだろう

エンターテイメント

日本が世界で通用するエンターテイメントというと、アニメやマンガというイメージだった
「ゴジラ-1.0」「幽遊白書」「今際の国のアリス」
ここ最近、世界に通用する日本の実写作品が出現しつつある

現代の忍者を描くというアイデア
家族というテーマ
本作もかなり有望な作品といえるだろう(現在世界2位)
実際、なかなかの良作に仕上がっている

個人的に好きなのは第4話
それまで頑なに「普通の家族」に固執していた壮一
しかし、妻の洋子と凪に危機が迫り、ついには立ち上がる
絶体絶命で駆けつけるシーンはかなり盛り上がった

「狩りの時間だ」

それまでの少し頼りないイメージから一変
風魔を圧倒的な力でなぎ倒していく姿は、文句なしに格好良かった
本作でもっともカタルシスのあるシーンだった

とはいえ、物足りない部分もあった
主人公の晴の活躍が少ない
第1話は相当面白かったのだが(クラブでの戦いは最高だった)、中盤あまり晴のアクションの見せ場がなかった
そのため少し中だるみを覚えたのも事実

イキって絡んできたチンピラを、晴がやり込める
困っている人を見過ごせず、ひそかに助ける

リアリティも大事だが、そういうベタベタなシーンも、もっと欲しかった気がする
晴の作中での実力がどの程度なのか、少し分かりにくかったのは残念

まとめ

現代を舞台にした忍者もの
キャラクターは魅力的
アクションとホームドラマのバランスが良かった
なかなか良い感じに仕上がっている
今後も世界に通じる日本のエンターテイメントが誕生して欲しい

「忍びの家 House of Ninjas」は2024年2月15日に世界で配信された 酒造会社を営む俵家は、実は忍びを生業...
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House of Ninjas (2024) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/tv/house_of_ninjas
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/393560

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