Netflix「もう終わりにしよう。」ネタバレ感想 チャーリー・カウフマンが綴る奇妙で濃密な体験

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Netflixオリジナル映画
アカデミー脚本賞のチャーリー・カウフマン脚本・監督作品
ルーシーは恋人のジェイクの実家を訪れるが、次々と奇妙なことが起こり…………
正直、めちゃくちゃ疲れた
2時間14分のうち、3分の1は2人の車の中での会話
さすがに長すぎる
かなり観念的な内容で、脳みそをフル回転させる必要があった
そもそもこの作品に本当に答えがあるのか
色々と気になる点はあったが、さすがに2回見る気は起きない
とはいえ凄い映画ではある
役者陣の見事な演技
終始漂う不穏な空気
ある意味、ホラー映画より怖かった
とにかく作家性全開
こんな映画に金を出したNetflix凄い
奇妙で濃密な体験が出来るのは確か
見る場合は体調万全で臨んでいただきたい
でなければ2時間14分を乗り切れないだろう


予告編

作品情報
作品名「もう終わりにしよう。」(原題I’m Thinking of Ending Things)
監督:チャーリー・カウフマン
キャスト:ジェシー・バックリー、ジェシー・プレモンス、トニ・コレット、デヴィッド・シューリス、ガイ・ボイド
上映時間:134分
製作国:アメリカ(2020年)

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ざっくりあらすじ

雪の日に恋人のジェイクの実家を訪れたルーシー。だが、次々と奇妙なことが起こって…………

感想(ここからネタバレ)

見終わった時は、心からホッとした…………

長いドライブ

もう終わりにしよう

ルーシー(仮)は心の中で、そう思った
恋人のジェイク
付き合い始めたばかりだが、彼は賢くて優しかった
今日は車でジェイクの実家に行き、彼の両親に挨拶することになっている
だが、ルーシーはジェイクとは上手くいかないことは分かっていた

長いドライブ
雪が降っていた
車中でのとりとめのない会話
ジェイクは退屈させないように熱心に話しかけてきた

「両親も君に会うのを楽しみにしてるよ」

話を合わせながらも、ルーシーは上の空だった
もう終わりにしよう
外は吹雪と寂しい風景が広がっていた
ジェイクの実家は農場で、田舎にあるのだ

ようやく彼の実家に辿り着いた
ところがジェイクはなかなか家に入りたがらなかった
あまり両親と会いたくないらしい
そして家の周りを案内すると言うのだが…………

作品解説

原作はカナダの作家イアン・リードの小説デビュー作
現在20カ国以上で出版されている


もう終わりにしよう。 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

監督はチャーリー・カウフマン
スパイク・ジョーンズ監督の「マルコヴィッチの穴」で脚本家デビュー
「エターナル・サンシャイン」でアカデミー脚本賞を受賞
監督作品に「脳内ニューヨーク」、「アノマリサ」がある

主人公は最初、「キャプテン・マーベル」のブリー・ラーソンが演じる予定だったが、ジェシー・バックリーに変更された

Netflixオリジナル映画「もう終わりにしよう。」 アカデミー脚本賞のチャーリー・カウフマン脚本・監督作品 海外でも非常に高い評価を得...

女性

主人公の女子大生
恋人のジェイクと、彼の両親に挨拶に行く
ジェイクのことは好きだが、内心では2人の関係には先がないと思っている
演じるのは「ワイルド・ローズ」のジェシー・バックリー

この主人公は映画の最大の謎の一つ
ジェイクから様々な名前で呼ばれる
見ている内に、この女性は本当に実在しているのか分からなくなってくる

ジェイク

主人公の恋人
知的で落ち着いた性格
だが、次第にヒステリックな部分を見せていく
演じるのは「アイリッシュマン」などに出演したジェシー・バックリー

奇妙さ

あるカップルが彼の両親に、車で会いに行く
そんな何でもないシーンで始まる本作
ところが、このドライブのシーンが異様に長い
実際は20分ほどだが、見ていて永遠に辿り着かないのではと思えるほどだ
その間、車中でのとりとめのない会話が延々と続いていく

ジェイクの実家
古びた農場
そこに着いてから、この映画の奇妙さは加速していく

テンションの高い両親(トニ・コレットとデヴィッド・シューリスが素晴らしい演技を見せる)
秘密の地下室
ただならぬ雰囲気

まるでホラー映画「ゲット・アウト」を見ているような気分になった

奇妙なことはまだある

物理学を専攻する生徒
画家
老年学
ウエイトレス

ジェイクが紹介するたびに、彼女の職業が異なっているのだ
しかし、そのことに誰も疑問を挟まない
そして両親もシーンが変わるごとに、年を取ったり若返ったりするようになる

本作を見て思いだした映画は1961年の「去年マリエンバートで」
これも一回見ただけでは理解できない奇妙な感触の映画だった

作家性

この映画の画面の横縦比は4:3
いわゆるスタンダード・サイズである
映画が始まって、まずそのことに驚く
スパイク・リー監督の「ザ・ファイブ・ブラッズ」など、回想シーンなど一部のシーンが、スタンダード・サイズになる作品はたまにある
だが、全編スタンダード・サイズというのは珍しい
最初はどういう意図があるのか分からなかった
しかし、狭い画面を見続けるうちに、自分も映画の中に閉じ込められたような閉塞感を味わった

突然、アニメーションが始まったり、ミュージカルになったり、チャーリー・カウフマンの演出は自由奔放
さすが異才と呼ばれるだけある
商業作品としては成立しなかっただろう
さすが作家性を重視するNetflix
ストリーミングの強みを感じた

解釈

この映画を1度見ただけで、理解できる人は少ないだろう
正直、見終わった時は「結局、どういうことだったの!?」と叫んでいた
あまり考察するのは得意ではないが、無理やり解釈すると…………

全てが主人公(女性)の妄想
全てがジェイクの妄想
主人公はジェイクの人格の一つだった(ジェイクの家に主人公の子供の頃の写真が飾られていた)
全てが時々出てくる高校の用務員の妄想
全ての登場人物が実在せず、観客が見ているただの映画
全てがラストのノーベル賞授賞式で見たジェイクの回想

色々と考えてみたが、確証の持てるものはない
そもそも答えが用意されているのか?
見終わって非常に後を引く映画である

まとめ

かなり人を選ぶ作品
普通のストーリーを期待すると、途中で挫けてしまうだろう
考察好きや奇妙な体験をしたい人にはおススメ
作品のクォリティは高いので、2時間14分と長いが、意欲がある人はぜひ挑戦してみて欲しい

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I'm Thinking of Ending Things (2020) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/im_thinking_of_ending_things
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/373657

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