Netflix「忍びの家 House of Ninjas」ネタバレ解説シーズン1の結末の説明！！

Netflixで「忍びの家 House of Ninjas」シーズン1が配信された

俳優の賀来賢人が企画したNetflixドラマ
優秀な忍びの家系だった俵家は、今では足を洗い、普通の一家として暮らしていたが…………

俵家に訪れる最大の試練
風魔との死闘の行方
あの衝撃の結末は何を意味するのか？

海外サイトなどを参考にして解説してみた
もちろん全てが正しいかどうかは分からない
あくまで一つの解釈だと考えて欲しい

なおドラマのネタバレ全開なのでご注意を！！

「忍びの家 House of Ninjas」

俵家は表向きは酒造会社を営んでいるが、実は伝説の忍者である服部半蔵の血を引く優秀な忍び一家だった
東京都知事候補の1人である向井瞳子が誘拐された事件を、解決したのは彼らだった
その事件で俵家は風魔党を滅ぼしたが、長男である岳を失った
深い悲しみに包まれた彼らは、忍びを廃業して普通の一家になることを決意した

それから6年が経った
普通の一家になった俵家だが、様々な問題を抱えていた
酒造会社の経営は火の車で、一家の大黒柱である壮一は悪戦苦闘していた
妻の洋子は刺激のない主婦の生活に満足できず、スーパーで万引きを繰り返していた
長女で大学生の凪は亡くなった兄・岳の教えを守り、忍びとしての腕が鈍らないように一度盗んだ美術品を元に戻すという危険な鍛錬を繰り返していた
末っ子で小学生の陸は、自分の家が忍びの一家であることを知らずに育っている

そして、次男である晴は酒造会社を継がず、自販機の補充のアルバイトをして日々を過ごしていた
晴は6年前に兄の岳が死んだのは自分のせいだと信じており、いまだに立ち直っていなかった
そんな晴の唯一の慰めは、仕事の後に立ち寄る牛丼屋で、ある女性と会うことだった
彼女は深夜にいつもその店にいる女性客
言葉を交わしたことすらなく、近くの席に座るだけだが、晴は毎日のようにその店に通った

ある日、遊覧船で大量毒殺事件が発生した
国の危険を防ぐ秘密組織BNM（忍者管理局）の浜島は、事件解決のため俵家に任務復帰をするように要請した
しかし、一家の長である壮一は家族に危険が及ぶことを恐れ、その要請を拒否した
その決定に妻の洋子は不満そうだったが…………

俵晴を演じるのは賀来賢人
俵壮一は江口洋介
俵洋子は木村多江
俵岳は高良健吾
俵タキは宮本信子
伊藤可憐は吉岡里帆
辻岡陽介は山田孝之
脚本・監督はデイヴ・ボイル

岳

6年前に風魔との戦いで命を落とした俵家の長男・岳
自分の甘さが原因だと、晴はずっと自分を責めていた
しかし、岳はまだ生きていた
背中から刺されて海に落ちた後、岳は船のスクリューに巻き込まれ片足を失った
そんな岳を救ったのは皮肉にも風魔だった
6年間の拘束の後、岳は隙を見て脱走し、BNM（忍者管理局）に保護された
帰ってきた長男の姿に、俵家の面々は喜んだ
だが、実際は岳は風魔のスパイだった

それまで忍びとして権力者から、汚れ仕事を押し付けられていた岳
そんな岳に風魔19代目当主である辻岡は言った

「お前は忍びである前に、1人の人間だ」

この国を誤った方向に導く腐った頭を変える
岳は風魔の考えに賛同し、その一員に加わった
そして、辻岡から「カラス」という新しい名を与えられた

黄色い花から採取される猛毒をばらまこうとしている風魔
それを食い止めるために、俵家は敵の倉庫へと集結した
そこで晴は岳と対峙する
晴は岳に一緒に帰ろうと声をかけるが、岳は聞き入れなかった
兄弟は刃を交え、激しい戦いの末、晴は岳を倒した

