Netflix「終わらない週末」ネタバレ解説 ラストシーンの説明!!

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Netflixで「終わらない週末」が配信された

全米図書賞にノミネートされたルマール・アラムの同名小説を映画化
監督は人気ドラマ「MR. ROBOT ミスター・ロボット」で知られるサム・エスメイル
ジュリア・ロバーツ、マハーシャラ・アリ、イーサン・ホーク、ケビン・ベーコンと豪華なキャストが集結した

週末をのんびり過ごそうと、豪華な別荘を借りた一家
しかし、ネットが通じなくなるなど、奇妙な出来事が起こる
真夜中、玄関のドアがノックされ、開けると見知らぬ男女が立っていて…………

予測不能のストーリー
意表を突くラストシーンの意味とは?

海外サイトなどを参考にして解説してみた
もちろん全てが正しいかどうかは分からない
あくまで一つの解釈だと考えて欲しい

なお映画のネタバレ全開なのでご注意を!!

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「終わらない週末」

ある朝、クレイが目覚めると、妻のアマンダが荷造りをしていた
彼女は今朝、突然思い立って別荘をレンタルしたというのだ
この週末は家族でそこで過ごそう
いきなりのことで、クレイは困惑を隠せなかった

クレイ、アマンダ、息子のアーチー、娘のローズは、車で別荘へ向かった
到着したそこは、非常に豪華な別荘だった
子供たちははしゃいでプールで遊んでいる
最高の週末になりそうだった

さっそく一家はビーチへ向かった
美しい砂浜にアマンダたちは満足だった
のんびり浜辺でくつろいでいると、遠くにオイルタンカーが見えた
そのタンカーは止まることなく、ビーチに突っ込んできた
騒然とする海水浴客たち
アマンダたちは急いでその場を後にした

携帯電話がつながらない
ネットも駄目だった
ローズが「フレンズ」の最終回が見れないと文句を言った

子供たちが寝静まった真夜中、いきなり玄関のドアがノックされた
顔を見合わせるアマンダとクレイ
ドアを開けると見知らぬ黒人の男女が立っていた
男の方はジョージ、女はその娘のルースだと名乗った
ジョージはその別荘の家主だと言うのだが…………

Netflixオリジナル映画 のんびり休暇を過ごそうと豪華な別荘を借りた一家だが、次々と不穏な出来事が起こって………… キャスト全員...

原作はルマール・アラムの同名小説
この映画と原作の最大の違いは、ジョージとルースが年配の夫婦から父娘に変更されたことだ
それ以外はほとんど原作に忠実に描かれている

ダニー

街が大規模な停電になり、人々はパニックになっている
アマンダたちは最初、ジョージとルースの言うことを疑っていた
しかし、テレビから政府の非常事態宣言が流れ、その後も様々な異常な事態を目の当たりにし、彼らが正しかったことが証明された
2つの家族は共に別荘で暮らすことになった

ある朝、アマンダたちの息子アーチーの歯が抜け落ちた
昨日、変な虫に刺されたせいかも知れないという
娘のローズの姿も見当たらない
自転車がなくなっている
アマンダやクレイはうろたえた
すぐにアーチーを病院に連れて行かなければならない
だが、ローズも探さなければ

ジョージはリフォーム業者のダニーのところへ行くことを提案した
彼はサバイバル主義者で、いざという時のために物資を蓄えている
抗生物質などの薬も持っているかも知れない

クレイとジョージはアーチーを連れてダニーのところへ、アマンダとルースはローズを探すことになった
訪ねてきたジョージたちに、ダニーは冷たかった
情報はほとんど入ってこないが、戦争が起きているのだと思う
他人を助けてやる余裕はない
それでもジョージは懇願した

両者が引き下がらず、ついにダニーとジョージは銃を向け合った
しかし、クレイが2人の間に入ってダニーを説得
結局、1000ドルを抗生物質と交換することになった
ダニーは隣のソーンズ家へ行くことを、ジョージたちに勧めた
家の地下に核シェルターを作ったという噂がある
最後にダニーはこう告げた

「この国は世界中に敵がいる。束になってかかってきたのかもな」

アマンダとルース

アマンダとルースはローズを探して、森の中をさまよっていた
2人の仲はギクシャクしていた
アマンダは人を観察するのが仕事で、そのせいで人間を嫌いになったことを打ち明けた
知らないうちにジョージやルースにも、酷い態度をとっていた
そんな自分が嫌いだ
ルースはママに会いたいと言った

