7月9日にNetflixオリジナル・アニメ「日本沈没2020」が、全世界で配信された
小松左京の傑作SFが、湯浅政明によって初のアニメ化
「日本沈没2020」は海外でどう評価されたのか?
作品解説
「日本沈没」は小松左京によるSF小説
過去に2度、実写映画化されている
「マインド・ゲーム」「夜は短し歩けよ乙女」「四畳半神話大系」「ピンポン」
独創的なアニメで、国内外で高く評価されている湯浅政明
「夜明け告げるルーのうた」は2017年に、アニメーションのアカデミー賞ともいわれるアヌシー国際アニメーション映画祭で、グランプリを受賞した
湯浅政明がNetflixでオリジナル・アニメを手掛けるのは、「DEVILMAN crybaby」に続いて2作目
この湯浅政明監督の最新作「日本沈没2020」は、海外でどう評価されたのか?
海外の評価
現時点でのIMDbのスコアは7.2/10となっている
ロッテントマトではスコアは掲載されていなかった
批評家のレビュー
DEN OF GEEK
「日本沈没2020は湯浅政明の最高傑作ではありませんが、現時点で描くべき適切な作品に思えます。それは心と革新に満ちているだけでなく、現在人々がもっとも気にかけている問題に取り組んでいます。結果、今年もっとも示唆に富み、完成されたアニメの一つになりました」
Polygon
「日本沈没2020は湯浅政明の他の作品に比べると劣っており、芸術性に欠けています。キャラクターの死は最初は衝撃的ですが、全10話見るうちに慣れてしまいます。この作品のメッセージはどっちつかずで、視聴者は混乱するでしょう」
DECIDER
「典型的なディザスターものを、湯浅政明は今風にアップデートした。時々、チグハグに感じることもあるが、視覚的に目を見張るシーンがいくつもある。見る価値あり」
CBR.com
「この作品は見ていて気が滅入る厳しい場面がいくつもあります。しかし、素晴らしいフィナーレによって、視聴者は完全に報われるでしょう」
Ready Steady Cut
「これは尊敬に値する美しくて、暴力的で優しいアニメ・シリーズです」
Slant Magazine
「キャラクターが悲劇や痛みを乗り越える描写が薄っぺらくて、感情移入できなかった」
Teck Quila
「このシリーズは必見です。とても悲しい気持ちになりますが、希望もあります。そして、今の時代に希望は必要です」
OBSERVER
「私は湯浅政明のファンですが、この作品にはガッカリ。この物語を10話で描くには短すぎました。またいつものエネルギーや独創性、遊び心に欠けています」
Mashable India
「平和、感情、人間性、そして希望。それらと同じくらい見事に悲惨さ、死、災害、そして心の損失が描かれています。楽しく見れないかも知れませんが、最後にあなたは人間の回復力に驚き、そして泣くことになるでしょう」
一般視聴者のレビュー
「素晴らしいストーリーとアクション」
「視聴者に衝撃を与えるため、キャラクターを殺していく。途中で見るのをやめた」
「途中は退屈したが、ラストは見事な出来栄えだった」
「Netflixがこれまでに生み出した中で最高のアニメであり、史上最高のアニメの一つ」
「とても悲しい話だが、今の時代にふさわしい」
「東京マグニチュード8.0の方が好き」
「序盤は素晴らしいが、それ以降は見る価値なし」
「涙なしには見られない。アニメファン以外にも見てもらいたい」
まとめ
批評家も視聴者も賛否両論という印象
特に一般視聴者は途中で見るのをやめたという人が多かった
世の中が不安なのに、アニメでまで憂鬱になりたくないということかも知れない
一方、今にふさわしいアニメだと絶賛する人も目に付いた
どちらにしろ、かなりの問題作といっていいだろう
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コメント
ただ一つだけ確実に言えることがある
『日本沈没2020』は、小松左京の『日本沈没』を現代風にアニメ化したものではない
この2つは、ラヴクラフトやダーレス達が生み出したクトゥルフ神話およびその物語と、クトゥルフ神話をモチーフにした、しかしその宇宙的恐怖や神秘よりも寧ろそれらが安易に科学やらなんやらで蹂躙されていく痛快(なつもりの)活劇アクション作品くらいかけ離れている
かなり別物という印象でしたね
個人的には作家性の違いが出ていて、面白かったです
日本沈没と日本沈没2020両方見てみたけど別物で見た方がいい結び付けたらダメ!
昔の映画は日本人としてどうするのかみたいなテーマが多くあったが、2020の方は
現代人らしく日本や日本人にこだわる必要ある?みたいな雰囲気がある。
確かに人の死が多すぎて簡単に死にあっけらかんとストーリーが進む薄っぺらさがある
のはわかる、でも10話だからって理由もあるんじゃないかな後半はわりと良いシーンは
あったと思う、日本ディスみたいな表現もありましたが
不発弾死やマリファナの受け入れや災害時の日本人の助け合いなど、ん?と感じた表現
があって調べたら韓国系が沢山かかわってるのはわかりましたが、反日プロパガンダま
で結び付けすに最後まで見ました。否定的な部分もありますがそれなりに面白かったです
「日本沈没」と「日本沈没2020」
個人的にはどちらも面白かったです
1973年版は熱量が凄かった
昔の日本映画はスケールが大きかったんだと再確認しました
「日本沈没2020」は全てが好きというわけではありませんが、後半はかなりのめり込んで見ました
湯浅政明の力量は十分に発揮されていたと思います