赤い忍者

一方その頃、俵家の壮一、陽子、凪は風魔一族を相手にしていた
数では圧倒的に向こうが上だ
苦戦を強いられていた時、突然見慣れぬ手裏剣が、風魔たちを襲った
そこにいたのは赤い衣装をまとった女性の忍びたちだった

「我らは鬼の門を守る者」

そう言うと彼女たちは俵家に加勢した
そして、その中の1人は醸造所の営業マネージャーである真由子だった
壮一は驚きを隠せなかった

風魔を除いて、俵家は最後の忍びと言われていた
赤い忍者たちの存在は、まだこの世にはBNMが把握していない忍びの一族がいることを示唆している
そして、彼女たちを動かしたのは祖母のタキだ
タキが訪れた古書店の女店主が、彼女たちのリーダーで間違いないだろう
そう考えると、真由子が壮一の酒造会社に来たのも偶然とは思えない
おそらくタキの差し金だろう

鬼の門とはいったい何なのか？
そのことにはシーズン1では、いっさい語られなかった
これに関してはシーズン2を待つしかないだろう

辻岡

「俺は日食の完成と共に、この地を統べる神となる」

辻岡は白い煙が充満した部屋にいた
神出鬼没の辻岡に晴は苦戦したが、ついには辻岡の片腕を斬り落とした
辻岡は落ちている腕を元に戻そうとしたが無駄だった
刀を向ける晴に、辻岡は日食には別の意味があると伝えた
晴は続きを促したが、辻岡は口からクナイを取り出し投げた
しかし、そのクナイは当たらず、晴の刀が辻岡の首を捉えた
だが、それより先にいつの間にか現れた岳が、辻岡を背中から刺していた
驚愕の表情を浮かべる辻岡に、岳はとどめを刺した

何故、岳は辻岡を殺したのか？
それは弟である晴の手を汚させないためだった

「お前はそのままがいい」

風魔に寝返った岳
しかし、家族を想う気持ちは以前と変わっていないのかも知れない

日食

俵家は日食計画を阻止することが出来た
その計画とは3万人いる元天会の信者に毒の粉を送り、それを彼らが周囲に拡散することだった
大勢の犠牲者が出る惨事を、未然に防いだのだ
BNMも勝利を喜んでいた
しかし、晴は辻岡が言っていた日食の別の意味という言葉が気になっていた
そして、その言葉通り、真の日食計画は別にあった
毒の拡散は真の計画を覆い隠す隠れ蓑にすぎなかったのだ

伊藤可憐はBNMによって晴に二度と会わないように誓わされていた
彼女がホテルでニュースを見ていると、ロインス東京ホテルで新民党幹部が集まる集会が行われることが報じられていた
そこには次に行われる総裁選挙の候補者4人も来ることになっている
その4人のうちの1人が、6年前に風魔に誘拐された向井瞳子議員だった
風魔は向井を狙っている
日食計画はまだ終わっていない
可憐は会場へ駆けつけたが、彼女の言葉は聞き入れてもらえなかった

ロインス東京ホテルには、すでに岳とあやめが潜入していた
会場のシャンパンには黄色い花の毒が混入されており、それを飲んだ人々は次々と倒れていった
現在の日本の指導者を一掃する
それが真の日食計画だった
もし伊藤可憐がBNMに晴との接触を禁じられていなかったら、この凶事は防げたかも知れない
そう考えると皮肉な結果である

向井瞳子

風魔の最大のターゲットは向井瞳子議員だと思われていた
しかし、向井は一命をとりとめた
計画は失敗したのだろうか？

実は向井瞳子は風魔と深いつながりのある北条の子孫だった
日食の目的のひとつは他の総裁候補を全て抹殺し、向井を国家の頂点に立たせることだった
そう考えると6年前の向井の誘拐事件も意味が変わってくる
あの事件で向井は世間の同情を集め、順調にキャリアを積んだ
全てが風魔の策略だったのである