森の中でいつの間にか、ルースが大量の鹿に囲まれていた
恐怖で立ち尽くすルース
アマンダは彼女の前に飛び込んで、大声で叫んだ
騒ぎ立てると鹿たちは、静かに立ち去った
2人は泣きながら抱き合った

地面に自転車のタイヤの跡が見つかった
ローズのものかも知れない
アマンダが夢中でその跡を追っていると、ルースが立ち止まった
ルースの視線を追うと、ニューヨークが爆撃され黒煙が上がっているのが見えた
2人はお互いの手を握って、呆然とそれを眺めていた

黙示録

「ダニーが言ってた防空壕に今すぐ行くべきだ」

車に戻ると、ジョージはクレイにそう言った
彼は金融業界で働いており、顧客の中には国家の防衛部門の幹部がいた
その顧客がもっとも恐れる作戦があった
政府を内部から転覆させる3段階の作戦だ

第1段階は「隔離」
サイバー攻撃などにより、全ての通信と交通を麻痺させる
第2段階は「混乱の同時多発」
隠密作戦と誤った情報をわざと流すことで、人々を恐怖に陥れる
兵器システムを弱体化し、過激派や軍に乗っ取りやすくさせる
敵の姿が曖昧だと、市民は互いを敵視するようになる

これらの作戦が上手くいくと、第3段階は自然と起こる
クーデター、内戦、崩壊
国を揺るがすには、もっともコスパのいい作戦
国民自身に自分たちの国を崩壊させるのだ

ラストシーンの説明

その頃、ローズはどうしていたのか?
彼女は偶然に見かけた屋敷の中にいた
その家は無人で清潔だった

ママが自分の名前を呼んでいるのが聞こえた
ローズが家から出ようとすると、地下への階段を見つけた
降りると鉄の扉があった
そこはダニーが言っていたソーンズ家の核シェルターだった
中には大量の食料や水や物資があり、電気も通じていた
しかし、ローズにとって重要なのは、それらではなかった
棚に並んだたくさんのDVD
その中に愛すべき「フレンズ」もあったのだ

ローズはデッキの中にDVDを入れた
「フレンズ」の最終回「The Last One」を選択
陽気なテーマ曲「アイル・ビー・ゼア・フォー・ユー」が流れ始める
画面を見つめるローズの笑顔で、映画は幕を閉じる

この後、アマンダやジョージたちはどうなったのか?
おそらく、このソーンズ家の屋敷で、彼らは合流しただろう
アマンダは直前まで家に入ろうとしていたし、ジョージも向かうところだった
当分は食料や物資に困ることはない
彼らはしばらくは安全に暮らせるだろう
だが、長い目で見れば、どうなるかは分からない
この結末をポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかは、観客にゆだねられている

それではこのラストシーンの意味は何なのか?
ローズはずっと「フレンズ」の最終回を見たがっていた
彼女にとっては世界が終わることより、そちらの方が重要なのだ

戦争、飢餓、環境破壊
現実でも世界では無視できない深刻な問題が起きている
しかし、多くの人々はそちらよりも、好きなドラマや映画、ゲームに夢中だ
こんな最悪な状況でも「フレンズ」に夢中なローズの姿は、私たちの姿なのだ

「フレンズ」に関するエピソードは、映画のオリジナルである
原作には存在しない
小説のラストでは、ローズはその屋敷で見つけた物資を持って、再び出発する
アマンダたちと再会できたのかは分からないままだ

「私が描こうとしたことに、この映画は非常に忠実です」

原作者のルマール・アラムはハリウッド・レポーターのインタビューで、映画は結末が変更されたにもかかわらず、本質的には同じことを述べていると語った
脚本・監督を担当したサム・エスメイルは、インタビューでこう語っている

「人生と同じように、私たちはつねに曖昧さと直面しなければなりません。それは原作小説のテーマであり、私が映画でやりたかったことです。簡単な答えや解決策はありません」


Netflixオリジナル映画 のんびり休暇を過ごそうと豪華な別荘を借りた一家だが、次々と不穏な出来事が起こって………… キャスト全員...
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